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秋季高校野球道大会は駒大苫小牧に凱歌!

2017-10-09 18:13:38 | スポーツ & スポーツ観戦
 旭川実業高と駒大苫小牧高の戦いとなった秋季高校野球北海道大会は、乱打戦の末打力で勝る駒大苫小牧高校が優勝という結果に終わった。駒大苫小牧はこれで2014年以来の春の甲子園大会出場が有力となったが、果たして?


※ なんとか写真を貼り付けることができました。貼り付けた写真を見ながら再度お読みいただければ幸いです。

 久しぶりの高校野球観戦だった。私の記憶では2014年秋以来の観戦である。
 今日(10月9日)は特別の予定もなく、ゆっくりと起床したのだが、新聞を眺めてみると秋季高校野球北海道大会の決勝戦があることが分かり、急遽円山球場に駆け付けてみることにした。
 相変わらずの高校野球人気である。天気が良かったこともあるが、円山球場の内野席はほぼ満員となる盛況だった。

          
          ※ 駒大苫小牧の応援団席です。駒苫のブラバンが奏でる勇壮なマーチは心を躍らせるものがあります。

 試合の序盤は静かな立ち上がりだった。駒大苫小牧がチャンスは作るものの得点にはいたらず、両者ともに1・2回は0点を並べた。
 試合が動いたのは3回表の旭実の攻撃だった。3安打に相手エラーも絡めて3点を先取した。するとその裏、駒苫も2本のヒット、犠打・犠飛などで2点を返した。

          
          ※ 旭川実業高のエース坪井投手のピッチングフォームです。

 さらに4回、旭実はこの回にも駒苫・大西投手に3安打を浴びせて2点を加え再び3点のリードとした。ところが、その裏駒苫は3番舞原の左翼ポール際への2点本塁打をはじめ、6本の安打を集中して5点をもぎ取り、旭実のエース坪井投手をKOした。ここで駒苫は7対5とこの試合初めてリードを奪った。

 この後、再び両者の動きが止まった。駒苫・大西は5・6回共に先頭打者にヒットを許すなど相変わらず安定しない投球が続いたが、旭実のミスにも助けられ零封した。
一方、旭実は坪井に代わった葛西がヒットを許しながらも、自らの巧みな牽制球で二人の走者を誘い出して刺し、こちらも零封して後半の反撃を待つ体制が整ったかに見えた。

          
          ※ こちらは駒大苫小牧高のエース大西投手のピッチングのフィニッシュの様子です。

 7回の旭実の攻撃を前にして、駒苫は大西から鈴木の継投策に出た。鈴木は無難に7回表の旭実の攻撃を抑えて7回裏の駒苫の攻撃に移った。試合の行方を決定的にしたのはこの回の駒苫大の攻撃だった。旭実のリリーフ葛西はしり上がりに投球が冴え、この回の1・2番を三振に切って取った。この試合で始めて見た三振のシーンだった。
 この試合の大きな山は、次のシーンだった。駒苫の7番高嶋が打った打球はライトに高々と舞った。ライトの守備に付いていた坪井は余裕のある様子で落下点に入ったかに見えたが、これが完全な目測ミスで三塁打としてしまった。この好機を駒大は見逃さなかった。一方、好投していた葛西はこれでがっくり来たのか相手に立て続けに3安打を集中され決定的な5点を失った。これで駒苫は12対5と試合の帰趨を決したかに見えた。

 しかし、旭実も諦めるどころかしぶとく食い下がって見せた。8回表、好投していた鈴木に4安打を集中し3点を返して、12対8とした。
 8回裏の駒苫の攻撃は代打市原の三塁打は出たものの、他が沈黙してあっさり攻撃を終えた。
 最終9回の旭実の攻撃に対して、駒苫ベンチは再びエース大西をマウンドに送った。
 しかし、やはり大西はパッとしない。いきなり二者にヒットを浴び、無死2・3塁から、3番葛西にレフトへ二塁打を放たれ、2点を献上した。差はわずか2点差まで縮まった。しかし、旭実打線はこの後が続かず、12対10というスコアで駒大苫小牧高が勝利となった決勝戦だった。

          
          ※ 駒苫勝利の瞬間の歓喜のVポーズです。このポーズは田中マーくん世代の駒苫が創ったものと思っていますが、今や全国区の勝利のポーズになりました。

 見ている側としては、取りつ取られつの試合で放ったヒット数は両チームともに17安打という乱打戦で、面白かった試合ということもできるが、来春の甲子園大会を考えたときに、今の駒大苫小牧では「あまり期待できないかも…」と思ってしまう内容ではなかったろうか?
 試合後、駒苫・佐々木監督はエース大西が疲労のために力が発揮できなかった、という趣旨の発言をされていたが、はたしてどうなのだろう?
 大西を最も近くで見ている人の発言だから、そうしたことも確かにあったのかもしれないが、私がネット裏から見たかぎりでは、大西投手には凄さも、目を見張るようにボールも感じられなかった。
 だとしたら、大西投手が目指すべきは投球術を磨くことではないだろうか?考えてみると、2015年春に準優勝した東海大四高(当時の校名)には大澤投手が、2016年夏に快進撃した(準優勝)北海高には大西投手(奇しくも同名だが)がいた。両者ともに大西投手と同タイプのように映る。彼らが甲子園で活躍できたのは、投球術に優れていたからだと私には映る。その二人の投球術を大西投手にはぜひ学んでほしいと思うのだ。

          
          ※ 優勝監督インタビューを受ける佐々木監督です。彼には高校野球の名監督になってもらいたいと思っています。

 打撃陣は伝統的に集中力に優れ、ここというときの爆発力を秘めている。駒大苫小牧ブラスバンドの勇壮な音がグランドに響き渡るとき、駒苫打線は想像以上の力を発揮している。今大会の準決勝もそうだったようだ。
 この打線に、投球術を身に付けた大西投手が誕生したら、来春の甲子園での快進撃も期待できそうな気がしてくる。

 長い冬の期間を有効に使って、投手陣も打撃陣も一回りも二回りも大きくなった姿を甲子園で見せてほしい。
 頑張れ!駒大苫小牧高等学校!


 本日の決勝戦のランニングスコアです。

旭 実 003|200|032|10
駒大苫 002|500|50X|12X





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