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私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

北海道低山紀行 19 天狗山(小樽)

2011-09-21 22:23:10 | 北海道低山紀行 & Other
 三山縦走の最後の山となる天狗山は小樽市民のスキー場として有名な山である。この天狗山の山頂が見つけづらかった。山頂の写真を撮らなくてはと、私は山頂付近をあちこちと歩き回らねばならなかった…。 

 周りに樹木が立ち何も見えない遠藤山山頂だったが、少しでも疲れを癒そうと約20分間休憩し、14時ちょうどに行動を再開した。
          
 遠藤山から天狗山までは4.9Kmもあるという。ふつうの山を登るとなると私の体力では3時間以上はみなくてはいけない距離である。「これは日没との競争になるのでは」と恐れた私は妻に日没時間を調べてくれるようメールを送った。そうすると「17時45分頃」と回答が返ってきて、少し安心しながらも歩を急いだ。

           
          ※ 山中で紅葉はまだだったが、足元の葉が色づき始めていた。       

 しかし、よく考えてみると私の心配は杞憂だった。というのはマップを良く見ると、天狗山に向かう途中ポイントの高さが次のようになっていたのだ。
 ○遠藤山(737m)○於古発山(オコバチ山 708m)○於古発分岐(621m)
 ○大曲展望所(582m)○天狗平(554m)○天狗山(532m)と徐々に高度を下げているのである。

          
          ※ 遠藤山から下る道はご覧のよう笹がかられていて歩きやすいコースだった。

 山の下山らしい下りは於古発山までだった。14時20分、下山の途中に「オコバチ山」という標識を見つけてそこが山頂だと分かったのだが、ちっとも山頂らしくない山頂だった。ここで今回の登山唯一の登山者(女性)に出会った。

          
          ※ 遠藤山から下る途中に「オコバチ山」の標識が立っていた。

 於古発山からは快適な下りの林間トレッキングといった感じだった。上りらしい上りもなく、道は整備されていてぐんぐんと歩が進んだ。
 13時35分、「天狗山」に向かう道と「おたる自然の村」に向かう道が分かれる「於古発分岐」を通過した。

          
          ※ 天狗山方向とおたる自然の家方向に分かれる「於古発分岐」ポイントです。

 道はますます快適、次は「大曲展望所」を通過するはずだったが、どうやら私は見逃してしまったらしい。コースはどうやら尾根コースを徐々に下っているようなのだが、樹木が生い茂っているため快適な林間コースといった趣である。

          
          ※ 写真のように平坦な尾根コースが続いていました。

 楽々コースで気分も上々だったのだが、それでも気持ちの中では一人のために緊張感は保っていたようだ。あるところでコースの上に「ニシキヘビが出たぁ~!」と思い、ウーッと声を出し、思わず後ずさりした。しかし、よく見るとそれは人間の腕くらいの太さの古木が横たわっていたのだった…。

           
          ※ お-っと、私がヘビと見間違えた古木です。似ているでしょう。くわばらくわばら…。         

 天狗平を15時10分に通過。もう間もなく目ざす天狗山である。少し行くと音楽が聞こえてきた。天狗山のリフトが営業しているらしい。
 そしてとうとう天狗山スキー場のリフトの終点が見えるところに辿り着いた。

          
          ※ 「天狗平」の標識はご覧のようにかなり傾いていましたよ。

 さて天狗山山頂はその近くにあるらしいのだが、そこにいたる標識が見当たらない。コースらしきところを辿って行ったのだが、再び山奥の方へ導かれているようで途中から引き返してきた。
 「さてどうしよう…」と思っていたところに、先ほど於古発山近くで出会った女性と再会した。地元の方かと思って聞いてみたが、彼女も初めての山らしく山頂を探しているという。二人でいろいろ検討したのだが、彼女は「山頂に立たなくていいから下山する」という。

          
          ※ ようやく天狗山のリフトのところに辿り着いたのですが、ここから私の迷走が始まりました。     

 私は「ここまで来たのだから何とか探し出そう」と、リフト沿いに再び上り始めた。するとリフトの終点近くに一人のスキー場スタッフのような方がいたので尋ねると、親切に教えてくれた。
 そこはスキー場から少し上がったところにポツリと山頂の標識が立っていた。遠藤山以上に味も素っ気もない頂上だった…。この時、時計は15時50分を指していた。

          
          ※ かなりの迷走の末、なんとか藪の中に「天狗山」山頂の標識を見つけました。

          
          ※ 山頂からしばらく下ったところにロープウェイの山頂駅があり、そこから眺めた小樽市街です。

 山頂から遊歩道を辿って15分、ロープウェイの山頂駅まで下りた。ここからはロープウェイで下りれば良いものを、私はこだわって自分の足で下りることにした。冬季は天狗山のロングラインコースになるところをそろりそろりと下り続け、16時35分ようやくロープウェイ山麓駅のところに着き、塩谷丸山~遠藤山~天狗山三山縦走を終えたのだった…。

          
          ※ へんなこだわりで、ロープウェイを使わず冬はスキーコースとなる登山道を下りました。

【塩谷丸山 登山データー(遠藤山からの縦走ルート】
標 高  531.5m
駐車場  小樽市内からの登山口となるロープウェイの山麓駅のところに駐車場がある。
行 程  遠藤山山頂→(20分)→オコバチ山→(15分)→オコバチ分岐→(35分)→天狗平→(40分)→天狗山山頂
時 間  登山(約1時間50分)
天 候  薄曇り
登山日  ‘11/09/16


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2 コメント

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Re:実にこまめに記録 (田舎おじさん)
2011-09-22 22:01:00
 コメントが二日お休みになったので、どうしたのかと心配しました。コメントをいただき一安心です。
 私はこれまで何をしても記録をとることをしなかった人間でしたが、今回低山登山をするにあたり、他の方がもし同じ山を登ろうとして時に少しでも参考になるかな、と思い記録をとることにしたのです。
 もちろん自らの記録もなりますしね。
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実にこまめに記録 (ちゃんこま   )
2011-09-22 01:24:43
 とうとうやり遂げましたね。いつもながら素晴しいですね。蛇が出てきたくだりはたいへんおもしろかったですよ。写真で見るとなるほどこれは他の人も同じように蛇と間違う人は出てくるほど、そう見えますね。それから、いつも時計をしっかり見ながらそれを冷静に記録しているところなんかさすがですね。どれくらい時間がかかったか、ということをきちっと記録しておくといろいろと参考になりますからね。
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