田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

映画 169 離婚しない女

2016-08-08 23:54:20 | 映画観賞・感想

 映画の舞台はJR根室本線の発着駅である釧路市と根室市を舞台として描かれている。制作年は1986(昭和61)年であるが、見どころは倍賞千恵子、倍賞美津子の両姉妹が恋の敵役として出演したところだろうか?


               
 
 「めだかの学校」の8月8日(月)の映画鑑賞会「映画の中の北海道」は1986年制作の「離婚しない女」が取り上げられた。
 映画は釧路ウェザーリポート根室支社に勤めるという岩谷啓一(荻原健一)がドンファンな男として描かれ、二人の人妻(倍賞千恵子、倍賞美津子)をもてあそぶストーリーである。もてあそぶという表現が適切か否かは観るものによると思うが、私としてはストーリーの中に入っていけない映画だったことは確かである。

 入っていけなかったとは、ストーリーそのものに私などには現実感がないからだ。
 二人の人妻と不倫を繰り返し、その二人の人妻を夢中にさせてしまうなどという話が現実の世界で起こることなどはなかなか考えづらいからだ。
 よく現実の社会の中で通常では考えられないような事件が起こった時に「映画のストーリーの中のような事件」と称されることがあるが、この「離婚しない女」もまさに映画のストーリーの中だからこそ考えられるケースではないだろうか?
 そう思うとスクリーンを見つめる私は白けてしまった。

 ところでこの映画のナビゲーターを務めたN氏は題名にある「離婚」に着目したということだ。そしてN氏は北海道の離婚の数を把握するために北海道文書館に出かけたり、離婚の手続きについて理解を深めるために家庭裁判所に赴いたりして、ナビゲーションの準備をしたという。
 そうして準備をされたN氏のナビゲートぶりに参加者は熱心に耳を傾け、参加者の方々にとっては無縁(?)の離婚の手続き、調停の話などに興味深く話に聞き入っていたようだった。

 私もこの後12月に2度目のナビゲーターを務めることになっている。N氏の姿勢を見習ってしっかり準備しなければ、との思いを強くした。