2018年8月24日に発行された日本経済新聞紙の朝刊一面に掲載された見出し「貿易戦争 米中の相克 供給網に亀裂 経済に影」を拝読しました。
この記事のリードは、8月23日に米国と中国は160億ドル相当の輸入品に相互関税をかけ合い、貿易戦争は「第2幕」に入ったと伝えます。
この結果、グローバル企業が築いたサプライチェーン(供給網)にヒビが入り、世界の自由貿易体制は大きく揺らぐと続けます。
その不透明感は、世界経済の先行きに暗い影を落としているとまとめます。
日本経済新聞紙のWeb版である日本経済新聞 電子版では見出し「グローバル供給網にヒビ 米中貿易戦争第二幕」と伝えています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/78/09/4931b4b7e2bde45c1ea316e041903c0e.jpg)
この日の日本経済新聞紙の朝刊には、この記事の関連記事が4本も掲載されており、電子版ではいくらか解説をまとめています。
この記事の主な中身は、「米国の対中国制裁は狙いが裏腹になるだろう」と解説しています。
その理由は、製造業のサプライチェーンはグローバル化によって、複数の国・地域にまたがっているからだと解説しています。その典型例は半導体で、米国半導体業界によると、米国の半導体の6割は米国企業がメモリーやプロセェサーなどの半導体回路などを設計し、付加価値の低い組み立てなどの「後工程」を中国企業などの委託先で仕上げて、米国に輸入するものが多いからだと解説してます。あるいは、日本や韓国、台湾などの企業が中国の生産拠点から米国に供給していると解説します。
おおまかには、この図式ですが、実際にはそう簡単ではありませんが・・。実態はもっと複雑です。
ただし、米国のトランプ大統領はこの簡単な製造業のサプライチェーンも理解していないようです。実は、今回の米国の対中国制裁は米国企業の半導体の調達コストが上がり、最終的には米国の消費者も高い製品を買うことになります。
米国などのグローバル企業が築いたサプライチェーンはかなり複雑化しています。
例えば、米国のアップルはスマートフォンに「iPhone」の基本設計を担当し、台湾企業の鴻海精密工業が中国国内の生産拠点で製造しています。
その具体的な中身はかなり複雑な生産体制です。しかし、「iPhone」による売り上げは米国のアップルが大部分を得ています。
こうした国際分業体制の実態を無視した米国の対中国制裁は、いつか破綻すると考えられます。たぶん・・。
(追記)2018年8月25日に発行された日本経済新聞紙の朝刊の中面では、米国は対中国向けの第3弾関税(2000億ドル分)を9月に実施する準備を進めていると報じています。これは米国と中国の貿易戦争が泥沼化する流れを伝えています。
この記事のリードは、8月23日に米国と中国は160億ドル相当の輸入品に相互関税をかけ合い、貿易戦争は「第2幕」に入ったと伝えます。
この結果、グローバル企業が築いたサプライチェーン(供給網)にヒビが入り、世界の自由貿易体制は大きく揺らぐと続けます。
その不透明感は、世界経済の先行きに暗い影を落としているとまとめます。
日本経済新聞紙のWeb版である日本経済新聞 電子版では見出し「グローバル供給網にヒビ 米中貿易戦争第二幕」と伝えています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/78/09/4931b4b7e2bde45c1ea316e041903c0e.jpg)
この日の日本経済新聞紙の朝刊には、この記事の関連記事が4本も掲載されており、電子版ではいくらか解説をまとめています。
この記事の主な中身は、「米国の対中国制裁は狙いが裏腹になるだろう」と解説しています。
その理由は、製造業のサプライチェーンはグローバル化によって、複数の国・地域にまたがっているからだと解説しています。その典型例は半導体で、米国半導体業界によると、米国の半導体の6割は米国企業がメモリーやプロセェサーなどの半導体回路などを設計し、付加価値の低い組み立てなどの「後工程」を中国企業などの委託先で仕上げて、米国に輸入するものが多いからだと解説してます。あるいは、日本や韓国、台湾などの企業が中国の生産拠点から米国に供給していると解説します。
おおまかには、この図式ですが、実際にはそう簡単ではありませんが・・。実態はもっと複雑です。
ただし、米国のトランプ大統領はこの簡単な製造業のサプライチェーンも理解していないようです。実は、今回の米国の対中国制裁は米国企業の半導体の調達コストが上がり、最終的には米国の消費者も高い製品を買うことになります。
米国などのグローバル企業が築いたサプライチェーンはかなり複雑化しています。
例えば、米国のアップルはスマートフォンに「iPhone」の基本設計を担当し、台湾企業の鴻海精密工業が中国国内の生産拠点で製造しています。
その具体的な中身はかなり複雑な生産体制です。しかし、「iPhone」による売り上げは米国のアップルが大部分を得ています。
こうした国際分業体制の実態を無視した米国の対中国制裁は、いつか破綻すると考えられます。たぶん・・。
(追記)2018年8月25日に発行された日本経済新聞紙の朝刊の中面では、米国は対中国向けの第3弾関税(2000億ドル分)を9月に実施する準備を進めていると報じています。これは米国と中国の貿易戦争が泥沼化する流れを伝えています。
ご紹介、ありがとうございました。
お互いの自由投稿を認め合う、ブログ交流、いいものですね。
コメントをお寄せいただき、ありがとうございます。
米国と中国のお互いに輸入品に相互関税をかけ合う貿易戦争は「第2幕」に入り、世界経済に悪影響を与え始めています。
日本の経済にも影響を与えます。
また、米国の製造業の調達コストにも影響を与え、結果的に米国の製造業が競争力が落ちていきます。
トランプ大統領はもっと勉強しないと困ります。
コメントをお寄せいただき、ありがとうございます。
米国と中国という2大超大国同士が将来の覇権をかけて、互いに貿易戦争を仕掛けています。
その影響は実は誰も見通せないものです。その悪影響は出始めていますが・・
米国の穀物メジャーのカーギルは、米国と中国の貿易戦争のあおりを受けて、中国にはブラジル産の大豆を売る一方、これまでの米国産の大豆は欧州や中南米などに売る工夫を始めています。
こうした工夫がいつまで続くのか、その破綻はないのか、とても気になります。
日本の大豆は米国から・・?
コメントをお寄せいただき、ありがとうございます。
日本はコムギや大豆などの大部分を米国などの外国から輸入しています。
今回の米国と中国のお互いに輸入品に相互関税をかけ合う貿易戦争は、日本にも予想外の影響を与えそうです。困ったものです。
関税の掛け合い、困ったことです。高関税の悪影響対策に、なるべく低い関税、もしくは廃止の方向でしたね。
大国米国が目先ばかり言うのは~と思っています。
コメントをいつもお寄せいただき、ありがとうございます。
米国と中国がお互いに輸入品に相互関税をかけ合う貿易戦争は副作用が大きいだけです。日本はその対応に翻弄されそうです。着地点が見えない点が困ります。
今回、通過した台風20号の被害が無くて、何よりでした。
将来の知的財産権での争いが激しくなり、お互いの訴訟は増えるでしょうか、それを見越して、中国は半導体の設計態勢を強化します。
ますます、米国と中国は争点が増えていきます。
コメントをお寄せいただき、ありがとうございます。
米国と中国がお互いに輸入品に相互関税をかけ合う貿易戦争は第3弾まで公表され、泥沼化し始めました。
何がお互いに目的・目標なのか冷静な戦略的視点が不可欠です。