2019年11月10日に発行された朝日新聞紙の朝刊一面の見出し「老後レス時代1 71歳働くしかない」を拝読しました。
この記事は「老後レス時代」の行き方を考えるシリーズの第一回目です。
記事はいきなり、秋の平日に、東京・池袋のハローワーク(公共職業安定所)を訪ねてきた71歳の男性の話から始まります。
ややおぼつかない足取りの男性に、記者が声をかけると、ぽつりぽつりと身の上話をしてくれた--と始まります。
朝日新聞紙のWeb版である朝日新聞デジタルでは、見出し「(老後レス時代 エイジングニッポン 1)71歳、働くしかない」と伝えています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/56/26/5439b21a29c3ebddf013315fa42bdb64.jpg)
ハローワークを訪ねた、この71歳の男性は東京都板橋区の家賃月3万円のアパートに、65歳の妻との二人暮らしです。月7万円の年金と、妻のレジ打ちのパートで稼ぐ数万円で、やりくりしています。
昨年までの20年間はバスの運転手として勤務していましたが、運転に不安を感じるようになって辞めたとのことです。その後は、食事の回数を減らすほど、生活はぎりぎりになったそうです。
ハローワークでの求人内容は、倉庫での軽作業が中心で、得られる収入は大きく下がったと、続きます。
この71歳の男性は「まさかこの歳まで働かないといけないなんて・・。しかし、70歳過ぎて選べる仕事はもうない」と語ります。
厚生労働省によると、2018年にハローワークで新たに登録した65歳以上の求職者は約54万人です。10年前の2008年に比べて。3,3倍にあたり、年々増えているそうです。
「65歳を超えて働きたい。8割の方がそう願っています」と、10月4日に開催された臨時国会の冒頭の所信表明演説で、安倍晋三首相はこう述べました。
これに対して、ネットでは「大半の人は『働きたい』ではなく、『働かざるをえない』ですよね」という反応が出たと、記事は伝えています。
このコラム「老後レス時代 エイジングニッポン」は、高齢になっても働くのが当たり前--そんな時代の足音がひたひたと聞えてくると、このコラムを書く意味の背景を伝えています。
迫り来る「老後レス時代」の生き方を考えると伝えています。1面と2面のほとんどを使って詳しく解説しています。
最近は、工事現場で高齢の警備員の方の姿を目にするようになったとケースを伝えます。ハローワークに多くの高齢者が通うが、事務職を希望しても見つかりにくい。警備員や軽作業員、清掃員などが雇用を支えていると伝えます。
警視庁によると、警備員として働く人は約55万人。この内で、60歳以上の割合は44パーセント、70歳以上は13パーセントにのぼります。
65歳以上の労働力人口は2008年の566万人から2018年には875万人に増えています。この10年で300万人も増えています。全体に占める割合も13パーセントに達しています。
この記事は「老後レス時代」の行き方を考えるシリーズの第一回目です。
記事はいきなり、秋の平日に、東京・池袋のハローワーク(公共職業安定所)を訪ねてきた71歳の男性の話から始まります。
ややおぼつかない足取りの男性に、記者が声をかけると、ぽつりぽつりと身の上話をしてくれた--と始まります。
朝日新聞紙のWeb版である朝日新聞デジタルでは、見出し「(老後レス時代 エイジングニッポン 1)71歳、働くしかない」と伝えています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/56/26/5439b21a29c3ebddf013315fa42bdb64.jpg)
ハローワークを訪ねた、この71歳の男性は東京都板橋区の家賃月3万円のアパートに、65歳の妻との二人暮らしです。月7万円の年金と、妻のレジ打ちのパートで稼ぐ数万円で、やりくりしています。
昨年までの20年間はバスの運転手として勤務していましたが、運転に不安を感じるようになって辞めたとのことです。その後は、食事の回数を減らすほど、生活はぎりぎりになったそうです。
ハローワークでの求人内容は、倉庫での軽作業が中心で、得られる収入は大きく下がったと、続きます。
この71歳の男性は「まさかこの歳まで働かないといけないなんて・・。しかし、70歳過ぎて選べる仕事はもうない」と語ります。
厚生労働省によると、2018年にハローワークで新たに登録した65歳以上の求職者は約54万人です。10年前の2008年に比べて。3,3倍にあたり、年々増えているそうです。
「65歳を超えて働きたい。8割の方がそう願っています」と、10月4日に開催された臨時国会の冒頭の所信表明演説で、安倍晋三首相はこう述べました。
これに対して、ネットでは「大半の人は『働きたい』ではなく、『働かざるをえない』ですよね」という反応が出たと、記事は伝えています。
このコラム「老後レス時代 エイジングニッポン」は、高齢になっても働くのが当たり前--そんな時代の足音がひたひたと聞えてくると、このコラムを書く意味の背景を伝えています。
迫り来る「老後レス時代」の生き方を考えると伝えています。1面と2面のほとんどを使って詳しく解説しています。
最近は、工事現場で高齢の警備員の方の姿を目にするようになったとケースを伝えます。ハローワークに多くの高齢者が通うが、事務職を希望しても見つかりにくい。警備員や軽作業員、清掃員などが雇用を支えていると伝えます。
警視庁によると、警備員として働く人は約55万人。この内で、60歳以上の割合は44パーセント、70歳以上は13パーセントにのぼります。
65歳以上の労働力人口は2008年の566万人から2018年には875万人に増えています。この10年で300万人も増えています。全体に占める割合も13パーセントに達しています。
それなりにいいものを食べ、事故死することもなくなったからです。
昭和の前半までは、お爺さん・お婆さんは孫一家などと同居する多世代家族制度でしたが、これが壊れました。
この記事に出てくる高齢の夫妻には、子どもはいない様子です。
消費税の値上げのよる税収増は、どこまでこうした事態に答えるのでしょうか・・
その方々でも、65歳でも元気なので、これまでのキャリアを活かして、少子高齢化を補う人材不足を解消する意味での発言でしょう。
これまでのキャリアによって、65歳の方々の働く意志は異なります。
コメントをお寄せいただき、ありがとうございます。
昭和時代後期に、冷蔵・冷凍技術の発達によってコールドチェーンによる流通システムができ、日本では各地の野菜や果物、魚や肉を適時、販売することができ、栄養価の高い食物を間単に入手できるようになりました。
大正時代ごろまでは日本人の平均寿命は45歳ぐらいで、60歳代は高齢者でした。
栄養ある食べ物の摂取と、高度な医療技術などによって、日本人の平均寿命は男性で80歳、女性で90歳まで達しつつあります。
少なくとも60歳代は壮年期になっています。
コメントをお寄せいただき、ありがとうございます。
日本では最近の大学進学率は、50パーセントを超え、大学卒がかなり増えています。こうした大学卒の方が、企業の高度な専門職を担うケースも増えています。
中小企業などでは、こうした高度な専門職を雇用するケースも増えているようです。
こうした方でも働きたいという希望も多いようです。なかなか難しい問題です。
現在、開発中のiPS細胞による代替臓器の実用化によって、脳以外は再生できる時代が来そうです。
でも、脳の劣化による認知症は克服できない気がします。
人間が、いつまで長生きするかは、倫理的な哲学的な課題になってきます。
おはようございます。
私と同じくらいの方の身につまされる話ですね。
年金の受給年齢がどんどん先送りされ、年金額が減らされ、いつまで働けと言うのかと思います。
政府は貧乏人は早く死ねと言っているように感じてしまいます。
コメントをお寄せいただき、ありがとうございます。
日本などの先進国では、保健医療が進み、医療技術が発達し、いずれは寿命が100歳まで進むと予想されています。
こうなると、ご指摘のように、人間の寿命はまさに倫理的な哲学的な課題になっていきます。
コメントをいつもお寄せいただき、ありがとうございます。
日本で長寿長寿命化が進み、かつ実は貧富の差も拡大しています(米国はもっと貧富の差が激しいです)。
今回の記事で取りあげられた71歳の方も、持ち家の方だと、必要となる生活費は多少異なると思います。資産の有無で、老後の生活もいくらか変わってきます。
今回の記事を読んで、現在、30歳代から40歳代の方がどう考えるのか、興味が尽きません。
「正社員、契約社員、派遣社員、パート・アルバイト」と区別されている現在、正社員待遇でも、収入の全部使っていたら、高齢期を迎えた時に悲惨です。どんなに節約しても、ぎりぎりの状態の、若い方の生活もテレビで見ています。
立場立場で、他人を批判するのは簡単ですが。
71歳の方、これから10年先までは働けないでしょう。先々のことを考える余裕もないでしょうね。否応なく、お金は出て行きますから。
コメントをいつもお寄せいただき、ありがとうございます。
コメントのご見解が多少、乱暴です。「健康で文化的な生活、全世界の人が求めるもの」ですが、これを享受しているのは、日本と北欧諸国、英国などで、さらに中国と韓国、米国の富裕層も享受しています。
日本以外の国には国民皆保険がなく、戸籍制度があまり整っていないので、統計が曖昧です。アフリカの紛争国、シリア、中盤米の諸国は、今でも平均寿命は40歳代と推定されています。日本では考えられない生活環境です。
こう考えると、日本は幸せな国ですが、長寿命化が進んで、自営業だった方の貧困化が進んでいます。
ただし、たとえば沖縄では、地域住民同士が野菜や魚を分け与える習慣が残っていて、生活費の支出が統計に表れない数字になっています。
日本では、地域でのつながりが都市部で曖昧になり、問題を深刻化し始めています。