◆◆【クッキーどろぼう】
(こころのチキンスープ3 ダイヤモンド社刊 ヴァレリー・コックス著)
『女がひとり、夜の空港で待っていた。
飛行機が出るまであと数時間。
女は空港の売店で本をあさり、クッキーをひと袋買って、腰をおろした。
夢中になって本を読んでいるうち、ふと気づけば、横にいる男が、こともあろうに、二人の間に置いた袋から、クッキーをつまんでいる。
女は騒ぎを起こすのがいやだったから、知らんぷりを決めこんだ。
女は本を読み、クッキーをかじり、時計を見ていたが、あきれたクッキーどろぼうは、クッキーをどんどん食い荒らしてくれる。
刻々と時間がたつにつれ、女のいらいらはつのるばかり、「あたしがこんないい人でなきゃ、ぶんなぐってやるわ!」
女がクッキーを一つ取れば、男もまた一つ取る。
最後の一つが残ったけど、この男はいったいどうする気だろう?
男は頬をゆるめ、わざとらしく笑うと、最後のクッキーを手に取り、二つに割った。
その一つを女に差し出し、残りを男は食べた。
女は男からクッキーのかけらをひったくると、内心思った。
「ああ、なんてやつ。この厚かましさ、この恥知らず、ひと言の礼も言わないなんて!」
こんなに腹が立つのは生まれて初めてだわ。
出発便が呼ばれたときには、ほっと安堵のため息が出る始末。
荷物をまとめて、ゲートに向かい、”恩知らずのどろぼう”には目もくれずに立ち去った。
女は飛行機に乗り、座席に身を沈め、やおら本を探した、後もう少しで読み終わるわ。
荷物の中をまさぐった女は、驚いて息をのんだ。
なんと自分が買ったクッキーがある!
「私のクッキーがここにあるなら」
うちのめされて彼女はうめいた、「あれはあの人のだった、それを私に分けてくれた!」
あやまろうにも手遅れだと、女は悲しみに身もだえた。
自分こそ恥知らずの、恩知らずの、どろぼうだった!』
■このようなことは日常生活でもあると思います。
自分が悪いのに、人のせいにしている自分です。
売り上げが下がっているのは自分が新商品開発を怠ってきたのが原因なのに、不景気のせいにする経営者。
利益が下がっているのは、社員の育成を怠ってきたことが原因なのに、社員の能力不足のせいにする経営者。
子供の学校の成績が悪いのは、自分の生活態度が悪いことが原因なのに、子供の勉強不足のせいにする父親、母親。
お客様からのクレームは、自分の対応が悪いことが原因なのに、製造のせいにする営業マン。
■もしくは、相手が親切、もしくは努力してくれているのに、それに対して感謝の気持ちを表していない自分です。
社員さんが日々働いていただいているのに、「働かせてやっている」と思っている経営者。
社員さんが日々努力しているのに、「努力が足りない」と思っている経営者。
多くの人のおかげで工事竣工できたのに、「自分の力で竣工した」とおもっている現場代理人。
多くの人のおかげで受注できたのに、「自分の力で受注した」と思っている社員。
部下のおかげで昇進したのに、「自分の実力で昇進した」と思っている上司。
■自分自身を常に自省する心
相手に常に感謝する心を忘れずにいたいものです。
◆◆マネジメント研修第四講
今日から、マネジメント研修第四講です。
徳永さんも南川さんも、積極的に発言したり、一所懸命学んでいますよ。
会場の後ろから見ていて頼もしいです。
マネジメント研修も折り返し点を過ぎ、残すところあとわずかです。
「何のために、この研修を学んでいるのか」
再度初心に反り、マネジメントスキルを身につけてほしいです。
(こころのチキンスープ3 ダイヤモンド社刊 ヴァレリー・コックス著)
『女がひとり、夜の空港で待っていた。
飛行機が出るまであと数時間。
女は空港の売店で本をあさり、クッキーをひと袋買って、腰をおろした。
夢中になって本を読んでいるうち、ふと気づけば、横にいる男が、こともあろうに、二人の間に置いた袋から、クッキーをつまんでいる。
女は騒ぎを起こすのがいやだったから、知らんぷりを決めこんだ。
女は本を読み、クッキーをかじり、時計を見ていたが、あきれたクッキーどろぼうは、クッキーをどんどん食い荒らしてくれる。
刻々と時間がたつにつれ、女のいらいらはつのるばかり、「あたしがこんないい人でなきゃ、ぶんなぐってやるわ!」
女がクッキーを一つ取れば、男もまた一つ取る。
最後の一つが残ったけど、この男はいったいどうする気だろう?
男は頬をゆるめ、わざとらしく笑うと、最後のクッキーを手に取り、二つに割った。
その一つを女に差し出し、残りを男は食べた。
女は男からクッキーのかけらをひったくると、内心思った。
「ああ、なんてやつ。この厚かましさ、この恥知らず、ひと言の礼も言わないなんて!」
こんなに腹が立つのは生まれて初めてだわ。
出発便が呼ばれたときには、ほっと安堵のため息が出る始末。
荷物をまとめて、ゲートに向かい、”恩知らずのどろぼう”には目もくれずに立ち去った。
女は飛行機に乗り、座席に身を沈め、やおら本を探した、後もう少しで読み終わるわ。
荷物の中をまさぐった女は、驚いて息をのんだ。
なんと自分が買ったクッキーがある!
「私のクッキーがここにあるなら」
うちのめされて彼女はうめいた、「あれはあの人のだった、それを私に分けてくれた!」
あやまろうにも手遅れだと、女は悲しみに身もだえた。
自分こそ恥知らずの、恩知らずの、どろぼうだった!』
■このようなことは日常生活でもあると思います。
自分が悪いのに、人のせいにしている自分です。
売り上げが下がっているのは自分が新商品開発を怠ってきたのが原因なのに、不景気のせいにする経営者。
利益が下がっているのは、社員の育成を怠ってきたことが原因なのに、社員の能力不足のせいにする経営者。
子供の学校の成績が悪いのは、自分の生活態度が悪いことが原因なのに、子供の勉強不足のせいにする父親、母親。
お客様からのクレームは、自分の対応が悪いことが原因なのに、製造のせいにする営業マン。
■もしくは、相手が親切、もしくは努力してくれているのに、それに対して感謝の気持ちを表していない自分です。
社員さんが日々働いていただいているのに、「働かせてやっている」と思っている経営者。
社員さんが日々努力しているのに、「努力が足りない」と思っている経営者。
多くの人のおかげで工事竣工できたのに、「自分の力で竣工した」とおもっている現場代理人。
多くの人のおかげで受注できたのに、「自分の力で受注した」と思っている社員。
部下のおかげで昇進したのに、「自分の実力で昇進した」と思っている上司。
■自分自身を常に自省する心
相手に常に感謝する心を忘れずにいたいものです。
◆◆マネジメント研修第四講
今日から、マネジメント研修第四講です。
徳永さんも南川さんも、積極的に発言したり、一所懸命学んでいますよ。
会場の後ろから見ていて頼もしいです。
マネジメント研修も折り返し点を過ぎ、残すところあとわずかです。
「何のために、この研修を学んでいるのか」
再度初心に反り、マネジメントスキルを身につけてほしいです。