自分探詩(じぶんさがし)& 山陰柴犬かれんとの日々
温かい
春の日ざしの
その中で
花たちが口ずさむのは
歓びのうた。
そばに佇んで
目で聴く
春の歓びのうた。
静謐にこだます
Hzを持たないうた。
桜草〈サクラソウ科〉とビオラ〈スミレ科〉
運び
運ばれ
つくられる
細い道。
人はそれを
運命という。
かれんと大山
今日は
雪から雨に変わるという雨水。
昨日積もった雪はかなり解け、
大地に染み込んでゆく。
その染み込んだ水で虫が
目を覚ますのだろうか、
次の二十四節気は
啓蟄で今年は3月5日。
雨だれ、せせらぎ…
水の音は春の喜びを奏でる音。
雨水は農耕の準備を始める
目安でもあるという。
こぶし〈モクレン科〉
昨日の夜には
ほとんど雪が解け、
「大したことなかったな」と
思っていたら、
一夜明けて、辺りは銀世界。
さけど、
犬は用をたしに行きたし、
雪の中をともに歩く。
犬の背中には
パラパラと霰の粒。
今朝の日本海
早くに咲いた
赤いガーベラの隣に
白い桜草を植える。
今はまだ眠っているけど
この辺りには
去年の花の子どもたちが。
ほら、
そこにチューリップの芽、
ジュリアンの芽吹き。
そっと土をかき分ける。
ガーベラ〈キク科〉とサクラソウ〈サクラソウ科〉
種から育った
ひなぎくたち。
わたしはなぜ
ここに
いるのだろう。
見つけてしまった
その道を
きもは歩いて来たのだよ。
自問自答の
温かい雨の日。
ひなぎく〈キク科〉
うつらつら…
春の陽気に
眠気がふわり。
ここかしこに
ふわりふわり。
うつらうつら…
半分眠った脳に
流れるのは
意識が見てきた
思い出ばなし。