自分探詩(じぶんさがし)& 山陰柴犬かれんとの日々
それぞれの
草花にも
実りの秋。
耳を澄ませば
聞こえてくる
それぞれの
祭りばやし。
アオツヅラフジ〈ツヅラフジ科〉
海岸からは
ほんの上部しか見えない
隠岐の島。
少し高いここからは
下の方までよく見える。
地球が丸いとは
このことだろう。
隠岐の島。むきばんだ史跡公園より。
ここが
同じ家が
自分の居場所と
思えるものたち。
人も
犬も。
やっと
帰って来たよ
自分の
居場所に。
クサギ〈クマツヅラ科〉
木の枝で見つけた
パールのネックレス。
お召しになるのは
妖精の女王様。
小さな頭を通して
着ければ
細いうなじとデコルテを
あでやかに彩り
月の晩には
きらりきらり。
くもの巣
秋の
深まりとともに
咲く花
つわぶき。
歩道の
奥の草むらに
黄色く眩く
一輪の花。
見つけてしまった
秋と冬とをつなぐ
黄色い使者。
つわぶき〈キク科〉
珈琲の
苦さが染み渡る
秋の朝。
佳きことあれと
何処にも。
ふと見上げた山に
一筋の雲。
出て来た風に
トンビが遊ぶ。
日野川河口