自分探詩(じぶんさがし)& 山陰柴犬かれんとの日々
草いきれ
犬のいきれも
月のいろ
近くの公園で。
選ぶのでもなく
選ばれるのでもなく
日が昇り
日が沈むように
今ここに。
今朝の夜明け。
涼しさの
ベール一枚
夏の暁(あけ)
昼のエピローグと
夜のプロローグが
空を染める
夕暮れどき。
すでに
草むらで鳴き始めた
ギイギイと
時を回す虫の声。
夏の中の
小さな秋。
昨日の夕焼け。
夏の朝
みなぎる命
草の上
紅(あか)と朱(あか)。
朝日と夕日の色は
こんな漢字になるのだろうか。
バラと梅。
朝日と夕日の匂いは
こんな感じになるのだろうか。
朝日と夕日。
夕日の年齢となった
友たちとの集まりでの
小さな話題。
朝の大山
夕の大山
連日の
猛暑に犬も
夜遊び
近くの公園で。
静岡から
いかに米子に帰るか。
通常なら
新幹線で岡山まで
岡山から伯備線だが
先の豪雨で特急「やくも」は運休のまま。
今朝、「やくも」に合わせて
バスを運行するニュースが出ていたが
まだ、いつもの高速バスしかなかったので
乗りたい時間帯は満席だった。
大阪から高速バスでと思ったが
大阪は新幹線の駅と
高速バスの乗り場が離れている。
京都なら
高速バスも駅から出発、
ということで思いがけず
京都駅下車。
ちょうど祇園祭の
真っ只中。
暑さも熱気も最高潮!
その喧噪を抜け
夕暮れ時に我が町に。
京都駅前。
山陰の夕空。
猛暑日や
毛皮脱ぎたし
脱げるなら
近くの公園で。
所用があって静岡へ。
朝の時間を利用して
駿府城公園へ。
城はまったく残っていないが
家康公ゆかりの
城だっただけあって
今もさぞ立派だったろう往時が偲ばれる。
緑が豊かで
町の中心にあるのも
素晴らしい。
県庁の扉
夏草や
心も弾む
きみの上
知覚の公園で。
初めての町
静岡市へ。
犬を連れない
朝の散歩で
目が行くのは
犬連れの散歩の人。
静岡市。
また今日も
きみは遠くの
空の下
知覚の公園で。
久しぶりの東京。
赤レンガの建物が
観光名所となって
目に映る。
みどりの窓口には
たくさんの異国の人。
東京駅
吉野の
夏空の下
久しぶりに
クロスをした
互いの時間。
語り
笑い
想い…。
過去と
今と
未来が
吉野の山々のように
重なり合った
濃密な時間。
そしてまた
それぞれの
空の下へ。
東吉野村。