今、ここで(Now ,here) by 中村真生子

自分探詩(じぶんさがし)& 山陰柴犬かれんとの日々

海辺の散歩道で

2015-10-23 12:00:07 | 
海辺の散歩道で
振り向いて
あなたの名を呼べは
あなたはストンと自転車を止め
道端でとりとめのない話を交わす。

そして
あなたは自転車で
わたしは歩きで
それぞれの方向へと向かう。

そばで
寄せては返し
少しずつ
波が連れてくるのは
冬の気配。


皆生海岸

向日葵少女

2015-10-22 18:19:58 | 
午後の公園に
向日葵のような
少女が二人。

ケラケラ笑ったり
追っかけっこしたり
裸足で歩いたり
側転をしたり。

もうとっくに
夏は終わったのに
公園に咲いた
かわいい向日葵たち。

辺り一面に
こだまするのは
眩いばかりの
黄色い声。


ミヤコグサ〈マメ科〉

「すぐしなさい」

2015-10-21 11:20:08 | 気持ち
「すぐしなさい」

と大人に言われ
やっていた子どもたちは
長じて
同じこと家族らに言い
言うべき相手もいなくなると
自らに言い聞かす。

「すぐしなさい」

なにしろ
記憶は川の流れのように
流れてゆき。

すぐしておかないと
あれも忘れ、これも忘れ。

すぐにするという
行いの大切さは
年と取るほど骨身に染み。


朝の日野川と大山。朝日の中に佇む釣り人

思い出のバラ

2015-10-20 19:05:09 | バラ・ハーブ
子どものころ
おばさんの庭に咲いているのを見て
知ったバラの美しさ。

おばさんはとうに亡くなり
誰も住まなくなった家の庭から
このバラをもらい受けたのは数年前。

そして
名前のわからないこのバラを
おばさんの名にちなんで
「マダムシルク」と呼んでいる。

今年は春には咲かなかったけど
秋の光の中で
美しい花弁をほころばす。

おばさんの思い出は
次第に遠くなっていくけれど
バラが咲くたびに在りし姿が蘇る。

かぐわしいバラの香りのように
ほんのりと。


バラ〈バラ科〉

地球、この星…

2015-10-18 11:24:18 | 自然・植物
この星は美しすぎる。

小さな芽吹きから
枯れて朽ちた落ち葉まで。

バラ色の夜明けから
星降る漆喰の夜空まで。

この星は美しぎる。

緑滴る夏も
雪が舞い落ちる冬も。

足元に息づくものから
空を舞うものたちまで。

時々
息を飲み
また
ため息をつく。

その美しさに
心奪われて…。







上3枚は大野池周辺、4枚目はブナ林、5枚目は鍵掛峠、6枚目は帰りの道で