今、ここで(Now ,here) by 中村真生子

自分探詩(じぶんさがし)& 山陰柴犬かれんとの日々

かすかな標

2013-03-16 10:09:08 | 気持ち

隠れているわけではなく

そこにいる。

拒んでいるわけではなく

ただいる。

むしろ待っている。

やってきてくれる人たちを…。

そこへたどり着く道に

断崖絶壁はなく

灼熱の砂漠もなく

あるのは

あまりにも

ありふれた時間。

それゆえ

人は探すことさえ忘れてしまう。

隠れているわけではなく

そこにいる。

拒んでいるわけではなく

ただいる。

むしろ待っている。

やってきてくれる人たちを…。

そこへたどり着く道にあるのは

風の囁きのような

かすかな標。

Photo

雪柳〈バラ科〉

copyright Maoko Nakamura


ひかり my love

2013-03-15 10:50:13 | 

思いやり

気づかい

優しさ

温かさ

慈しみ

親切さ

誠実さ…。

ひかりとは

きっと

そんな気持ち。

心を照らすひかりとは…。

光なき世界に

あふれるひかりとともに

暮らす人から

いただいた

幸せな気づき。

Photo

クリスマスローズ〈キンポウゲ科〉

copyright Maoko Nakamura


桜草

2013-03-14 10:15:50 | 自然・植物

通りの

垣根の向こうに

ひっそりと咲く

桜草。

住む人の

秘めたる想いを

咲かせるように…。

庭先の

鉢の中で

滴るように咲く

桜草。

植えし人の

せんなき想いを

咲かせるように…。

紅色の花開き

それぞれの胸に

新しき春。

Photo

桜草〈サクラソウ科〉

copyright / Maoko Nakmaura


春の野のように…

2013-03-13 09:55:11 | 気持ち

それぞれの

想いを持ち寄って

そこに集い

集うことで

それぞれの

想いの蕾が花咲く。

互いが互いの

光となって

いきいきと。

春のまばゆい

野のように…。

Photo

オオイヌノフグリ〈ゴマノハグサ科〉

3月13日(水)18時~、中海TV「コムコムスタジオ」に登場します。14日(もく)18時まで、リピート放送。

copyright Maoko Nakamura


希い

2013-03-11 10:04:21 | 災害

かすんではいるが

久しぶりの大山。

姿を覆い隠していた

黄砂を洗い流したのは

冬に戻ったような

冷たい雨。

開き始めた

春の花々をも

凍てつかせた

冷たい雨。

夜が明け

まだかすんではいるが

そこに

確かに大山の姿。

再び訪れた

春の光の中にゆうゆうと…。

Photo_2 

クリスマスローズ〈キンポウゲ科〉

copyright Maoko Nakmaura


踊り子たち

2013-03-10 14:12:28 | 自然・植物

いつのまにか

庭の住人となっていた

姫踊り子草。

野原でよく見かける

小さな花。

生まれ故郷は

ヨーロッパという。

明治時代にやってきて

その子孫は津々浦々へ。

我が家の庭に

もやってきて

バラの鉢に間借りしつつ

見事な踊りをご披露。

その賑やかな踊りときたら

今では春の風物詩。

Photo_2

姫踊り子草〈シソ科〉

copyright Maoko Nakamura


ミモザの咲いた朝

2013-03-09 10:32:41 | 気持ち

ミモザが咲いた朝。

コーヒーを淹れていると

カフェの香りに誘われて

イタリアのことが

ふわりと心に浮かぶ。

イタリアの片田舎で

庭の梅が咲いた朝

お茶を飲みながら

日本のことを

思い浮かべている

人もいるのだろうかと。

イタリアの

川のほとりの

小さな町で…。

ふと心に開いた

こんな思いに駆られて

人は旅に出るのだろうか。

Photo

ミモザ〈マメ科〉

copyright Maoko Nakamura


春の魔法

2013-03-07 16:08:39 | 気持ち

冬中

働き通しだった

フリースが

今日は

椅子の背もたれで

うつらうつら…。

庭の

山桜の芽には

緑の子どもたち。

春が魔法をかけていく。

冬を脱ぎ

新しい衣を身につけよと…。

素直に季節に従うことで。

誰でもなく

自らの季節に…。

Photo_2 

福寿草〈キンポウゲ科〉

copyright Maoko Nakmaura


星は願う

2013-03-06 22:52:28 | 自然・植物

星が輝く。

見上げてくれる

あなたのために…。

星は輝く。

うむいているあなたが

いつの日にか

見上げてくれるようにと…。

星は輝く。

あなたのために…。

そして願う

あなたの瞳で

輝くことを…。

Photo

蠟梅〈ロウバイ科〉

copyright Maoko Nakamura


土のあくび

2013-03-04 11:01:20 | 自然・植物

障子を開けると

公園の向こうの畑に

見慣れないものが一つ。

冬枯れの畑に

ひときわ輝くそれは

オレンジ色のトラクター。

そのオレンジ色が

動くたびに

土はどんどん起こされて。

「ふわ~ふわ~」と

土のあくびが

光と風に解けていく。

Photo 2

紅梅〈バラ科〉  白鳳の里(米子市淀江町)

copyright Maoko Nakamura


ひな飾り

2013-03-03 10:42:16 | 遊び・歳時

おひな様飾りの中で

いちばん好きだったのは

なぜだか橘の木。

子どもの頃の

ひな壇を思い出すとき

はっきり脳裏に浮かぶのは

お内裏様でも

五人囃子でもなく

雪洞や菱餅でもなく

橘の

少し幅広の緑の葉と

黄色の果実と白い花。

下の端っこに

ちょこんと置かれた橙の木。

Photo

トルコギキョウ、マーガレット、ダリアなど(皆生ホテル)

copyright Maoko Nakamura


「わくっ!」

2013-03-02 09:21:03 | 気持ち

昼下がり

陽当たりの良い部屋で

仕事をしながら

突然感じた

「わくっ!」という想い。

でも

それは

きっと

時が

途切れていないという

一つの証

なのだろう。

夏を経て

秋になって

冬が来て

春になるような…。

あるいは

幾度もの冬を重ねて

また新しい春を迎えるような…。

それは

きっと

時が

途切れていないという

一つの証

なのだろう。

「わくっ!」

どこかで土筆も顔を出す。

Photo

マーガレット〈キク科〉

copyright Maoko Nakamura