今、ここで(Now ,here) by 中村真生子

自分探詩(じぶんさがし)& 山陰柴犬かれんとの日々

熱々アップルパイ

2011-06-14 10:44:03 | 気持ち

揚げたての

アップルパイを食べる。

1個180円。

皮はパリパリで

中のリンゴソースは

とろとろ熱々。

パリパリの皮が

思いのほかおいしい。

その皮を少しずつかじって

リンゴソースに到達し

熱々のソースで

舌を火傷しないように

真剣に格闘する。

見れば隣の席の若者も・・・。

同じ目的、同じ喜び、同じ苦労。

互いの孤独な作業。

なんだかおかしくて

なんて素敵なひと時だろう。

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サルビア・ファリナセア〈シソ科〉

copyright Maoko Nakamura


あれからもう23年

2011-06-12 12:23:59 | 気持ち

「平成」という文字が

テレビ画面に映り出され

「昭和」から「平成」になった。

ついこの前のような気がするが

あれからもう23年。

先日、

地域の子どもたちの

チマキを作りの

お手伝いをした。

一緒にお手伝いをした

保育士のたまごさんは

平成生まれのお兄さん。

平成生まれの人たちが

少しずつ社会で活躍を始め

少しずつ昭和が遠くなっていく・・・。

「平成」。

和紙に書かれた文字を見たのは

ついこの前のような気がするが

あれからもう23年。

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黄色いバラ2種〈バラ科〉

copyright Maoko Nakamura


その手が大きくなる頃に

2011-06-11 22:24:00 | 災害

4月から11の日に

行っている募金活動。

何らかの役に立てばと

そして

自らの中で

風化させないためにと

参加する。

大きな手にまじって

お金を入れてくれた

たくさんの小さな手。

その手が大きくなる頃には

どんな世の中になっているのだろう。

私は何をすべきだろう。

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アゲラタム〈キク科〉

copyright Maoko Nakamura


心の大掃除

2011-06-10 20:24:01 | 気持ち

要らないものを捨てて

溜まったホコリをはたいて

こびりついた汚れをこすって・・・。

さっぱりした心で

あなたの言葉を聞けば

和音のように響きあう。

要らないものを捨てて

溜まったホコリをはたいて

こびりついた汚れをこすって・・・。

不協和音を感じたら

時々、心の大掃除。

要らないものを捨てて

溜まったホコリをはたいて

こびりついた汚れをこすって・・・。

あなたのやさしい言葉に

心からありがとう。

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ロベリア〈キキョウ科〉

copyright Maoko Nakamura


マダムシルク

2011-06-09 09:24:01 | 

今はだれも住んでいない

おばさんの庭の

バラをもらって家の庭に植えた。

春をとっくに過ぎてからの

植え替えだったので

ちゃんとつくか心配したが

新しい茎が出てきて

すくすく育ってくれた。

そして

姉たちが来た日に花が開いた。

「久しぶりだなあ」とつぶやくように。

バラの種類はわからない。

どこか懐かしい感じのする

香りのよいこのバラを

おばさんの名前にちなんで

「マダムシルク」と呼ぼう。

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バラ〈バラ科〉

copyright Maoko Nakamura


夕暮れの赤い車

2011-06-07 13:03:22 | 

3月の終わりの日

夕暮れの駐車場で

呼ぶ声がする。

赤い車から降りてきたのは

その日で退職のTさんだった。

初めて見るスーツ姿。

赤い車は

自分へのごほびだという。

寝泊まりできるよう

車体はちょっと長め。

「あっという間だった?」と聞くと

「いや~、長かった」というお返事。

あれから二月。

赤い車は

どこを走っているのだろう。

彼の新しい人生の・・・。

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オリーブ〈モクセイ科〉

copyright Maoko Nakamura


蒼いビンとバラ

2011-06-06 10:04:07 | バラ・ハーブ

テーブルの蒼いビンに

枯れたバラが一輪。

ぐったりしおれ

香りも消え失せ・・・。

それでもなぜか捨てられず。

テーブルの蒼いビンに

散ったバラが一輪。

カサカサになり

艶も消え失せ・・・。

それでもいまだ捨てられず。

テーブルの蒼いビンに

誇らしげなバラが一輪。

すっかり枯れたバラが一輪。

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フレグラントオールドピンク〈バラ科〉

copyright Maoko Nakamura


神の力

2011-06-04 13:04:07 | 自然・植物

日が昇り日が沈み・・・

大地や木々が芽を吹き・・・

風が吹き雨や雪が舞い・・・

産まれてやがて旅立ち・・・。

繰り返し生じる

不思議な営みの力を

人は神と呼んで敬った。

神は

木や石やあらゆる自然に宿り

鳥や蛇やあらゆる動物に宿り

竃や湯やあらゆる場所に宿る。

神を想うとき

人は

小ささを知り

大きなものに敬い仕える喜びを知る。

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紫露草〈ツユクサ科〉

copyright Maoko Nakamura


自分のカケラ

2011-06-02 17:24:02 | 気持ち

雨上がりの午後

何か落ちてはいないかと

ぶらぶら出かける。

道の先に見える

「あれはなんだ」と

近寄って

拾い上げてみると

自分のカケラ。

手に取るものの

どれもこれも自分のカケラ。

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アストロメリア〈ユリ科〉

copyright Maoko Nakakura


遥かなるもの

2011-06-01 22:43:57 | 自然・植物

あなたはどこに?

神となって

鎮守の森に・・・。

あなたはだれ?

だれもあり

だれでもなく・・・。

あなたはどこに?

いのちとなって

体の中に・・・。

あなたはだれ?

だれでもなく

だれでもあり・・・。

遠い昔も

今この時も・・・。

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ハニーサックル〈スイカズラ科〉

copyright Maoko Nakamura