夕暮れの赤い車 2011-06-07 13:03:22 | 人 3月の終わりの日 夕暮れの駐車場で 呼ぶ声がする。 赤い車から降りてきたのは その日で退職のTさんだった。 初めて見るスーツ姿。 赤い車は 自分へのごほびだという。 寝泊まりできるよう 車体はちょっと長め。 「あっという間だった?」と聞くと 「いや~、長かった」というお返事。 あれから二月。 赤い車は どこを走っているのだろう。 彼の新しい人生の・・・。 オリーブ〈モクセイ科〉 copyright Maoko Nakamura