どの墓にも
女郎花やミソハギなどが飾られ
線香の香りが
夕闇の中を漂っていた。
老いも若きも手を合わせ
ご先祖様に
あるいは
逝った身内に思いを馳せる。
墓参りが終わって
義兄が車を取りに行く。
疲れやすくなった母は
墓の入り口にある
コンクリートの電信柱にもたれて待つ。
「せいくらべ」の歌を思い出して
「背を測るよ」と言うと
母は小さく丸くなった背を
しゃんと伸ばそうとする。
身体測定の時の小学生のように。
けれど今度は小さくなるばかり・・・。
20年前に逝った父は
そばで見ているのだろうか。
「みんな、年を取ったなあ」と思いながら・・・。
ノウゼンカズラ〈ノウゼンカズラ科〉
copyright Maoko Nakamura
なつかしいですね。
孫はいまだに主人に柱に印をつけてもらってます。
わりとおチビさんなんです。・゜・(*ノД`*)・゜・。
なんだかいいですね!
お孫さんが大きくなられた時
きっと懐かしく見られるのでしょうね。