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マイコー雑記

行き来するもの書き留め場

『オールアバウト』寄稿:家庭で実践!子供の主体性が育つアクティブラーニング&街を創る人々を身近に感じる

2017年11月26日 | 子育て全般

大変化の時にも、

内の奥にある「変わらないもの」をしかと抱きしめるからこそ、

前へと踏み出していけますね。

 

来年、多分、

我が家が向き合うことになるだろう大変化を前に、

心を整えていきます。

 

 

さて、『オールアバウト』さんの方へ、

「アクティブラーニング」についてまとめさせていただきました。

 

子供が最も学ぶ時とは、

子供が「主体的にエンゲージ」している時。

子どもの「エンゲージ」レベルを観る大切さ、「アクティブな学習」であるほどその子自身のものとなる

これは、我が家でも、これまで様々な子供さんたちと関わる中でも、

実感してきたことです。

 

では、子どもが主体的にエンゲージする状態とは、

どんなときに生まれるのでしょう?

 

その答えのひとつが、

「アクティブラーニング」です。

 

指導者が前に立ち、講義をし、

それを聞く生徒が、ノートに書き写すといった授業のあり方のみでは、

よほど、その子が興味のあるテーマでない限り、

「子どもが主体的にエンゲージする状態」を維持するのは難しいです。

 

また、そうした方法で、指導者に言われたことを知識として暗記したとしても、

なかなか、それらの知識を応用したり、生かして何かを創るというところまでは

展開できないままになってしまうもの。

 

私自身は、将来的には、基本的な知識の習得は、

バーチャルリアリティーなどを用いたオンライン授業にまかせ、

他の生徒と集まるクラスでは、

プロジェクトやディスカッションや体験学習などの「アクティブラーニング」を通して、

それらの「基本的知識」を深め、展開し、応用する、

そんな学習のあり方がいいんじゃないかなあと思っています。

 

この記事では、

「アクティブラーニング」っていったい何なの?

そして、家庭でできる「アクティブラーニング」のアイデアについて紹介してます。

興味のある方是非どうぞ!

家庭で実践!子供の主体性が育つアクティブラーニング

 

みなさんも一緒に、よりよい学習方法について、

様々なアイデアを考え、試し、実践していきませんか。

 

 

 

今週は、ちょうど

「レゴリーグ」のリサーチプロジェクトの社会見学に出かけましたよ。

 

子供たちの「レゴリーグチーム」が選んだテーマは、

周辺の海の汚染原因となっている

「ストームウォーターランオフ(雨水が道路上の汚物を川へ流し込む)」についてです。

日常生活の合間に社会への「当事者意識」が高まる子どもプロジェクト、「世界が広がる」とは?

(雨水が道路上の、油、汚物、ごみ、化学物質などの汚れを

全て川へと押し流す他にも、

街中の雨水が集中し、降水時には川の水量も劇的に増え、

川底や川岸が削られるなどの問題もあります。

川へ流れ込む汚物をなくす&水量を減らすためにはどうしたらいいか?を模索しています。)

 

ということで、車を1時間ほど走らせ、

「ボルチモア市公共事業省(Baltimore City Department of public work)」を訪ねました。

 

チームを組んでいる友人家族は、以前も少し書いた理由のため、

友人の夫さんの回復を祈りつつ子供7人との生活、生死の境に立つとき本当に大切なものが迫ってくる

参加できなかったので、

結局、下3人連れた我が家のみの社会見学となりました。

(友人の夫さん、手術が大成功し回復しつつあります。

今週は友人家族、他国で静養中でした)

 

事前に連絡を取り合い、

担当して下さった「土木技師(Civil engineer)」の女性Pさんが、

家族のみで現れたちょっと申し訳なさそうな私たちに、

驚くほど親切丁寧にツアーをしてくださいました。

 

私も「ほー、へー」の連発で、

親子でまさしく

「アクティブ・ラーニング」なひとときでした。

 

 

以下、みなさんにもお伝えしたいしたことをまとめさせてください!

 

家族で社会見学の際、おさえておきたい流れ

1.事前に話し合い、いくつか質問を考えておく

 

2.他にも何でも思いついたら質問をするよう励ましておく 

←「は?」というような質問でもいいからとにかく尋ねてごらんと言っておきます。

自らあれやこれやと質問を考えつくことで、やはり「エンゲージ力」もアップします。

「敏感系の子」は、ジーと観察してばかりでなかなか発言しないということもあるでしょうが、

回数を重ねる内に質問することにも徐々に「慣れて」いきますね。

 

3.帰り道や、その後も、見学中に聞いた話や体験したことなどについて話し合う

 

4.何らかの形にまとめる

今回は見学後の連休中、ボードにまとめたり、レゴでモデルを作ったりしましたよ。

 

 

 

今回は、「レゴリーグ」ということで、

よりまとまった形にする必要もあるわけですが、

家庭で出かける分には、前と後に話し合いをするだけでもいいですよね。

 

「分かった」と本人が思っていても、

言葉にして相手に伝わるよう話したり、書いたりというのは、

また全く違います。

思いを表し、話し言葉書き言葉を使いこなすとてもいい練習になります。

←我が家は、話してまとめるのが苦手キッズなので、なおさらですよ。

 

 

 

将来は、屋根の上に草花を植えるのがメジャーに?未来の街は森がモデル?

「ストームウォーターランオフ(雨水が道路上の汚れを全て川へと押し流す)」

を防ぐボルチモア市での試みについて、

Pさんが実際に一緒に街を歩いて見せてくださいました。

 

以前の記事でも紹介した子供たちのチームが注目している

「浸透性舗装」

右が浸透性舗装で、左がコンクリート舗装

 

ところが、ボルチモアの土地は粘土質なため、

「浸透性舗装」は実用的ではないそうです。

この舗装の下には、パイプが通っていて、

水が排水溝へと運ばれる仕組みになっているとのこと。

 

 

「バイオレテンション(生物滞留)」

交差点の角などに、草木を植え、水が流れ込むようにしてあります。

 

土が道路の雨水を吸い込み草木が育つ、と循環します。

 

 

「雨水桶」

屋根の水がガッターを通して桶にたまります。

桶の水は、庭への水やりや庭園の草花を育てるために用いられるそうです。

 

「緑の屋根」

ビルの屋根の上に、

 

草木を植えることで、屋根から道路に落ちる水量が減ります。

また、夏は直射日光が和らぎ屋内の気温がおさえられ、

冬は屋内の熱が逃げず気温調整の効果もあります。

 

Pさん曰く、将来は、ほとんどの建物の屋根に、

草花が植えられることになるだろうとのこと。

 

「結局、これからの街は、いかに森を真似ることができるかということなんです」とPさん。

 

森では、葉や枝が雨水を吸い込み地面に落ちる水量を減らし、

そして、土に落ちた雨水は吸収され、草花が育つの助けます。

それが、浸透性のない舗装で固められた街では、

雨水が表面の汚物を全て海へと流し込む仕組みになっているんですね。

 

こんな感じです。

 

街は、まさしく左の絵にある「灰色のじょうご」のようなもの。

 

子供たちはもちろん、私自身も、

このリサーチプロジェクトに関わるまで、

こんな視点で街を眺めたことがありませんでした。

 

次男は、

レゴで「雨水を有効利用した未来の家」を作ってました。

 「浸透性舗装ドライブウェイ」「バイオレテンション」「雨水桶」「緑の屋根」

 

 

「私は自分のこの仕事が大好きで、

学んだことを大人や子どもに伝えることも大好きなんです」

とほほ笑むPさん。

 

街の仕組みを考え、試し、工夫し、創っていく人々。

子供達も、これまで意識することのなかった人々の存在を、

とても身近に感じたようでした。

 

 

 

普段、「知っている」ように思っていることにも、

何層もの「知らないこと」があります。

「アクティブラーニング」の機会は、

普段の身近な場にも溢れているんですね。

そう思うと、何だか、心が躍りませんか?

 

親子で、普段の生活に、できる範囲で、

「アクティブラーニング」を取り込んでいきたいですね。

 

 

 

 

さて、感謝祭の連休が終わります。

七面鳥を仕込んで、  

 

皆で手分けして準備した

   

ディナーでした。

 

次に、『It Mama』さんへの新しい記事についてまとめますね。

「ある式典」での出来事が、

ある式典から子育てについて広がる思い1 「この子は育っていく」という視点を持ち続ける

はるか昔のことのように日々あまりにもたくさんのことが起こり続けていますが、

少しずつまとめていきますね。

 

それではみなさん、新しい週も良い日々を!


ある式典から子育てについて広がる思い1 「この子は育っていく」という視点を持ち続ける

2017年11月22日 | 子育て全般

こちらホリデイシーズンに突入し連休です。

長男の大学入学審査を含む五人それぞれのニーズ、

そして、私自身の仕事の課題とプロジェクトと走り回る中、

先週は、夫の仕事でも大きな変化があり(本人が思い続けた願いがまたひとつ叶いました)、

この先しばらく大きな決断をし続けることになりそうです。

 

日々、

ジェットコースターに乗っているかのようなスピードと強烈さで

アップダウンがあります。

 

だからこそなおさら、

移り行く雲の上には、常に晴れ渡った空がある。

そう思い出し、澄み渡った空から常に降り注いでいる太陽の温もりを、

全身に感じていきたいですね。

 

今日は、昨夜の出来事と、そこから広がる子育てへの思いをつづらせてください!

思いが広がり続けて長くなりますので、走り回る中、細切れに手に入る時間に、少しずつ区切って更新していきますね。

 

 

子育てでは「全てがこれからへと生かす糧。よりよくなるための過程」

昨夜は、長男と長女の通う高校で「全米優良生徒協会(National Honor Society)」等 の入会式がありました。

「等」というのは、この高校には、全体的な「全米優良生徒協会」の他にも、「全米英語優良生徒協会」「全米サイエンス優良生徒協会」「全米数学優良生徒協会」「全米社会科学優良生徒協会」「全米ジャーナリズム優良生徒協会」「全米アート優良生徒協会」「全米スペイン語優良生徒協会」「全米フランス語優良生徒協会」「全米テクノロジー優良生徒協会」とあるんですね。

入会には、ある程度の学業成績の他、一定のボランティア時間、先生からの推薦などが必要なのですが、成績的にはだいたい平均で85%以上ならばOKということで、この高校では、11年生と12年生の半分近くの生徒(300人程)が、いくつかの会に属しています。

←こちらの学校の成績については、絶対評価ですし、この学校では「学年の半数近くが平均85%(B)以上」という数字からもわかるように、日本に比べると「よい成績」をとりやすいです。「テストの点数」や「賢さ」の表れというよりは、とにかく、「日々こつこつと課題や宿題をこなし続けられるか」が、重要になってきます。そのため、「とても賢い子」が、学校の成績がふるわないということが、身近な周りをみていてもよくあります。

 

 

会の活動としては、それぞれの分野で「学業、リーダーシップ、人格、奉仕」を高めていくことを目指し、それぞれの分野について周辺の小中学校でチューターをしたり、分野を生かしたファンドレイジングをしてチャリティー団体に寄付したり、競技会に出場したりといったことをしています。

 

 

昨夜の式は、各会のプレジデントがスピーチをし、副プレジデントが今年から入会する生徒の名前を一人一人呼び、呼ばれた生徒が先生方から賞状を受け取るという進行でした。

長男は、去年、この高校には「全米テクノロジー優良生徒協会」の支部がないと学校側にかけ合い、支部創設者兼プレジデントとなり、全体的な「全米優良生徒協会」の副会長にも就任しました。ということで、スピーチ、そして入会者の名前を呼ぶことになっていたんです。

 

ところが、今年から「全米優良生徒協会」へ入会する長女が式のリハーサルの後、「お兄ちゃん、入会者の名前一人一人順番に呼ぶとき、80%ぐらいはつっかえてて、周りが受けてたよ」と。インドやアフリカやと世界各国出身の生徒がいますから、確かに発音しにくい名前もあるでしょうが、80%・・・。ぎゅっと胸が締め付けられます。

 

 

元々、夫も私も英語を母国語とせず、夫は重度のディスレクシア持ちです。子供たちの何人かも、「文字」に関しては、周りより練習が必要なんですね。とはいえ、長男は相変わらずのハード(過ぎる)スケジュールで、週末も真夜中に他州から1人飛行機で戻り、そのまま週末中全く手をつける時間のなかった学校の課題をこなすのでいっぱいいっぱいでスピーチの練習さえ手つかず、その上、睡眠不足です。

生徒、そして親御さんも楽しみにしているだろう式典で(こちらでリハーサルのある式典なんてこれまでも記憶にないのですが、この学校では、学校側も周りもそれほどこの式典に力を入れているんですね)、めでたく入会する生徒の名前を間違え続けるなんて「ああ、申し訳ない」と縮む思いがします。

 

 

でも、もう直前のこと。じたばたしてもどうにもならないですよね。今できるのは、周りに「すみません」と頭を下げ、「今後こういう状況では、準備にもっと時間を費やすぞ」と本人が決意するための「痛いレッスン」にすること、そう腹を据えて式に出かけました。

 

 

 

これまでを振り返り、何度も痛い思いをしながら学んできたことが、子育て期間というのは、「成長していくための過程」でしかないということです。結局は、目の前のうまくいかない何事も、「一巻の終わり」だったり「この子はここまで」と決めつけるものなどではなく、その後に生かすためのチャンスでしかありません。

長男のこのケースも、今、痛い思いをすることで、この次の大事な場面へと生かす好機へとしていくことができるでしょう。

親は、その都度迷惑をかける方々に共に頭を下げ、少しずつ、より広く長い目で、今、子供に起こっている物事をとらえる視点を培っていきます。

 

 

周りから非難され、馬鹿にされ、時に踏みにじられ落ち込んでも、「あなたはこの程度だ」と決めつけられても、もし、こうした「うまくいかないことは次へと生かすための糧」ととらえ、励まし、具体的な策を練り試し実践する存在が、親なり先生なりメンターなりカウンセラーなり、少しでもその子の周りにいるのなら、「その子は、そこで終わり」ではなく、立ち上がり、再び歩いていくことができます。

そんな「この子は育っていく」といった視点を持った大人が、もっと増えていくのならば、「失敗」から立ち上がり続ける子供たちも、どんどん増えていくのではないでしょうか。

『オールアバウト』寄稿:子供が伸びる秘訣は「失敗」への対応にあった&「失敗」と「革新」 

 

私自身、これまで何度も通り、そして今もぎゅっと胸が締め付けられる思いをしながら通り続けている「子供たちが成功と失敗を繰り返し成長していく過程」で、少しずつ培った姿勢を、そして今も培い続けている姿勢を、生かしていきたいなと思っています。

 

ということで、その後の展開について、次へと続けますね。

 

 

 

今日は感謝祭の七面鳥の仕込みを子供たちとしますよ。

三女の腕の中で眠る子犬・・・。

 

みなさん、よい日を!


【どんな教育環境が子供にとってよりよい?】ITの活用と先生の役割

2017年10月24日 | 子育て全般

先週のCPRの講習でITを学習に用いる効果を実感

先週は、勤務先の学校で、

CPR(cardiopulmonary resuscitation:心肺蘇生法)の資格を取りました。

心臓マッサージと人工呼吸のセットです。

 

こちら米国では、

子供に関わる職業では、

必須なんです。

 

オンラインの講習と実際の講習と合わせ、

その場の状況や対象者の状態に合った具体的な対処のしかたや、

AED(Automated External Defibrillator:自動体外式除細動器)の使い方などを学びました、

(←電気ショックで心肺蘇生させる機器)

 

オンライン講習では、

グラフィックの動画で様々な状況が描かれ、

それぞれの状況別に、どんな救急処置をしたらいいかを

バーチャルに実践していきます。

 

何度も何度もトライ&エラーを繰り返すことができて、

最終的には身につくという方法。

 

ふり落とすためのテストでなく、

より身に着けるために、設問に答えていきます。

 

テキストを読んで学ぶのみよりも、

断然、頭も心も活発に働き、知識が身に着き、

応用することができるようになったなあと感じています。

 

 

子どもたちの学校でもIT大活用

現在の子どもたちの学校でも、

私の子ども時代から考えられないほど、

日々、ITが活用されています。

 

・中学生以上は、

生徒皆にノートパソコンが貸し出されます。

 

・小学校では、先生からの連絡事項や、日々の活動の様子など、

日々、クラスの「インターネット掲示板」に、

アップデートされます。

 

・宿題何だっけ?

明日何を持っていけばいいんだっけ?

なんてことも、

ネットの掲示板を見れば解決。

課題のプリントを失くしても、

オンラインからプリントアウトできます。

 

・読書記録や作文など、課題によっては、

クラスメート全員が書いたものが閲覧できるようになっています。

小学校3年生にもなると、作文もタイプ提出するようになってきます。

 

・また、次男のクラスでは、

全員が日々の読書時間を書き込むことになっていて、

全員合わせて〇〇時間達成したら、

「ピザパーティーが褒美!」とクラス皆で盛り上がっています。

←「全員合わせて」と「チーム意識」が高まります。

 

・小中学校の算数や数学や英語文法などの練習にも、

コンピュータのカリキュラムが用いられています。

採点もその場でされ、

間違った設問への説明も、理解できるまで

映像や画像を何度もみることができます。

そうしてその子に合った難度の問題が

蓄積されたデータから個別に導き出されます。

 

・また遠足や教材などの費用も全部オンラインで支払い、

学校からの連絡事項も、ほとんど全てオンライン。

 

・イベントがあれば、オンラインで保護者の誰がどの役割を担うのか、

何がまだ足りないのかを確認でき、

空いたスポットを埋めていけます。

 

 

子どもたちの様子を観ながら、

先生も、ITに任せられることはどんどん任せることで、

より余裕も出てきて、

子供の多様な個性のニーズにこたえることも

より可能になってくると実感しています。

 

 

将来的にはもっとITが活用されることで授業の可能性も広がる?

将来的に、先生は、

採点やドリルや個々の生徒の理解度に合った課題提供など、

ITに任せられることはどんどん任せ、

先生の仕事とは、ITを使いこなし、補足管理すること。

そして、生徒がITによって得た知識の上に、

プロジェクトやディスカッションや創作などの

「アクティブラーニング」を実践し、

生徒が知識をより自分のものとし、応用できるようサポートしていく。

そんなようになっていくのじゃないか、そんなことを想像しています。

 

*「アクティブラーニング」とは、指導者の言葉をノートに写すのみといった、一方通行的な受動的学習方法ではなく、体験学習、プロジェクト、グループ活動、ディスカッションなどを用い、生徒が主体的に、心も頭もアクティブに取り組む能動的な学習方法。

子どもの「エンゲージ」レベルを観る大切さ、「アクティブな学習」であるほどその子自身のものとなる

 

英語などの言語、社会科、サイエンスの学習なども、

バーチャルで様々な状況を体験できると、

より知識も身に付きやすいですよね。

こういう状況で、こういう英語の言い回しを使うんだとか、

タイムトリップして歴史の現場に立ってみたり、

分子や原子の仕組みを3Dビジュアルでとらえることができたり。

 

私も今回のCPRのオンライン講習で、

バーチャルに様々な状況や状態の人々の救助をし、

その後に、実際、講師の方の導きで、

参加者の方々とペアで実践してみたり、

マネキンを使って心臓マッサージや人工呼吸をすることで、

より、知識と技術が身についたなあと感じています。

 

バーチャルだけで、画面を30回クリックして心臓マッサージするのと、

実際に手を用いてマネキンの胸部を適度な深さと速さで押すのとでは、

やっぱり違いますから、いくらITが学習に組み入れられても、

「実際の体験」練習は大切ですね。

実際の体験の大切さをしっかりと把握しているのならば、

バーチャルはとても有効な補足になると思います。

 

 

 

先生が前に立ち知識をあたかも

生徒という「空っぽの器」に流しこむような従来の教授法のみでは、

基本的な知識が身につくだけ。

対して、先生と生徒、生徒と生徒との相互のやりとりのある「アクティブラーニング」では、

こちらにも紹介した21世紀に必要とされる力、

世界中で提案される「21世紀型能力」とは? 次世代に求められる資質や能力って具体的に何なんでしょう?

考える力、批判的思考、創造量、コラボレーション力、チームワーク

などを身に着けることができます。

 

それでも、今の先生が担う仕事量では、

とてもすべてを網羅することはできません。

そこで、ITを大活用していく。

 

それは、確かに、

個々のニーズに合った理想の学習環境を築くための、

ひとつの方法に違いない、そう思います。

 

どんな教育環境が子供にとってよりよいか?

みなさん、是非、考え続けていきたいですね。

 

 

週末、次女とお友達。

 

次に2記事続きます。

みなさん、今日もよい日を!


週末の風景:「ママ、もうできない。ごめんね」と背負うものを子どもの前でおろす時

2017年10月17日 | 子育て全般

土曜日は、仕事→次男サッカー&犬公園→ハイキング→夜帰宅し夕食、

日曜日は、次女と三女のクロスカントリーランニング競技会←「レゴリーグ」の集まり

がありました。

 

この日曜日の明け方、

どうも、前日のハイキングで口の中に入れていた、

あの「どんぐり」のせいじゃないかなと思うんですが、

(次女撮影)

子犬がお腹を壊しまして、

「トイレいこ!トイレいこ!」と、

明け方から待ってられないんです。

 

そこで、早朝4時から散歩。外はまっくら。

その後も、とにかくお腹壊してますから、5時、6時と、散歩。

しょぼしょぼの目に、朝焼けきれー。

 

それで、日曜日の朝、

居間のカーペットの上にのびたまま、

しばし、動けなくなりましたよ。

 

山積みの食器洗い&洗濯、

レゴリーグの集まりに向けての掃除、

その上、「ママ、髪結んで~」「水筒がな~い」と、

競技会を前に興奮する次女と三女の絶え間ないピーチクパーチク。

 

頼みの綱の長女は、

年に一度の学校あげてのダンスパーティー&

その後友人ちゃん宅でのお泊り誕生日会から朝戻り、熟睡。

楽しそうね!

夫も、仕事疲れと前日のハイキングにやられ、寝室で動けなくなっていて、

長男は、大学進学願書作成と高校のロボティックスチームの活動で、

まったく余裕なし。

 

もう開き直って、

「ごめん、ママ、もうできない.。。。」と、

ひたすらナメクジのように、寝そべってました。

  

この「できない」と開き直ったときの、

解放感といったら!

 

私自身随分と軽くなったんですが、

子どもたちも、

結構おのおの、自分たちなりにまったりと、

したいことをしてました。

 

次男も隣でゴロゴロと、

ナメクジ2号。

 

そうして居間の床に寝転がること1時間ぐらい。

しだいに私も持ち直してきて、

皿洗いをのらりのらりと終え、

下3人連れて、競技会へと出かけました。

 

 

 

普段から、我が家の場合、

親のダメダメぶりは

もう子どもたちも随分と分かってるんですが、

親の「できなさ」を吐露していくことって、

子どもにとってプラスになるなあと思うことの方が多いです。

 

「この人には頼ってばかりもいられないから、

自分で何とかしなきゃね」と、

子どもなりに工夫して、

かえって、我が道をしっかり歩き始めたりします。

 

まあ、敏感系の子など、

「背負わせ過ぎない」ように、

観ていく必要はありますが。

 

そしてなんといっても、

完璧主義になりがちな敏感系の子にとって大切なこと、

ピンチの時には、「できない」と手放すことも、

学んでいくのではないでしょうか。

 

 

時に、

「ママ、もうできない。ごめんね。」

と言ってしまうこと。

 

いっぱいいっぱいに背負うものを、

子どもの前で、下ろしてみます。

 

自分の解放にもなりますし、

子どもたちが自分で立つ機会にもなりますね。

 

 

 

お腹を壊した子犬、

道にあるもの、とにかくまずはなんでも口にいれるんです。←乳幼児か

食いしん坊!

 

みなさん、今日もよい日を!

 


日常生活の合間に社会への「当事者意識」が高まる子どもプロジェクト、「世界が広がる」とは?

2017年10月13日 | 子育て全般

家庭で取り組めるプロジェクトの流れの一例を紹介させてください!

 

毎日スケジュールがつまってプロジェクトどころじゃないのは我が家もなんですが、

「プロジェクトの流れ」がざっと整理されていると、

日常生活にも、取り入れやすいと感じてますよ。

 

移動時間や食事中などちょっとした合間にちょこちょこと話し合ったり、

話し合いから広がる疑問をネットなどでリサーチしてみたり、

休日のお出かけのひとつを関連する場や施設を訪ねることに費やしてみたり、

方向がざっと見えていると、取り組みやすいです。

 

 

 

「ファースト・レゴリーグ」への参加

この秋から、友人家族と共にチームを組み、

「ファースト・レゴリーグ」に参加しています

日本語サイト:NPO法人 青少年科学技術振興会 FIRST Japan)。

 

 

この「レゴリーグ」の今年のテーマは、

「流体力学(hydrodynamics)」です。

 

「レゴリーグ」には、以下のような2つの課題があります。

 

1.その年に与えられたテーマに沿ったミッションを

達成できるようロボットを作りプログラミングする。

テーブル上が「流体力学」に関わるミッション。

 

2.その年のテーマについてのコミュニティー内での問題を見出し、

リサーチし、解決策を提示する

 

 

そして競技会では、その「出来具合」を競うわけですが、

他のチームのアイデアや工夫なども参考にしながら、

同じテーマについて様々なアングルから取り組む機会というのは、

勝ち負けに関係なく、

とても楽しく有意義な体験になります。

 

2012年にも、長男と長女とその友人たちで、

自宅のガレージを拠点にチームを作ったことがあるのですが、

・http://blog.goo.ne.jp/nmachika/c/9d90ab1ce2ad24070ae17315bd07a3b7

その年の世界大会では日本が優勝したんですよ。

日本チーム世界大会優勝!

 

 

今年は、

長男が傍にいるのが(多分)最後の年になるだろうということで、

次男とそのお友達はまだ公式参加するには年齢が低すぎるのですが、

(親が「大丈夫」と思えば参加してもよいという「ゆるいルール」があります)

子どもたちの希望で、長男をコーチに、小さなチームを結成したというわけです。

 

自宅で、週に一回集まってます。

 

もし、競技会で「勝つ」ことを狙うのならば、

以前の経験からも、週1回2時間ほど取り組むだけでは全く足りません。

(前回は最後の方、長男本人の強い希望で、

学校休んで朝から晩まで毎日取り組んでました)

 

ということで、とにかく今回は「勝ち」にこだわらず、

ロボット作り、プログラミング、リサーチプロジェクトを

チームでまったり満喫することにしています。

 

 

 

子どもたちの取り組むリサーチプロジェクト

友人家族の6年生と3年生&我が家の5年生と3年生と

これまで、ロボット作りと共に、

「流体力学に関するコミュニティーの問題」について、

あれやこれや調べ、話し合ってきました。

 

そうして、子どもたちが取り組むことに決めたのが、

「近辺の海の汚染」についてです。

 

そして、近辺の海の汚染について調べる内に、

汚染原因のナンバー1が

「storm water run off(雨水流出水)」ということが分かります。

 

こちらの子供向けのユーチューブに、

とても分かりやすく説明されています。

https://www.youtube.com/watch?v=JeQwDQQyhfY 

 

要するに、

家庭から出る汚水は、

浄水施設を通り、湖へ戻されるなどするわけですが、

雨水は、道路にところどころ設置されている排水口から、

直接、川へと流れ込んでしまうわけです。

(英語ですが分かりやすい子供向け説明:・https://www.youtube.com/watch?v=Ak-js9MPSMU

 

この雨水というのが、

道中のごみ、ガソリンなどの化学成分、

ペットや家畜等の排泄物(バクテリアの宝庫)などを含んでいる。

それが、ここ近辺の海水汚染の最大原因となっているというんですね。

 

 

 

私も知りませんでしたよ。

道路に何気に落としたものが、

ひいては海汚染につながっていくとは!

子どもたちと調べながら、

ほー、へー、の連続です。

 

そこで、

予防&解決策としては、

・ごみを道に捨てない

・ガソリンや車洗浄に用いた化学成分などを道路に流さない

・動物の排泄物を掃除する

などがあるわけですが、

 

子どもたちが注目したのが

「浸透性舗装(permeable pavement)」です。

水分を90パーセント近く通すことのできる舗装です。

 

こちらのユーチューブで、

どんなものか観ていただけます。

 ・https://www.youtube.com/watch?v=8rbNznCBKI8

ばしゃーんとトラックから大量の水をこぼしても、

一気に舗装を通り地面化へと吸収されていきます。

・仕組みについて:https://www.youtube.com/watch?v=JOIM2yR_B6k

 

 

そうして、今、どんな種類の浸透性舗装素材があるか、

仕組みはどうなっているのか

どれほど使われ始めているのか、

問題点はなんなのか、

コストはどんなか、などなどわいわいしながら、

来月にも、浸透性舗装素材を扱う会社に社会見学に行く予定になっています。

 

 

 

ちなみに、この「浸透性舗装(permeable pavement)」

水をそれほど通さないコンクリートやアスファルトに囲まれ

年々上昇する都市の気温を下げる効果もあるそうです。

低コストに実現できるようになり、

こうした舗装で町が覆われたら、より住みやすく、環境にもいいですね。

 

 

 

家庭で取り組めるプロジェクトの流れの一例 

「プロジェクトの流れ」は以下です:

 

1.興味のあるテーマのリサーチ

(レゴリーグなどに参加する場合は例えば「流体力学」などのテーマが与えられます)

 

2.問題を見出す

 

3.どうしたら解決できるだろう?

リサーチを続け、アイデアを出し合い、仮説を立て、模型を作ったり、

実際に様々な場を訪ねたり、アイデアを試してみます。

 

4.まとめる

何が分かったか、何が問題なのか、

どうなるとよりよいのか、

どこまでできていて、できていないのか、

実現には何が必要なのか、などなど。

 

 

子どもなりのアイデアや模型でいいんですよね。

こうして、身の回りの問題に、

子どもなりに関わる気持ちに、

とても意味があるなあと感じています。

 

 


身近な周りの物事を掘り下げていくことで世界は広がる

こういうプロジェクトをしていて気が付くのは、

子どもたちの身の周りを見る目ががらりとかわってくるということです。

 

道路の排水溝に目をとめるなんてこと、

これまでなかったのがのぞいてみたり、

裏の小川には道路の雨水が直接流れてきているのかな?

この近所にある「洪水の際、水をためる窪地」って

一体どういう仕組みになっているんだろう?

そんな疑問を持ち始めます。

 

そうして、リサーチをしたり施設を訪ねたりしながら、

「今、こうして当たり前のように暮らせてる」状態を

こつこつと支えてきた&支えているものや人々の存在に

驚き、地に足がついていくというか、

現実的に歩んでいく世界が広がっていくのを感じています。

 

 

 

 

「今、こうして当たり前のように暮らせてる」状態を

こつこつと支えてきた&支えているものや人々の存在については、

夏の間にいくつか訪ねた地でも、

親子で感じ入る機会がありました。

 

米国唯一の連邦航空局の研究施設を訪ねた時のことです。

 

女性のエンジニアの方が、

施設を案内してくださいました。

 

空港の滑走路の舗装の材質について、

何年も開発研究が続けられている現場。

 

飛行機と同じ重さの機械を行き来させて滑走路の状態を観ます。

 

何百トンもする機体が毎日何台も行ったり来たりしますし、

猛暑や厳寒などにも持ちこたえる必要があります。

猛暑時をシミュレーションした建物。

 

また、地面に埋め込まれたライトやなどについても、

少しでも長持ちして低コストのものをと、

何年もかけて研究実験がつづけられているんですね。

 

この女性のエンジニアの方の専門が、

滑走路に塗られる目印の「塗料」。

 

何年もの間、

毎日毎日塗料の成分についての実験を繰り返す日常を、

目を輝かせながら話してくださいました。

 

異なる塗料の成分の比較。

 

一般には目を留められることもない「滑走路の目印の塗料」に、

こうしてこつこつと日々向きあい続ける方々がいるんですよね。

 

娘たちにとっても、この女性エンジニアの方、

いいロールモデルになったなあと感じています。

 

 

 

また飛行機が着地時に滑走路で止まれず行き過ぎてしまった場合、

近年はこんな「軽石のような材質」の地面を滑走路外に用いることで、

止まれるようになっているんだそうです。

去年は、副大統領の乗った旅客機がこれで救われたのだとか。

 

 

 日々、実験が繰り返され、改良が続けられているんですね。

エンジニアの方々が言っていました。

「使えないアイデアも、失敗もたくさんあります。

その上に、よりよいものが作られ続けていきます。

改良に、終わりなんてないんですよ」

 

 

 

「世界が広がる」って、

「見知らぬ地への大冒険」に出掛けるのも方法ですが、

こうして、身近な周りに目を向け、

掘り下げていくことで

驚くほど広がることがありますね。

 

そんな体験を、

子どもたちにしてほしいなあ、

そう思っています。

 

 

 

みなさん、子どもさんとプロジェクト、どうでしょうか?

「プロジェクト」と構える必要もなくて、

他にもたくさんの「したいこと」の合間に、

ちょこちょこと「流れ」を組み入れてみる、

すると、世界が広がる体験に繋がっていきます。

 

教室でも、取り入れていきたいなと思っています。

のちほど、

『オールアバウト』の新しい記事について、

更新しますね。

 

それではみなさん、今日もよい日を!


「やる気の科学」の専門家による著書『No Sweat』に学ぶ、子どもに関わる大人が覚えておきたい2つ

2017年10月09日 | 子育て全般

さて、新しい週、

今週もいろんなことがあるでしょう。

その一つ一つに子どもたちと一喜一憂しながらも、

心の奥にある晴れ渡った場の温もりを、

思い出していきたいですね。

 

最近は、この「いろんなこと」の度合いといい

スピードといいめまぐるしくて、

時にひゃーともろ手をあげながら(←まさしくジェットコースターのよう、恐くて乗れませんが)、

「変わり続けるもの」と、

「変わらないものと」のコントラストを、

とことん味わう日々です。

 

 

 

 

週末は、家族で『No Sweat』by Michelle Segar PhD. 

という本について、ざっと話してましたよ。

 

子育ててでも生かしたいなあと思う2点について

紹介しますね。

 

1.子どもと過ごす時を楽しむ人ほど子どもとの関わり方が最強

「モーティベーション」について科学的なリサーチを続けてきた著者によると、

例えば、運動をするにしても、

「ダイエットのために!より健康になるために!」と頑張る人ほど、

続かないといいます。

 

では、どんな人が続けられるのでしょう?

 

「運動するとキモチ~、食べ物もおいしくなっちゃうし~、

すっきりして何だか力もわいてくる~」と

運動自体を楽しんでいる人、とのこと。

 

ちなみに、運動をする人の75%が「しなければ!」」と頑張る人で、

25%が「キモチ~」と楽しむ人だそうです。

 

「だから、運動の習慣って続かないんですよね」と著者。

 

 

確かに、していることを楽しんでいる人こそ最強ですよね。

 

私自身も、しなければ、するべし、

といった言葉で頭がいっぱいになり始めると、

その場は何とかがむしゃらに頑張ったとしても、

あとあと、一気に萎えていきますよね。


先にある目標に向けて必死で我慢して頑張るばかりでなく、

今目の前にある「喜び」を見出し、味わっていきたいです。

 

 

そして、これって、

まさしく子育てにもあてはまると思いませんか?

 

「この子のために!しなければ!するべし!」と頑張るほど、

燃え尽きていきます。

または、我慢がたまりにたまって、ある時爆発します。

もしくは、「こんなに私は頑張ってるのに!」と子供を責めたくなります。

 

 「いつも」なんてことは無理なわけですが、

少しでも、子どもと過ごす瞬間を楽しんでみること。

 

柔らかな手の温もりや、ぷよぷよの頬を感じてみたり、

ぐふぐふ冗談言い合って、笑い転げたり。

子どもの視線から、子どもの観ている世界を味わってみたり。

 


子どもと過ごす時を「楽しんでる人」の子供との関わりって最強、

これまで様々な方にお会いして、本当にそう思います。

 

 

 

2.「あれ、うまくいかないよ、なんでだろうねえ」と全てが試み学ぶ過程

もうひとつ、「確かにね」と思ったのが、

「学ぶマインドセット(learning mindset)」についてです。

 

例えば、今日、いつもの運動ができなかったとして、

「ああ、私はなんてだめなんだ、こんなことも続けられないなんて!」

と自分を責め、落ち込んで、としていると、

次第に、食べたくもないものに手が伸び、見たくもないテレビをつけたりして、

ますます「後悔のサイクル」にはまりこんでいく、と。

 

それよりも、「あれ、今日、運動できなかったね。

ふ~ん、なんでだろう? まあ、スケジュールが立て込んでたからねえ、

頭ももうろうとして、体もだるくなって、

ああいうときって、どうしたらいいんだろうねえ。

普段の運動量の半分ぐらいの軽めにするとか、

よし、今日は休み!と割り切って寝ちゃうのもいいかもね」

 

などなど、できない時も「学びのチャンス」として、

あーかなこーかなと「実験」してみる。

全てが、試み学ぶチャンス、といったマインドセットです。

 

これも、子育てについても、「まさしく」じゃないですか?

 

「うまくいかない!私はなんてダメダメな親なの!」

よりも、

「あれ、うまくいかないよ、なんでだろうねえ?」とあれやこれや模索してみる。

 

子どもも、

そんな大人の「学ぶマインドセット」を隣で感じながら、

共にしなやかに成長していけるでしょう。

 

 

 

眉間と舌と肩の力を抜いて、

日々の子育てにも、

1.「楽しむ心」

2.「試み学ぶマインドセット」

思い出していきたいですね。

 

 

と、これらは「前置き」のつもりだったんですが、

長くなりましたので、次の記事に続けますね。

まずは、『IT Mama』さんへの寄稿文についてです。

 

 

 

 

週末、中学生の次女が、歴史の授業の課題を「古文書風」にしたいと、

コーヒーにつけ(まずはテーブルにあった緑茶で試したところいい色がつかなかったようです)、

 オーブンで焼き、

その上に、周りもマッチで少し焼いてました。

古文書!

 

それでは、のちほど!

皆さん、よい日を!


米国士官学校教育長によるパワフルなスピーチに思う。私達は子供の「尊厳」を忘れてやしないか?

2017年10月04日 | 子育て全般

数日前に、米国空軍士官学校の教育長Silveria氏が、

こんなスピーチをしました。

https://www.youtube.com/watch?v=sxITADfhXnk

 

空軍士官学校の予科学校で、

黒人の学生にむけ「帰れ!」など人種差別的な落書きが発見されたことから、

士官学校、予科学校関係者、全てが緊急に勢ぞろいした場でのことです。

 

教育長は、静かに話し始めます。

 

以下、要約です:

 

今回のことに、激しい怒りを感じるのなら、あなたは正しい。

空軍の軍人としてだけでなく、人として、私たちは激しい怒りを感じるべきです。

 

もし、予科学校で起こったことだから、自分たちには関係ないと思う学生がいるのなら、君は世間知らずで甘すぎる。

もし、全てが完璧で話し合うことなどないと思っているのなら、私たちは世間知らずの甘々だ。

 

そして、昨今のアメリカで起きていることについて

(バージニアの人種差別暴動、白人警官による無実の黒人への不当な扱い等)、

もし自分たちに関係ないと思っているのなら、あなたには、聞くべきものが聞こえていない。

 

人種差別といった恐ろしく馬鹿げた小さな考え方より、もっといい考え方があります。

私たちはその考え方を伝えるためにここに集まっているのです。

 

それは、多様性の力です。

 

ここに集まった4000人近くの一人一人が、さまざまな階級、さまざまな土地、さまざまな人種、

さまざまな経歴、性、性格、教育を背景にしています。

 

私たちは、異なるものが合わさることで、強くなるんです。

私たちの強さは、多様性にあります。多様性こそが、私たちの力なのです。

 

私たちの機関のこの価値観を、誰も、変えることはできません。

私たちは誰にも、この価値観を変えることを許しません。


性別によって、尊厳と尊敬をもって接することができない者は出ていきなさい。

人の品位をおとしめようとする者は出ていきなさい。

人種の違う者、肌の色の違う者に、尊厳と尊敬をもって接することができない者は 出ていきなさい。

 

(Silveria教育長は、集まる学生に携帯を手に取らせ、次の言葉を動画にとり決して忘れないようにと言います。)

 

 いかなる理由であれ、人に対し、尊厳と尊敬をもって接することができない者は出ていきなさい。

 

―――――要約終わり

 

Silveria氏の、ゆるぎない眼差しに、

何を優先するべきなのかをはっきりさせることの大切さを、気づかされます。



「人に対し、尊厳(dignity)を持って接する」

人と接するうえでの基本中の基本。

 

この基本を、私たちは、子どもたちに伝えられているでしょうか?

 

 

そのためにはまず、

私たちが、子どもたちに対し、尊厳を持って接しているか?

が大切なのでしょうね。

 

 

何かができる/できないや、成績や、偏差値や、能力や、生い立ちやなどによって、

その子に対し、尊厳を持って接することが、ぐらぐらと揺れてやしないか?

 

 

尊厳というのは、最近、書いてきている、

「移り変わる雲を突き抜けたところにある、常に晴れ渡った空」

と同じようなもの、といえるかもしれません。

 

どんな人にも太陽が降り注ぐように、

どんな人にも備わっているもの。

 

何かができる/できないなど、

色とりどりに立ち込める雲を突き抜けたところに、

常にあるもの。

 

どんな「ものさし」によっても、

高低を決められることのないもの。

 

子どもたちの尊厳が、

覆い隠されてやしないか。

大人たちは、その周りに立ち込める雲ばかりに目をやり、

その先にある、最も大切なことを忘れてやしないか。

 

どんな子どもにも等しく備わる尊厳、

このことを意識の中心に据え、

日々の実践へと落とし込んでいきたいです。

 

子どもに接する日々、

思い出していきたいですね。

 

 

 

 

さて、寝ます。

今日も走り回り、へっとへとですよ。

少しでもこうしてお伝えできて嬉しいです。

読んで下さり、ありがとうございます!

 

後ろ足・・・

皆さん、よい日を!


子どもの「エンゲージ」レベルを観る大切さ、「アクティブな学習」であるほどその子自身のものとなる

2017年10月03日 | 子育て全般

さて、今週もいろんなことがあるでしょうが、

移り行く空模様と、それらを突き抜けた上に常にある太陽の光を、

思い出していきたいですね。

(次女撮影)

 

 

エンゲージとは?

最近、教室やレゴリーグやと、

様々な場で子どもたちと活動する機会が増える中、

改めて、子どもが物事へ取り組む際の「鍵」と実感しているのが、

子どもたちが、どれほど「エンゲージしているか」です。

 

「エンゲージ(engage)」とは、

「その子の頭と心が活発に動いて取り組みに吸い付いている」

というような状態です。

 

その子が「エンゲージ」すればするほど、

その取り組みは、その子の身につき、

その子のものとなっていきます。

 

 


最高にエンゲージ=アクティブ学習

『Inspiring Active Learning: A Complete Handbook for Today's Teachers』

の著者で教育者のMerrill Harmon氏と Melanie Toth氏は、

子どものやる気には、「4つのレベル」があるとしています。

 

1. ワークを避ける

2. 半分身が入っているような、いないような

3. 責任をもって遂行する

4. アクティブ学習者

 

身が入らない状態で、白昼夢を漂い、

ただ教室に座っているだけ(または寝ている)、

もしくは、単に言われたことを責任もって遂行している状態、

でもなく、

この「4」の「アクティブな学習者」こそ、

「その子の頭と心が活発に動いて取り組みに吸い付いている」状態にあるわけですね。

 

 


「大勢が一斉に同じペースや方法」ではエンゲージレベルが下がる子続出

教育者や親として観ていきたいのは、

その子がどれほど「エンゲージ」しているのか、

そして、どうしたらその子の「エンゲージ」レベルを上げていけるのか、

ではないでしょうか。

 

先生が教壇に立ち、教科書を読み、黒板に文字を連ね、

生徒は、決められたマニュアルに沿った先生の声を聞きながら

それらをコピーするという方法のみであるほど、

「エンゲージ」レベルが底を這う生徒が続出する状況ってない、

そう実感しています。

 

こうした方法でも、スポンジのように、吸収できる子もいます。

 

でも、そうではない子の中には、

「この子は、学ぶ気がない!

だらだらして、だらしない!

ごそごそして、落ち着きがない!」

と注意されたりして、ますます、エンゲージする気も底をついていく場合もあります。

 

こうして、「教える側のノルマ」は果たせても、

生徒の内には何も残らないどころか、

「やるせなさ」や「あきらめ」が募るばかりな場合もあるわけです。

 

私自身も中学高校を振り返ると、ほとんどが白昼夢の内に過ぎ、

「敏感さ」ゆえ、時々、

「いい子」に「3」の「責任をもって遂行する」だったかなという状態でしたから、

そうした生徒の気持ちが、よーく分かります。

 

私自身の子供時代の学校体験がこんなですから、

元々「教育者」という存在は、

自分の一番反対に位置する人々だと感じていました。

そうした体験を、子どもたちと接しながら、

生かしていきたいと思っています。

←次第に教える側に立つようになり、限られた時間と環境の中、

多人数相手に一定のノルマを果たす難しさを実感しています。

やはりアシスタンスがいるなど、生徒一人一人への補助が可能な環境があるといいですよね。

 

 

 

では、多様な子どもの「エンゲージ」レベルを上げるには?

・個々に合わせたペースと方法

・自ら企画・選択する機会を与える

・身体を動かす

・感情を整える

などが、あげられますが、

 

上にあげた著書にも、

様々な試みが、教室内でどう現実的に可能かが、

具体的に紹介されています。

 

また、アラスカの小学校や、今子供たちが通っている小学校でも、

これらの試みが、取り入れられているなあと感じています。

それらを、「どんな教育環境が子供にとってよりよい?」の「2」として、

続けていきますね。

 

 

 

 

最後に、「エンゲージ」レベルって、

「人生自体」にも言えると思いませんか?

どれほど、自分の人生にエンゲージしているのか。

主体的、能動的に、取り組んでいるか。

 

子どもたちの身近な周りから、

「取り組む姿勢」を見直していくことは、

その子の、人生全体へのエンゲージレベルをあげることにも、

繋がるのかもしれないな、そんなことを感じています。

 

子どもたちの「エンゲージ」レベルについて、

考え、試み、実践していきたいですね。

 

 

 

 

さて、今週末は、親子で走り回りっぱなしで、

(仕事、次男サッカー試合、三女誕生日会、次女友人家族とボートの旅、

三女と次女クロスカントリーランニング競技会、三女次男レゴリーグ:長男コーチ、

長男ロボティックとドローンクラブ集まり&進路関係書類調整←手作りドローン完成間近)

洗濯や食料買い出しする時間もとれず、

ちょっとすごいことになってますから、まずはそちらを整え、

引き続き、長男の進路先関係の書類の確認、

(←この先3か月ほど続きます。基本、全てオンラインで送るんですが、

各大学の質問や、奨学金についてやいろんな発見があります。

落ち着いたら、まとめたいです。)

そして夕方から、子供たちのアクティビティーです。

 

毎週末の次男のサッカー試合場には、

「犬公園」が併設されていて、

毎週「出合い」がありますよ。

 

「敏感な犬」が「慣れていく」ことについては:

『虹色教室』とEさんのコラボ・長男の進路・「敏感さを持つ子」に「大丈夫回路」を刻んでいく

 

次女と友人家族でボートの旅(次女撮影)。

 

みなさん、よい日を!


『It Mama』寄稿:「○○君がイジワルする~」を解決!海外の幼稚園のやり方とは?&「マニュアル」と「目の前の物事を観る」

2017年09月05日 | 子育て全般

こちら米国の公立の「キンダー(年長)」と小学校で

用いられることのあるメソッドを紹介しました。

 

記事にあげた「メソッド」を開発したお二方は、

長年教育現場で教師やスクールカウンセラーとして生徒に接する中で、

「人間関係の葛藤を解決するシンプルで実用的なプログラムの必要性を感じた」と言います。

 

「子供間のトラブルの質が変化してきている」というのは、

私自身、長年教育に携わる方々と話していると、

ちょこちょこと話題になることです。

 

「一昔前では、

それほど見られなかったようなことをする子が、

増えているのじゃないか」と。

 

ひどい怪我をしてしまうほどの手の出し方をしたり、

他の子が一生懸命作ったものをむちゃくちゃに壊してしまったり、

相手が嫌がっても倒れて床で頭を打つまで抱きついたり引きずったり←好意表現

階段の上から面白がってお友達を押したり

←「危ないよ」と注意するならよけい嬉しそうだったり

 

「行動でも言葉でも相手がどれほど傷つくかの加減が全く分からなかったりする。

しっかり見ていないと危なくてしょうがないと感じる子が増えているのよね」と。

 

また、「受ける側」もイタズラされることに慣れておらず、

「ほんの少しに」見えることで大きく傷ついたりということもあるでしょうね。

←今では親の世代も、

「チャンバラごっこ」などで鍛えられてる世代じゃないですから。

 

こうした状況というのは、

やはり、記事にも少しとりあげましたが、

「核家族、少子化、都市化が進み、

子供同士密に遊んだり、人と関わったりする機会が、

圧倒的に少なくなってきている」というのが一つの理由としてあるのでしょうね。

 

また、「敏感さを持つ子や親」にとっても、

強烈に感じるところ、理解を遥かにこえた行為がエスカレートし、

その上、敏感な子にとっての要、「慣れる」機会も減り、

(・ベストセラー「しつけ本」著者ダン・シーゲル氏がスッキリまとめる「この社会で生き生きと力を発揮できる『ひといちばい敏感な子』」を育む鍵

ますますきつい状況ともいえるかもしれません。

 

 

 

 

 

記事で取りあげたメソッドとは、

こうした現代の状況を背景に開発されたメソッドです。

 

これらの「人間関係の葛藤にどう対応するかの知恵」とは、

一昔前では、実体験を通して自ずと培われてもいったのでしょうが、

今では、子供時代から、こうして「言葉やイラストで学ぶ」ことが

必要になってきているというわけです。

 

 

それでも理想は、

「実体験を通して身につける」であり、

こうした「メソッド」はあくまでも、

「実体験の補足」として用いていくのが調度いい、

のでしょうね。

 

記事であげた「話し合い」も、

ロールプレーをしてみたりと、

できるだけ子供が「体験」できるようなカタチがいいですね。

←学校の授業でもロールプレーやゲームを通して身につけていきます。

 

このメソッド、「実体験の補足」、

つまり、実体験を大切にしながら用いていくには、とても有効です。

「あ、そっか、こういうオプションもあるんだな」、

「今度は、こっちを試してみようかなあ」などと、

子供本人も整理することができます。

 

この記事を書きながらも、

隣で下の子たち、「ああ~、なつかし~」と言いながら

こちらのポスターを見ていたんですが、

 

『Kelso’s choice』の無料ポスターより」

 

「僕、“無視する”が多いよなあ」

「私は、色々使い分けてるかも」と子供たち同士で話してました。

自分がどんな対応をしているか、省みる機会にもなりますね。

 

 

米国の「キンダー(年長)」や小学校で用いられているメソッドを、

コンパクトにまとめてあります。

興味ある方、是非どうぞ!

「○○君がイジワルする~」を解決!海外の幼稚園のやり方とは?

 

 

 

こうしたメソッドを「体験の補足として用いる」についてですが、

『虹色教室通信』にて、奈緒美さんが、

最近、興味深いシリーズを連載されてますね:

経験や勘で培った知恵は、経験や勘を通過していない人に伝わるか 1-6

 

 

現代は核家族がほとんどで、

赤ちゃんや子供に密に触れた体験のない人々が、

突然赤ちゃんを抱き、「密室」で子育てをしがちです。

 

そうして、体験から培われた肌感覚のないまま、

手のひらのスマートフォンから溢れる情報に触れ、

本屋に行けば子育てセクションに山積みの本を手に取りと、

溢れる子育て情報の波に放り出されています。

 

体験のある人や勘のいい人は、

文字情報からも、大切なことをバランスよく感じ取られるのでしょうが、

「文字だけ」というのは確かに、

「弊害」も大きいでしょうね。

 

例えば、文字情報をやみくもに目の前の物事に当てはめるだけだったり、

私自身も含め、知識で頭をいっぱいいっぱいにして、

「何だか分かった気」になっていたり。

そして何といっても、

目の前の物事を全く「観て」いなかったりする。

 

子供にとっても、親としても、1人の人としても、

「今目の前で起こっている物事を観る」こと、

大切にしていきたいですね。

私自身も、心に留めていきます!

 

奈緒美さんTamakiさん『遊びのアトリエ』レオさん、Tomoeさん、

シアトルで幼児教育に長年関わるEさん、『虹色教室』参加者のママたちとの「週一チャット」では、

前回、「バーチャルに体験する技術は、

今後ますます進歩するだろうけれど、

では、バーチャルは実際の体験に追いつくのだろうか?」

なんて話にも展開していきました。

5感への刺激もひっくるめた「より実体験に近いバーチャル技術」が進むにつれ、

じゃあ、あらかじめバーチャルに赤ちゃんから成人までの子育てを「体験してみる」、

すると、「長い目」でみた視点も養われるかも、

なんて発想が出てきてもおかしくないですよね。

・「分かっていること」で構成されるバーチャル世界の限界

についての意見がたくさん出ていました。

 

また、バーチャルな世界が子供たちの「逃避」になっている現状こそ何とかする必要がある

そんな話し合いにもなりましたよ。

毎回、気づきに溢れたチャットで、

活動する上での大きな励みになっています。

 

 

さて、無事、今日から新学年初日、始まりました!

不安感については、ある程度までならば、

以前こちらに紹介しましたが、

ハーバード大学研究「不安感を導くメソッド」、「不安のかたまり」は「ウキウキな躍動感」と隣り合わせ

「リラックス!」より、「ワクワクする~!」の方が、断然効果的ですよ。

 

皆出払い、はっと見ると、

 

朝5時半に起きて台所で弁当作ったり、

皆を学校まで車で送ったりと全て付き合ってましたから、

まあ、気持ち的には分かりますが。

この犬、よくこうやって仰向けで寝てるんですよね。

 

さて、午後から、

あれこれ手続きや課外活動に走り回ります。

みなさん、今日もよい日を!


『It Mama』寄稿:「バ~カ!」と言われたわが子へ、小学校教師から学んだ神対応2つ&大切なことへ取り組むためにも

2017年08月31日 | 子育て全般

このタイトルにある「小学校教師」とは、

上の子たち4人が、

小学校1年生の時にお世話になったH先生のことです。

 

当時、

「そ、そんな教え方があったかー!」と衝撃を受けたのを覚えています。

日本で育った私にとって、とても新鮮でした。

 

多様な価値観や考え方の渦巻く米国では、

周りの意見を逐一気にしていたら、

一歩も踏み出せないところがあります。

 

異なる意見、抑えつけようとする力に囲まれながらも、

「あっそ、でも私はそうは思わないから」とやり過ごし、

進み続ける力が必要なんです。

 

ですからこうしてH先生のように、

時に「攻撃的な意見」に囲まれながらも、

自らの心を守り、

「自分軸」を築いていく姿勢を、

子ども時代から伝えていくことって、

本当に大切だなと実感しています。

 

 

『It Mama』さんの記事にも書きましたが、

日本もインターネットが行き渡り、

異なる文化背景を持つ観光客や居住者もますます増え、

今後も、ネットでもフィジカルにも、

より多様な価値観に囲まれることになるでしょう。

 

「同じような考え方や価値観に囲まれた島国で、

周りの意見をサラサラと受け入れ続けていてもOK」

そんな時代ではもうないのではないでしょうか。

 

こうした状況の中、

日本でも周りの意見を自ら選択し、自分の心を守る姿勢を、

子ども時代から身につけていくことって

大いに役立つのではないか、そう思います。

 

 

特に、敏感さを持つ子や人は、

とにかく逐一感じ取り、受け入れ、苦しむ、としがちですよね。

そうして心が傷ついて、痛くてしょうがなくて、

人の間に出れば、疲弊感もひといちばいです。

私自身も、そういった面がありました。

 

でも、

自らにとって本当に大切なことに取り組む力さえ、

そうして消耗してしまったら、

一人の人として存在するという、

「多様性の一粒」を差し出すことさえ

不可能になってしまいます。

 

一人一人が、自らの選択を通し、

存在を立たせていくこと。

私自身、多様な道筋を築くためにも、

受け入れるか、受け入れないかは、私自身が選択できる、

そう思い出していくことが大切、そんなように思っています。

 

完璧な人などおらず、

「それぞれに与えられた課題があって、

それぞれ、その課題に向き合う過程にある」

そんな心持ちで、

「これは私の問題ではなく、相手の問題」

そうやり過ごしていくこと。

 

 

そしてこれって、

子育て中の親が「その親から受け継ぐもの」についても同じではないでしょうか。

受け入れるか、受け入れないかは、私自身が選択できる、

そう自覚し、実践していくこと。

それは、自らの心を守るだけでなく、

子供の心を守ることにもなるのではないでしょうか。

 

「自分の思いを言葉にして伝えること」

そして、「周りの意見を選択できると自覚すること」の大切さをまとめました。

結構反響があるようで、子どもだけでなく、大人が人と関わる中でも悩まれている方が多いんだろうなあと感じています。

興味ある方是非どうぞ!

・「バ~カ!」と言われたわが子へ…小学校教師から学んだ神対応2つ

 

 

「人は、事実に悩まされるのではなく、事実への解釈に悩まされる」んですよね。

 

自らにとっての「真」を見つめ、

大切に思うことへと突き進んでいきたいですね。

 

 

東京湾の夜景(7月に次女撮影)

この手の形、ティーンなんかがよくしているんですけど、

「YOLO:you only live once(人生は一度きり)」という意味だそうです。

 

ホンと一度きりの人生ですし、

消耗を減らし、自らの課題に取り組んでいきましょう。

 

さて、夏休み最後の一週間、

今日も走り回りますよ。

皆さん、よい日を!