7日久しぶりに深大寺にお参りしてきました。一緒に行ったのは、今、来日しているロシアのバレー団のヴィオラ奏者エレーナさん。
10時に池袋のMホテルのロビーにお迎えに行ったら、「クリスマスおめでとう」。
そうなんです、ロシアではクリスマスを旧暦で祝うので、今日がクリスマスというわけです。
電車とバスで深大寺へ。
深大寺をぐるーっとまわり、お参りしました。エレーナさんは庭園や建物のちょっとしたところに感心したり、目に入るいろんなことに興味を示します。
「なぜこの↑本堂の幕はさまざまな色をしているの?」
「この石像(お地蔵さま)が赤い頭巾とよだれかけをしているのはどうして?」
(さあ? ご存知の方、いらっしゃいますか)
深大寺の参道のお店を見てあるくのも楽しいですね。
途中で蕎麦粉のみたらし団子を買ってみました。なかなかおいしいです。
またまた質問。
「これ(たれのこと)はおいしいけど、材料は何?」
ロシアのこの年齢の女のひとは植物に関心があって、体にいい薬草のことなどよく知っているひとが多いです。
ダーチャといって、菜園つきのかんたんなセカンドハウスを郊外にもっている家庭も多く、そこで野菜やベリー類などを栽培して、実利をかねて楽しんでいます。(今ではお金持ち用にとても立派なダーチャも建てられています。)
エレーナさんもダーチャでいろいろ栽培しているそうです。「夏のダーチャ」っていってましたから、ソ連時代からのかんたんな方ですね。
花屋さんでは「ダーチャにこれも、あれもある」と言いながら熱心に見ていました。
花をつけた木瓜を見て、「これも植えてある」。木瓜はロシアで「日本のマルメロ」と呼ばれていて、ダーチャによく植えられています。ただし、花を見るためではなく、実を採るためです。
私は果実酒以外知らないので、どうするのか聞いてみたら、お茶にしたり、お茶に入れるんだそうです。「体にいいのよ」とのこと。生のままか、乾燥させたものを入れるのかは聞き忘れました。
金のなる木もお家にあるそうです。エレーナさんは「生命の木」って呼んでました。さっきお店で招き猫はお金を招き寄せているとの説明 を覚えていて、「お金、お金ね」。な、なるほど。なんだか、日本人を代表して自分がエコノミックアニマルになった気分(笑)
でも、家に帰ってきてネットで調べたら、ロシアでも園芸のサイトには「お金の木」って書いてありました~。
水車が目印の一休庵で食事。
「お肉入りがいい」というので彼女には「鴨南蛮」を注文。
おいしいといってました。
目の前で蕎麦を打ってるのを見ながら食べるのもいいものです。
ロシアで蕎麦といったら粥(カーシャ)が昔からよく作られ、市場では脱穀した蕎麦を売っています。
(ネットで検索したら、日本でロシアンフーズを扱っている会社があって、お湯で温めるだけの蕎麦のカーシャがありました。試してみようと思います。)
これはエレーナさんにもらった、蕎麦粉の薄切り乾パン?
日本滞在中にあまりお金を使わないために彼女たちはお湯を注ぐだけのスープとか、こうしたものを持参してきます。
さて、帰りはバスで吉祥寺に出ました。
お茶したあとは、セールまっただ中のサンロード商店街(アーケードをめずらしがってました)の店でお買い物。こういう安売りの店が集まっているところはモスクワにはあるけれど、ペテルブルグにはないそうです。
ふたりして、「それ、ダーチャで着るのにいい」「おみやげにいいんじゃない」とか超目玉商品をひっかきまわして約1時間。
結局、エレーナさんは80円のソックスなどをおみやげにたくさん買い込み、私は850円の裏つきフリースの部屋着(パジャマの上に着てみたら、あったかいことこの上なし)を買いました。
さらに駅ビルの店で安物あさりをつづけ、私はすっかりエネルギーを使い果たしましたが、彼女は元気元気。
新宿まで送っていって、彼女との一日は終わったのでした。
ひとり帰りの電車で、私は会話がにがてだけど、女同士のお喋りに会話力はあんまり関係ないんだなー、それにしてもサンクトペテルブルグ室内合奏団のメンバーも私とつき合うとふつうのおばさんになってしまうのはなぜだろうかと頭を悩ませたのでありました。
調べてくださったんですね。幕はたしかに5色・・・・それぞれ意味があるのですか。
そういえば、ずっと昔のことですが、四辻にお地蔵さまがあって、子どもを交通事故から守ってくださっていると母から聞いたような気がします。よだれかけ、頭巾のはじまりも興味ふかいですね。
私も昔、法隆寺で見事な五色の幕を見て気になってましたので、改めて調べてみました。
五色は仏教の教えの象徴、あるいは、5つの智慧を表わしているそうです。その意味は・・・ここに書けるほど簡単ではありません(汗)。
お地蔵さんは正式には地蔵菩薩といって、子どもの守り神とされています。頭巾やよだれかけは、幼子の親が、我が子をお地蔵さんに守ってもらいたいために、子どものにおいがついている身につけていたものをお地蔵さんにかけたのがはじまりと言われています。