今年強く関心をもったもののひとつにOld Tjikko があります。
Old Tjikkoって知ってますか?
10年ほど前、スウェーデンのダーラナ地方のフルフジェーレット山脈で世界最古、樹齢9550年のヨーロッパトウヒの木が発見されたとのニュースが世界を驚かせました。(とはいえ、そのとき私は知らなかったのですが。)
ヨーロッパトウヒはクリスマスツリーの木です。
その木は樹齢にもかかわらず、わずか5メートルほどで、2004年にスウェーデンのクメオ大学のクルマン教授に発見されたのですが、科学者たちはその根を使って放射性炭素による年代測定を実施。その結果、9550歳と分かり、発表されたのでした。
発見した教授は愛犬のハスキー犬Tjikkoにちなんでこのトウヒの木に”Old Tjikko”と名付けたのでした。それはOld ですよね、なんせ、9550歳なんですから。
実際にTjikkoを訪れるひとがいることが画像から分かりますが、私も日本からスウェーデンの僻遠の地の低い山々の連なる山脈の上に生える9550歳の小さなトウヒに強く惹かれたのでした。
でも、どうしてOld Tjikkoはこんなに小さいのでしょう?
それはクローンだからです。根の年齢が世界最古なのです。
Old Tjikko。いろいろ読んでいくうちにクルマン教授が年代測定をしたTjikkoの下にあった木片とTjikkoのつながりははっきりとは証明されていないことが、明らかになってきたようなのです。そばにあったというだけで、それとつながっていたかどうかが分からないのです。(How old is Old Tjikko?)
でもスウェーデンのTjikkoが生えているフルフジェーレット国立公園ではOld Tjikkoを”The world's oldest tree”としてます。ガイドつきで会いにいけるみたいですね。(記事はここ。)
会えるものなら、会いにいきたいです。
Tjikko自身にとっては、80歳だろうと9550歳だろうと関係ないことですものね。