観てきました。うーん。現実の世界と幻想の世界が交差するというファンタジーは難しい。原作はかなりの長編なので、もっと細部が緻密な上に成り立っている物語なのではないのか? という印象でした。ディテールで附に落ちないところがあったり、脇役が中途半端だったりと、気になってしまう部分が多く、悩みました。(重箱の隅をつつくようなことではあるのかもしれませんし、ただ不思議な話を楽しめばいい」という映画なのかもしれないので、ここには書きません)が、自戒をこめて、ファンタジーは土台がしっかりとしていなくてはならないと思うのです。この作品の場合、土台のひとつは湿地という舞台。それは成功しているのだけど、その湿地にまつわるあれこれが……。少し昔の外国という原作の設定そのままのほうが、そういう部分は気にならずにすんだかもしれません。
観る前に食べたランチの量が多くて満腹だったため、少し居眠りもしてしまいました。「トトロ」や「もののけ姫」のようにその世界に浸るということができず、残念。ジブリとしては、成功とはいえないのではないでしょうか。
十文字草(たぶん)