fromイーハトーヴ ーー児童文学(筆名おおぎやなぎちか)&俳句(俳号北柳あぶみ)

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信頼関係

2019年12月19日 | 日記
 母は施設に入っています。
 もう10年くらいになり、食事に不満があったり人手不足だったり、あるけれど、よくみてくださっていると感謝しています。
 
 入所当初一人で映画を観にいくくらいだったのも、今はほとんど外出しません。95歳ですしね。ずっとスリッパ(施設のではなく、自分の足にあった小さめのもの)ですごしていたのですが、先日夜中に転んだこともあり、いろいろ見直しをし、ルームシューズにしたほうがいいとご提案をいただき、私は賛同しました。
 私が帰ってから、母の足をはかり、シューズが届きました。
 でも、母にとって、重い、足先が少しきゅうくつ、これまでと歩くときの重心がかわり、腰が痛くなりそう。と納得できないようでした。私はでもスリッパでは危ないというのは本当だし、慣れるのでは? と電話で話していたのですが。

 先日行ったとき、私がはいてみたら、やはり窮屈(母は同じくらいのサイズプラスむくみがある)。これでは嫌だろうと、もう1サイズ上のものと交換できないか? ときいてみました。
 あるいは返品できないか? 値札などはとっているけれど、一度食堂まで往復したくらいだから。
 「ちょっと確かめてきますね」とその場を退室し、1分くらいでもどってきて、「やはり、無理だそうです」と言われました。
 仕方がないので部屋の隅に放置。
 
 先日兄嫁が来て、その話を聞き、もう一度別の施設の方が来たときに返品を願いでました。すると「メーカーにきいてみます」とそのシューズを持っていきました。兄嫁はケアマネをしていた経験があり、返品できるケースだと思ったようです。

 最初対応した方、次に対応した方、それぞれただの職員ではなく、ある役名を持っている方です。
 そして、数日後、最初に対応した方から、「メーカーへの返品になりました」とメールがきました。
 
 長々と書きましたが、実は最初に対応してくださったかたへは、どうも今までも小さな不信感があったのです。でも、今回最初の返品、交換を願い出たときの返事に対する疑念がわきました。
 いったん引っ込んだとき、最初から自分で「返品、交換には応じない」と決めていて、ちょっと確かめたふりをしただけだろうなーと。
 他にも、大きなことはないけれど、小さなことで、??ということがあります。

 面と向かっての対応はとてもいいのです。丁寧なのです。
 でも、それは表だけなんだろうな。
 人間って、小さなことでも誠実にしないと、ちゃんとそこが伝わってしまうものだな(もっとはっきり言えば、ばれる)と、私も心しようと思うのでした。

  秋田市の太平山

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