学校教育を考える

混迷する教育現場で,
日々奮闘していらっしゃる
真面目な先生方への
応援の意味を込めて書いています。

手紙と折形と心の教育

2005-10-19 | 教育
手紙の書き方,それも「拝啓」で始まり,
「敬具」で終わるような改まった手紙の書き方を
きちんと学校で学び,
とくに何も参照しないで,
この種の手紙をすらすら書けるという人は
どのくらいいるだろうか。

あるいは,日本の伝統的な折形(おりがた),
すなわち贈り物を和紙で包むときの紙の折り方や
儀式的に飾る紙の折り方を
学校で学んだ人はいるだろうか。

これらが,きちんと学校で教えられたのは,
はるか遠い昔のことである。

相手のことを思いやり,
相手の立場に立って
失礼のないように振舞うための礼法の精神が,
このような書簡文や折形の形式のなかには
あると思うのだが,
「心の教育」が強調される現在の状況のなかでも
これらを見直そうという動きは
あまりなさそうである。

また,時代遅れのたわごとであろうか。


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6 Comments

コメント日が  古い順  |   新しい順
僕は儀式に弱い (shooting_stars)
2005-10-20 18:55:20
ぜひ、復活してほしい。

こいう型をしらないのでとても不自由を感じているところです。マニュアル本買ってきてその場を乗り切りますが、応用が利かない。すぐ忘れる。

まさにその場限りの情報処理型人間(私)です。

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Unknown (madographos)
2005-10-21 00:25:34
)shooting_stars様。コメントありがとうございます。型の教育というのが,学校教育から失われて久しいですが,伝統的に形成されてきた「型」を身につけていることが,なんらかの自信や安心感につながることもあるように思うのです。
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礼法 (まき菱)
2005-10-21 19:57:52
昔ながらのソーシャルスキルの型だと思います。コミュニケーション能力に不安のある子が増えているようですが、こういった型の習得で解決できるものもあるのでは。

 今、礼法やソーシャルスキルを勉強するには、安くないお金がかかります。昔は学校でタダで教えていただけたのでしょうか。うらやましい。
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Unknown (madographos)
2005-10-21 22:29:12
>まき菱様。コメントありがとうございます。明治期から昭和の初期ぐらいまでの女学校では,折形なども作法として教えていたそうです。
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自分も学びたいくらいですね。 (SHIN)
2005-11-01 12:47:12
僕はいま23ですが、

小学生・中学生では習いませんでしたね。



でも、最近の小中学生を見ていると、

勉強よりももっと大切なことを学ばせる必要があると思います。



昔は、勉強を学びながら、同時に、人の気持ちを考えることを教えていたような気がします。

人の気持ちを考えることや、

学ぶことの大切さを説いてからこそ、

やっと勉強の意味というのがつかめるということを、

きちんと大人が知っていたから。



最近は、大人が、なかなかそういう、

『勉強以前の問題』というものに、

目がいかないみたいですね・・・
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Unknown (madographos)
2005-11-01 22:09:36
>SHIN様。コメントありがとうございます。今の先生も,勉強だけでなく,人の気持ちを考えることを教えようとしているはずです。もし,それが難しくなっているとしたら,学校教育に期待されるものの変質というのが一番大きな理由だと思います。
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