学校教育を考える

混迷する教育現場で,
日々奮闘していらっしゃる
真面目な先生方への
応援の意味を込めて書いています。

教師の労働時間を考える

2007-02-22 | 教育
仮に,一人の教師が1単位時間(小学校45分・中・高校50分)の
授業をするのに,最低限,同じ時間(45分ないし50分)の教材研究が
必要であると仮定しよう。
さらに,その授業を振り返り検証する時間が最低限30分必要であると
仮定しよう。

小学校では,全科の授業を毎日行っているわけであるから,
週当たり持ち時間数は,学年によっても異なるであろうが,
だいたい20単位時間を越えるであろう。

中学校でも,最近では,20単位時間を越える授業をもっている
教師が多いであろう。

そうすると先の仮定に基づいて計算すると,

1単位時間の授業+1単位時間の教材研究+30分の授業後の検証
=120分ないし130分となる。
それが,週に20回分必要だから,
20回×120分ないし130分=2400分ないし2600分=40時間以上

すなわち,週40時間労働制のもとでは,
授業のことだけを純粋にやっているだけで,
週の労働は終らなければならないのである。

他のすべての校務その他子どもや保護者との対応は,
すべて超過勤務である。

すべからく教師は,
まじめに授業の準備をし,授業をし,
授業の振り返りをしただけで,
週当たり労働時間を超過するのである。

しかも調整手当だけで,残業とは算定されない。

このことを,まじめに議論する人はいないのだろうか?