Cape Fear、in JAPAN

ひとの襟首つかんで「読め!」という、映画偏愛家のサイト。

『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

シネマしりとり「薀蓄篇」(189)

2016-11-20 00:10:00 | コラム
いじ「め」→「め」いくあっぷあーてぃすと(メイクアップアーティスト)

友人に、メイクアップアーティストをやっているひとが2人居る。
また、元ハニーは、AVの撮影現場取材で知り合ったメイクアップアーティストだったりする。

というわけで。
自分はこんな顔? だが、周囲にお洒落できれいなひとが沢山。




簡単にいえば、有名人などにメイクを施す職人さんの総称である。

有名人とはかぎらないよね、ブライダル系で、一般人を対象としてメイクするひとも多いだろうし。

自分も、数回程度だったら世話になったことがある。
一応、自主映画出身なものでね、そこでヘタッピな演技を披露していたから。

うつくしいひとを「より」美しく見せるっていう技術もあるけれど・・・
映画の世界においては、たとえばホラーというジャンルであったり、120分のあいだに50年が経過するタイプの映画であったりすると、、、いや、すると、というか、そっちのほうが腕の見せどころなんじゃないだろうか。

試しに、オスカー賞におけるメイクアップ賞の歴史を見てみよう。

81年に設けられた、比較的新しい部門である。


『狼男アメリカン』(81)

『アマデウス』(84)

トップ画像から、こんな風に・・・




『ザ・フライ』(86)
『ターミネーター2』(91)
『ドラキュラ』(92)
『エド・ウッド』(94)
『パンズ・ラビリンス』(2006)
『ダラス・バイヤーズクラブ』(2013)
『マッドマックス 怒りのデス・ロード』(2015)


『狼男アメリカン』を担当したリック・ベイカー、『ターミネーター2』を担当したスタン・ウィンストンは「超」のつく有名人で、映画小僧を自称するものでなくとも知っている存在。

ベイカーなんて、すでに7個くらいオスカー像を手にしているはず。

日本でこの賞があったとしたならば、たとえば『雨月物語』(53)や『アイアムアヒーロー』(2016)が文句なしの受賞に輝くのではないか。




映画は総合芸術といわれるけれど、それは、長~~~~~い、場合によっては1曲流しても終わらぬほど長いエンドクレジットを見れば分かる。

「英語表記だし、興味ない」というひとは多い。

でも何百人・何千人と関わったスタッフのアルファベットをよく見てみると「日本人の名」を発見出来たり、オリバー・ストーンの映画には妻の担当? として「NAIJO-NO-KO」(内助の功)ということばを見つけることが出来る。

映画小僧としては、そういうところも、、、というか、そういうところ「まで」楽しんでほしいなと。





あすのしりとりは・・・
めいくあっぷあーてぃす「と」→「と」うきょう。

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明日のコラムは・・・

『シネマしりとり「薀蓄篇」(190)』
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退屈なホンモノ、愉快なニセモノ

2016-11-19 00:10:00 | コラム
≪2016総括シリーズ 特別篇≫

きょうは、本年度の総括「特別篇」として、「10傑シリーズ」ではなく「映画のワースト5」を展開したい。


ボジョレーを持ち上げるメディアが「今年は美味」といいつづけるのと同様、「今年は豊作」といいつづけて10年くらい経っている自分。
そのことばに嘘はないが、ある一定の割合で駄作が入ってくるのが常で。

といっても今年は、去年の『ギャラクシー街道』を凌駕するほどの出来が悪い作品は出現しなかった。

映画小僧としてはうれしいはずだが、なんというか不思議なもので、ちょっと物足りないな・・・なんて思ってしまう自分も居たりする。

思いっきり罵りたい・罵るべき作品が、ひとつやふたつあったほうがいい―極論だが、そういうことかもしれない。


さて駄作と失敗作はちがう。

あくまでも、自分のなかの定義づけだが。

前者は映画をなめている作品、
後者は「おおいなる野心」が「実を結ばなかった」作品のことをいう。

だから、ワーストの対象になるのは前者だけなのである。


かつて中野翠が、同じ日に巨匠の大作と新人のインディーズを観て、「退屈なホンモノ、愉快なニセモノ」と評したことがあった。

分かるな~! と思ったし、同時に、巧いな! さすがだな! と感心した。

批評って、褒めるときより貶すときに、そのひとのセンスや才能が出るものなのではないかな。

自分もそうありたいとは思っているが、まだ翠さんみたいな絶妙なフレーズは生み出せないや・・・。


(1)『信長協奏曲』

イマドキのことばを話す信長が、そんなに面白いのか。

付き合っていられない・・・はっきりとそう思った。

しかし礼儀として、館内が明るくなるまで座席に座っていましたよ。

えらいだろう、自分!!

(2)『金メダル男』

芸人としての内村光良ウッチャンは好きだが、映画をやるときはダメ。
(映画を話すときのウッチャンは、割と好き)


だが。
褒めてるひとが意外と多くて、ちょいと取り残された気分に。

3.11の「薄~~~い」描きかた、みんな、なにも思わなかったのだろうか。

あんな風にしか描けないのであれば、描かないほうがよかったのでは? と、なんか腹立たしくなった。





(3)『嫌な女』

女優、黒木瞳の初監督作品。



ほんとうに映画を撮りたかったのかな・・・そう感じたのは、監督の熱量がスクリーンから1度だって伝わってこなかったから。

映画を撮れる環境にあるひとがこれでは、映画を真剣に学ぶ学生は浮かばれない。

(4)『ブラック・スキャンダル』…トップ画像

期待していただけに失望が大きかった、、、というケース。

話は面白いし自分の好きな題材なのだが、実際に起こった話をただなぞるだけなので、ジョニー・デップ久し振りの熱演も「ぜんぜん」報われなかった。

(5)『テラフォーマーズ』

最初から期待していなかったので、怒りの感情は生まれなかった。

「あぁ金と才能の無駄遣い…」と呆れながら、スクリーンをぼんやり眺めていただけである。

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わたしはピーカー

2016-11-18 00:10:00 | コラム
【2016総括シリーズ その六】

本年度の総括、第6弾は「非映画の映像作品」。

テレビドラマ、テレビCM、映画の予告編、ミュージックビデオなどなどの10傑。


『ツイン・ピークス』の新シリーズが来年度に控えていることもあり、個人的には今年の作品に「それほど熱狂的」にはならなかったが、それでも悪くない並びなんじゃないか、、、と思っている。


(1)ドイツのホームセンターのCM

これには参った。
最後のワンちゃんの格好が、きっちりチューバッカしているのが最高。





(2)CM『ペプシストロング、桃太郎「Episode.4」篇』

auより、こっちのほうが断然いい。

なぜジュード・ロウなのかは分からんが、けっこう似合っている。




(3)テレビドラマ『夏目漱石の妻』(NHK)

とても味わい深かった。
繰り返し観たテレビドラマなんて、久し振りかも。

尾野真千子、絶品。

(4)PV『消えない星』(チャットモンチー)

映画『アズミ・ハルコは行方不明』の主題歌。

松居大悟が演出、チャットモンチーのほかに蒼井優も出演している。

(5)煽り予告映像『UFC200』

200回記念大会を盛り上げるのに適した創り。

最後に登場するのは・・・。




(6)CM『GOOGLE』

有吉ちゃんがハグに挑戦していくシリーズ。

(7)テレビドラマ『闇金ウシジマくん Season3』(TBS)

息切れすることがなかった、特異なシリーズだと思う。

(8)予告編『オーディション』

スコセッシ×デ・ニーロ×レオ、遊び心満点。




(9)PV『KARATE』(BABYMETAL)

彼女らの魅力はライブにある・・・っていうのは分かっているけれど。

(10)CM『侍ドローン猫アイドル神業ピタゴラ閲覧注意爆速すぎる女子高生』(日清)

冒頭から40秒くらいは最高なんだが、後半、ちょっと詰め込み過ぎたか。

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熟す。

2016-11-17 00:10:00 | コラム
いちいち宣言? する必要もないが、ロリコンである。

訂正、社会的に許される範囲内の、ロリコンだ。

基本的に若い子が大好物なんだが。

ということを前提として、この先の話を展開していく。


大麻で捕まった「旧」高樹沙耶、53歳。

何度か本コラムで書いたことがあったと思う、自分がスクリーンで初めて女のハダカを拝んだのが、この女優だった。

映画『チ・ン・ピ・ラ』(84)である。





だから、、、というのもあるのかな、なんとか起訴猶予にならなかったのかなと。

そりゃ甘くなるよ倫理観も、ハダカを見せてくれたのだから。

・・・っていうと問題あるか、でも人間なんてそんなものだろう、凶悪犯罪でもないかぎり、自分によくしてくれたという思いがあれば、そういう感覚だって抱く。


しかし、だ。

逮捕時の映像に触れて、やっぱり思っちゃった。

老けたな・・・と。

それはしょうがないことで。

いま、彼女が脱いだとしても、単に痛々しいだけで、こころもアソコもざわざわしない。

で、考えた。

熟してなお、自分のこころとアソコをざわざわさせてくれるひとが居るだろうか、、、と。

きょうは、そんな10傑である。


ひとついえるのは・・・
『卒業』(67)は名画だが、アン・バンクロフトと寝てしまうダスティン・ホフマンの気持ちは、ぜんっぜん分からないってことだ笑


(1)ジュリアン・ムーア、55歳…トップ画像

そばかすは隠さない、たとえ傷や痣があってもそのままだろう。

まず女優として格好いいし、そもそもの顔の作りが好きなんだ。

(2)原田美枝子、57歳

ベストはこのころだが、いまだって充分イケる。



(3)手塚理美、55歳

だから、葉月里緒奈にやられてしまった元旦那の気持ちが分からなかったり。

(4)メアリー・スティーンバージェン、63歳

ドクをたぶらかした。

シリーズのファンは怒ったが、でも、気持ちは分かる笑



(5)阿木燿子、71歳

70いっているのか!!

旦那とのラブラブも微笑ましい。

(6)杏子、56歳

なんかずっと、いやらしい感じがするひと。

もちろん、よい意味で。




(7)シャーロット・ランプリング、70歳

並べてみて気づいたが、若いころ、ハダカを見せてくれたひとがほとんどだ。

(8)荻野目慶子、52歳

妹は、ぜんぜんそそらない。

(9)レベッカ・デモーネイ、57歳

もう少し若いころは、ヒラリーさんに似ているといわれていた。



(10)ヴァージニア・マドセン、53歳

兄貴がQT組のマイケルで、あんなコワモテなのに、なぜ妹はこんなに美しいのかと。

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『わたしはピーカー』
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CDが増えません。

2016-11-16 00:10:00 | コラム
【2016総括シリーズ その伍】

16年度の総括、第5弾は音楽。

この世界については映画のように精通しているとはいい難いし、歌唱力はともかく、演奏がアアダコウダとかいえる知識もない。

ただひたすら、好みの曲を繰り返し流しているっていう、多くのひとと同じような接しかたをしている、、、のだが、今年は去年・一昨年以上にCDを購入しなかったなぁと。

Perfumeの『COSMIC EXPLORER』、ただ1枚だけである。

あとは、すべてネットで済ます―これで満足しちゃっているというか、それが普通っしょ? みたいに思うようになってきた。


慣れって恐ろしいなぁ。。。

これが映画だとすれば、「映画とはこうあるべき!」みたいなこだわりが出てくるのだけれども、そこまでいかぬ自分が、今年の音楽10傑を選出するとこうなる。


※あくまでも自分が今年「盛んに」聴いただけであって、今年発表された作品とはかぎりません


(1)ジェイク・バグ『ギミー・ザ・ラブ』

ひたすら格好いい。

もし自分が現役の格闘家だとしたら、入場曲はこれだろうね。





(2)宇多田ヒカル『俺の彼女』

人妻になったヒッキーは、容姿だけでなく、歌声も少し艶っぽくなってグー。

(3)Perfume『FLASH』

今年、いちばん聴いた曲。





(4)グリーンデイ『Still Breathing』

変わらないことで安心する。

そしてこの曲は、ちょっと泣ける。





(5)赤い公園『黄色い花』

こちらは、方向性に変化が見られる。

不安定ではあるが、実験精神を支持したい。

(6)アデル『Hello』

発表は去年のことで、たしか去年の10傑にも入れたが、圧倒的な歌声なので再び。

(7)BABYMETAL『KARATE』

仕掛け人だって、ここまでの成功を想像していなかったはずで。

(8)星野源『時よ』

流行りのガッキーとのダンスより、こっちのほうが好き。





(9)サム・スミス『ライティングズ・オン・ザ・ウォール』

『007 スペクター』の主題歌であり、オスカー歌曲賞受賞作。

正直いって、映画のなかでいちばんよかったよ主題歌が。

(10)サカナクション『多分、風。』

去年の『宝島』のように、映画との深い関わりをもっと期待しています。

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明日のコラムは・・・

『熟す。』
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