Cape Fear、in JAPAN

ひとの襟首つかんで「読め!」という、映画偏愛家のサイト。

『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

かほり

2016-11-09 00:10:00 | コラム
少し前の、取材チーム編成会議にて―。

「まっき~、臭いひとと、うるさいひと。組むならどっちがいい?」

へ?

どう答えていいか分からず、まごまごしていたら解説が入った。

「居るんだよ、臭くて嫌われているスタッフと、うるさくて嫌わているスタッフがね。だから今回の取材はハズレだと思うよ」

「(苦笑)そうなんですか」
「でも、どっちかと組まなければいけない。だから究極の選択だけど、答えたひとと組ませてやるよ」

「自分だって、静かじゃないし、いい匂いがするわけでもないですからね」
「どちらも、ウチらの想像をはるかに超えているってこと」

・・・・・。

「じゃあ、うるさいひととお願いします」
「(笑う)やっぱり、そうだよな」


少し、気の毒に思った。

うるさいほうは、注意すれば改善が見られるかもしれない。
が、匂い・臭いのほうはねぇ・・・。


「どんな臭さなんですか」
「ワキガ、なんだと思うけど」
「あぁ・・・」
「服に染みついちゃっているのかな、なんか雑巾の臭いがする」
「あぁ・・・」
「風呂には入っていると思うんだよ、洗濯もしているんだろう。でも生乾きっぽくて、それが相乗効果になっているというかね」
「あぁ・・・」
「こういうのって、指摘が難しいでしょう」
「そうですね、鼻毛が出ていることはいえても―」
「でしょう? 臭いですよとはいえない」
「えぇ」


いろんな仕事をしてきたが、各職場で、ひとりくらいはこういうひとが居たりする。

いや、ほんとうに気の毒だと思うんだよ。
でも指摘のしかたが分からず、結局はそのままで、こんな風に陰口っぽいことをいわれる感じになってしまう。


一時期、自分の臭いが気になって、親しい友人やハニーに「ほんとうのことをいってくれ」と迫った? ことがある。

みんな、「気にならない」といってくれる。
くれるが、真に臭いひとに対し、自分がそういう態度? を取ってしまっているから、なかなか信用出来なかったりして。


疑心暗鬼になっても疲れるだけだ、とりあえず自分は大丈夫―そう思うことにしたが、こういう話が出てくる度、思い出したように「自分も、ひょっとして・・・」と考え込んでしまうのであった。





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明日のコラムは・・・

『初体験 リッジモント・ハイ(201)』
コメント (2)
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