Cape Fear、in JAPAN

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『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

どこよりも早い、上半期映画の10傑

2016-05-17 06:42:18 | コラム
自分の仕事の、おおいなる役得は「新作映画を劇場公開前に」鑑賞出来ること。

これに尽きる。

そんなわけで。
上半期終了! というには6週間ほど早いが、すでに6月公開作品も「そこそこ」観てしまっている自分による、上半期の映画10傑を展開してみよう。

鑑賞済みの作品数は、計61本。
これだけ観ていれば10傑も展開出来る、
自分ならではの偏った選出ではあるけれど、なにかの参考になれば―。

まずは、下半期でも破られそうにない「圧倒的な」ワーストから。

『テラフォーマーズ』

なにかもがひどかった。



俳優の熱演が報われないのは、気の毒というほかない。
これは監督の責任でしょう。

それ以上は、いうことなし。


では、10傑の展開です。


(1)『ディストラクション・ベイビーズ』

柳楽優弥、完全復活。

5.21公開・・・のため、多くは語るまい。

ただ、いまのところぶっちぎりのトップ。




(2)『スポットライト 世紀のスクープ』

本年度オスカー受賞作。

王道映画の健在ぶりが、うれしい。

そして来日したレイチェル・マクダアムズに取材出来て、ほんとうにうれしかった。



(3)『オマールの壁』…トップ画像

生まれてから死ぬまで有事、そんな国に暮らす男の青春。

(4)『映画クレヨンしんちゃん 爆睡!ユメミーワールド大突撃』

何度もいうが、イメージで観ないというのはもったない。

(5)『レヴェナント:蘇えりし者』

レオどうこうではなく、映画を別次元へと導こうとする「戦う」クリエイターたちに感動。

(6)『アイアムアヒーロー』

満員の劇場を見て、制作陣でもないのに涙が出てきた。

「日本映画が…」という評したかたは失礼だろう、純然たるゾンビ映画としてレベルが高いのだ。

(7)『ヘイトフルエイト』

今年のオスカーで最も感動的だったのは、作曲賞におけるモリコーネの涙だった。




(8)『ちはやふる ―上の句―』

適度なCGの効果で、かるた競技のスピード感を巧く表現していた。

これが、映像の力。

(9)『ルーム』

誰もが感情移入出来る物語なので、もう少しヒットしてほしかったが。



(10)『キャロル』

徹底的に創りこんだ映像世界のなか「なのに」、女性キャラクターふたりの「生の」感情が浮かび上がってくる不思議。


映画の魔力は深過ぎて、「映画に飽きた」なんて考えられない・・・そう思わせてくれる、上半期の10傑でした。

…………………………………………

明日のコラムは・・・

『映画小僧が選出する、下半期マストな映画10本』
コメント (2)
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