Cape Fear、in JAPAN

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『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

俳優別10傑 海外「さ行」篇(2)

2016-05-09 00:10:00 | コラム
~シルベスター・スタローンのキャリア10傑~

今年中に古希を迎えるスライこと、スタローン。

もうひとついえば、ほとんどの映画ファン・映画関係者が、今年中にオスカー俳優になると思っていた。

かなり残念だが、映画賞とは無縁に生きる肉体派俳優、、、という肩書きも悪くない―と書けば、意地悪なひとは「最低演技賞は取っているじゃないか」と突っ込むことだろう。

たしかにそうだが、そうしたキャリアを含めて、格好いいひとである。

女子より男子の支持を集めがちなのは、シュワ氏と比べると不器用であり、他ジャンルへの挑戦で躓いたキャリアゆえだろう。

そう、そんな不器用さがいいんだ。
いくつになっても、結局は自分の身体が武器となる。

それしかない。

『ロッキー』(76)には、こんな台詞がある。

「親父にいわれたんだ。お前は頭が悪いから、身体を使う仕事に就けって」

実際に、そういわれたのではないだろうか―と思うほどに、リアルに響いたんだよな。

少なくともこの台詞は、同じようなキャリアを築いてきた「かに見える」シュワ氏には書けない、スライだからこそ書けたのではないか・・・そんな風に解釈する、映画小僧なのであった。


(1)『ロッキー2』(79)

シリーズのなかで、いちばん好き。

ロッキーが勝つからではなく、ニワトリを駆使したトレーニングがあるから、そして、エイドリアンが難産で苦しむから。である。

(2)『コップランド』(97)



デ・ニーロ、カイテル、リオッタ。

いわゆる演技派に囲まれて孤軍奮闘、地味なキャラクターを懸命に演じていて素晴らしい。

(3)『オーバー・ザ・トップ』(87)

腕相撲を主題として、こんなに熱い映画が出来るとは。

主題歌も名曲、
このPVではラストに、サミー・ヘイガーVSスライの腕相撲対決が用意されている。




(4)『ロック・アップ』(89)

刑務所モノのなかで、特別優れているとも思わないが、それぞれの役者が、それぞれの持ち味を存分に発揮していて見応え充分。

サザーランド、サイズモア、そしてもちろんスライ。

みんな、いい。

(5)『ランボー』(82)

ロッキーの数十倍、可哀相なキャラクターだなぁ。

シリーズ2作目、3作目あたりは、トラウトマン大佐こそ戦犯だと思ったが笑

(6)『ロッキー』(76)

試合そのものよりも、エイドリアンとの「小さな恋のゆくえ」が気になってしまうんだ。

(7)『クリフハンガー』(93)

レニー・ハーリン監督は、どこに行ったのだろう。

ハリウッド!! 的な「こけおどし」演出、嫌いじゃなかったのだが。



(8)『クリード チャンプを継ぐ男』(2015)

まさかこのひとのことを、いぶし銀と評することになるとは思っていなかった。



(9)『デス・レース2000年』(75)

じつはスライもまた、ロジャー・コーマン門下生だった。

そういう意味では、出発点はデ・ニーロと一緒。



(10)『勝利への脱出』(81)

ペレも居るし、マイケル・ケインも居る。
しかも、監督はジョン・ヒューストン。

けれどもいちばん目立つのは、スライなんだ。

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明日のコラムは・・・

『みっともないオバケ』
コメント (3)
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