Cape Fear、in JAPAN

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『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

黄金週間10傑シリーズ:(6)映画の背中

2016-05-04 00:10:00 | コラム
映画における印象的な身体の部位について語る10傑、きょうは「背中」。

背中で語って、、、とかいうけれど、悔しいかな、自分はそんなタマではないわな。

ないが、プロの格闘家を取材してきて、ひとつだけ思ったことがある。

重量級はともかく。
軽量級の、ひじょうに絞られたファイターでもね、実際に会うとすごいガタイをしているんだよ。

当然じゃないか! と思うかもしれんが、たとえば亀田長男くんとか、総合の青木真也とか、テレビだけで触れていると、ひじょうに小さく感じるでしょう。

器の話じゃないよ。
ウダウダいいがちの青木真也とか、器小さい! とかいわれること多いからね。

そうじゃなくって、ガタイの話。
そして、それを強く実感させるのが、彼らの背中なんだ。

背中を間近に見ると、あぁプロだなって思う。
そこに、アマチュアとの差を見せつけられるっていうね。

だから。
もし街中でファイターを見かけたとしたら、顔や拳も気になるだろうけど、敢えて背後に回ってみてほしい。

必ず、デカっ!! と驚くはずだから。


以下が、自分が選出する「映画のなかにおける印象的な背中」の10傑。

なぜか日本映画、しかも男子の背中が多くなってしまった。


(1)『用心棒』(61…トップ画像)

背中といったら、これでしょう。




(2)『赤ひげ』(65)

三船がワンツーを独占、この映画では正面を捉えるショットが多いが、それでも、でっかい背中に安心感が宿っている。

(3)『それから』(85)

代助(松田優作)の背中を捉えるショットが多数。



(4)『赤目四十八滝心中未遂』(2003)

このポスターは、観るものを選ぶと思う。



寺島しのぶの、現時点における最高傑作なのではないか。

(5)『ランボー 怒りの脱出』(85)

ほとんどトレードマーク。



(6)『息子』(91)

三國連太郎の、孤独な背中。

(7)『KT』(2002)

傷を持つ、ヤン・ウニョンの身体。
だからこそセックスに臆病で、男に抱かれたあと、「抱いてくれて、ありがとう」という。

いかにも、荒井晴彦の脚本だよなぁ!!

(8)『それでも夜は明ける』(2013)

鞭打たれる、ルピタ・ニョンゴ。

(9)『シェーン』(53)

三十郎は痛快だが、シェーンの背中には情感が漂っていた。

(10)『キャロル』(2015)

これが生身の身体なのか、作られたものではないか―と疑うほどに、美しいルーニ・マーラの背中。



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明日のコラムは・・・

『黄金週間10傑シリーズ:(7)映画の口』
コメント (1)
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