Cape Fear、in JAPAN

ひとの襟首つかんで「読め!」という、映画偏愛家のサイト。

『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

初体験 リッジモント・ハイ(175)

2016-05-30 00:10:00 | コラム
映画が描くラジオといえば・・・

一般的には三谷幸喜の初監督作『ラヂオの時間』(97)や、ウルフマンDJがインパクトを残す『アメリカン・グラフィティ』(73)だろうが、
個人的には『天国と地獄』(63)のニュースキャスター、オリバー・ストーンの『トーク・レディオ』(88)、そして『フィッシャーキング』(91)の3本が印象に残っている。

『天国と地獄』のキャスターは犯人に向かって「今度は、権藤氏が君を笑う番だ」といい放ち、
『トーク・レディオ』の主人公は「売り」としての毒舌をリスナー全員に向け、それが芸を超えてしまったことにより悲劇が起こる。

同じような展開ではあるものの、そんな悲劇の「それから」を描いたのが、テリー・ギリアムの最高傑作『フィッシャー・キング』だろう。



※みんないうが、この映画の白眉はこれ





自分がよく投稿する有吉ちゃんのラジオ(トップ画像)のメインは、エロと毒舌。
基本的に売れている芸能人すべてを叩く傾向にあるが、一線を軽々と超えてしまっているため笑いに昇華され、素人の投稿ではあるものの、それは立派な芸になり得ていると思う。

便所の落書きのように見えて、そうではない・・・のは、たぶん投稿者全員(ゲスナーと呼ばれている)が、自身を最下層に置くという自虐の精神を纏っているから、、、なのではないだろうか。

まぁそういう分析さえ嫌うのがこの番組、ふつうに馬鹿笑いすればそれでいいのだろう。


さて、自分が生まれて初めて投稿したラジオ番組。
いや、自分の投稿が初めて読まれたラジオ番組、といったほうが適切か。

なぜなら初めて投稿した番組は、『吉田照美のやる気MANMAN!』(文化放送)だったのだが、



初めて投稿を読まれた番組は、『いう気リンリン 那智チャコワイド』(文化放送)だったのだもの。


黄金コンビ、野沢那智と白石冬美によるバラエティ番組。

夏休みに投稿、その内容も夏休みネタだった・・・というところまでは覚えているのだが、詳細は忘れてしまった。

ハガキではなく放送当日に電話をし、オペレーターに話した内容が(おそらくオペレーターによって)編集され、それを野沢那智が読み、白石冬美が笑うという流れだった。

無理をして笑っているようには思えなかったので、ほんとうに笑ってくれたのだと思う。

ちょっと発言内容がちがうぞ!! とは思ったが、いやいやそれでもうれしかった。


約1週間後―。
文化放送から、ノベルティグッズが届いた。

当時としては最新であったのだろう、カード式のラジオ。
もちろん、文化放送だけしか聴けないものだったが。

家にはラジカセ―まだCDラジカセではない―があったし、外出時にラジオを聴くことはなかったので、それはいちども使わなかった。
使わなかったが、2~3年は宝物入れ(?)に大切に保管していたっけ。


すでに映画少年ではあったが、テレビもラジオも雑誌も好きだった。
ただテレビと雑誌は「同級生並」に好きだった、、、程度だが、ラジオは映画に次いで夢中になったかもしれない。

好きなひとはみんないうけれど、距離感、あの独特の距離感がたまらないんだよね。

創り手と受け手のちかさでいえば、映画やテレビ以上。
むしろライヴや演劇にちかいのかもしれない。


おわり。

…………………………………………

明日のコラムは・・・

『ミュージックポートレート』
コメント (3)
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