11月20日燃料油脂新聞より
「次世代に継承すべきか」 20年後を見通せない悩み
SS過疎化進む恐れ増す 「元売・国は地場フル存続注力を」
>恐らく地場フルSS業者は半減してしまうだろう。
>国、政府は地場フルSS業者の存続をかなり甘くみているのではないだろうか。
※
商圏によっては半減では済まないし、既に全滅に近いところだってあるのでは?
国、政府の見通しは甘いというより、地場3者店の減少は視野に入れていると思います。
地場フルが3~5減でもセルフが1~2増えればOKくらいに考えているんじゃないでしょうか。
そのセルフも別に業界にこだわる必要もなく、異業種でOK。
携行缶へのガソリンは(本当はセルフでの消費者給油OKに規制緩和したかったと思うけど京アニ事件でそれはパーになった)
少々遠く離れた店まで買いに行かなくちゃならないとしても車で行くのだから大した問題じゃないし、灯油だってイザとなればタクシーで買いに行くとか、お金を払ってでも誰かに頼むとかすれば済むだろうーって。
或いは灯油に変わるエネルギー転換も考えているかも知れない。
その時「最後の砦」は陳腐化する。
JXTG10月末系列SS数
前月比17ヵ所減少の1万2813ヵ所
「社説」セルフの増加続くSS業界
(3)
1998年4月のセルフ解禁から22年目を迎えたSS業界は、6割強のフルサービスと4割弱のセルフが混在した姿をみせている。
そのなかで社有(元売所有)は7割以上がすでにセルフ化されており、元売各社におけるセルフ投資は頭打ちを迎えつつある。
今後は人手不足や経営効率化を背景に特約店や販売店がセルフ化をけん引するとみられる。
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「後継者は決まっているんだろ?」
昨日お客さんから訊かれました。
「後継者なんていませんよ。人手すらないのに」と答えると、「セルフにしたら?」ですって。
「うちはフルのままでその日を迎えます」とだけ言っておきました。
ガソリンスタンド数の推移 2016年06月30日
https://blog.goo.ne.jp/m128-i/e/bec9b6cff3cfa02608e643a84dc96c97
これ、今でもよく言われる言葉ですね。
常連客に言われたら実情を説明します。そして理解して頂けるのでありがたい。
一見客に言われたらやんわりと余計なお世話だと突っぱね、ストレスフリーに徹します。
あと、最近は少なくなりましたが、「GSは楽な商売やな」とか「これくらいサービスしろ」とか「燃料はいいから空気圧とオイルと冷却水点検して」とか一見客の横暴凄かった時期ありましたね。なんだったんでしょうね。
元売も最後の砦とか綺麗事言いながら、やってることは売り上げに貢献する数量出すところには優遇して、数量出ないところは蚊帳の外の施策ばかり…
元売からすれば月に50KLしか出ない地場フル5店舗より、月に500KL出してくれる販社セルフ1店舗の方が売上になるのでそちらのほうを優遇したほうが良いという姿勢なのでしょうね。(実際に数量が月2ケタしか出ないような金にならんゴミみたいな地場店は要らんと販社スタンドに行った際に元売の人が言ってたとの話も聞いたことあります。結局は元売も綺麗事より目の前の金か…と呆れましたわ)
元売の販売子会社や資本注入された特約店が「利益は油外で」という元売の指導を忠実に実践した結果だと思います。
※「利益は油外で」の実態は、
「元売販売子会社 5社中3社が営業赤字」(2017年2月27日燃料油脂新聞)
そして「詐欺まがいの押し売り横行」という弊害の方が大きかったですね。
消費者も馬鹿じゃないので、そうした詐欺まがいの押し売りをしない地場フル3者店が「燃料はいいから空気圧とオイルと冷却水点検して」と“無料で”都合よく使われる存在になったのだと思います。
もし本当に元売の人が言ってたとしたら・・
すっごい正直な人ですね。
1996年3月の特石法廃止から始まった規制緩和、
2001年12月の石油業法廃止が元売の意識をそのように決定づけたのだと思います。
P.S.
(久々のw)お名前、書いて下され~