masumiノート

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2019年01月30日 | ガソリンスタンド4

1月28日燃料油脂新聞より

小規模店 厳しい経営 好値キープもボリューム低下 九州
九州地区でも販売業者の体力の二極化は、年を追うごとに鮮明になっている。
とくに小規模店(主に販売店)は主力燃料油の需要減をはじめ、人手不足やさまざまなコストの上昇などで厳しい経営を余儀なくされている。
好値をキープしているものの、それ以上にボリュームの低下が響いているという。

多くの販売店が価格では「地域一番店」だ。
安値よりリットル20円以上も高値で突っ張るケースは珍しくない。
九州では最安値124円(20日現在)に対し、155円もあるほどだ。
大きな価格差から量販店や大手業者による安値に顧客を奪われる事態に直面している。




1月29日燃料油脂新聞より

同県内で20円以上格差 価格情報“独り歩き”不安視 福島県



「社説」フルサービスSSの復権を




12月末元売系列SS数
コスモ 9月末比14か所減少の2806ヵ所






>九州では最安値124円(20日現在)に対し、155円もあるほどだ。

当店の場合は“13円の壁でした。
10円差までは堪えて下さった顧客も13円差には堪え切れず、雪崩を打つかの如く大量の顧客流失に見舞われました。
これ以上の顧客流失は致命的という判断で、リッターマージンは採算割れになる5円しかなくても、それ以上価格差を広げることは出来ませんでした。


これ以上にも、これ以下にも出来ない。 (2012年12月25日の記事です)


13円差のままを保っていれば、今のリッターマージンは20円を超えるけれど、やはり「少しでも価格差を縮小させたい」という気持ちの方が勝るのです。




もしも、“10円以上の卸格差があったとしても” 、今のリッターマージンは文句が出ないレベルです。


そう、規制緩和以前と同じです。


そうなんですよ。
規制緩和以前も大手特約店との仕入れ値の格差は数円から10円まであったのです。

そうです。
規制緩和前後からコストコより性質が悪い安売りをしている大手特約店です。

そう。
消費者は高値の地場店のことを“暴利を貪る悪徳業者”呼ばわりしますけどね。


あの頃(規制緩和以前)、大手特約店より仕入値が10円高い地場3者店でも15~20円のマージンがあった。
それで社員など従業員も雇用できていたし、販売価格差はなかったから、サービスなど努力は報われました。



ただし、あの頃と現在では違います。
エネルギー政策の転換、需要減、施設の老朽化、人手不足etc

昨年11月に行われた東京都水素推進チームの運営会議で垣見氏が「(消防法の規制を緩和して)
既存のガソリンスタンドが水素ステーションを併設するのが合理的」と提案されています。
http://www.kakimi.co.jp/2019-01.htm


老朽化した施設等への再投資にしろ水素ステーション併設にしろ多額の投資が必要です。
また働き方改革に伴う人件費高騰などを勘案すれば、15円のリッターマージンで事足りるのか疑問です。


20年以上に渡る卸格差によって販売数量を激減させた地場3者店では、15円のリッターマージンでは到底足りないという事だけは確かです。