masumiノート

何を書こうかな?
何でも書こう!

付箋がお愛嬌

2018年01月27日 | ガソリンスタンドでの出来事



先日のこと。
中学生男子5人が電話を借りたいとやってきた。
当店の最寄り駅をB駅とするとC駅にある高校へ願書を出しにきたそう。
勘違いか何かでA駅で降りて、道に迷いながら1時間歩いて当店に辿り着いたという。

「ここから歩いて何分位掛かりますか?」との問いに、こうちゃんは素で「30分」←(青少年には冷たいこうちゃんなのです)

午後4時が締め切りだというのに、その時点で午後3時50分。


(中略)

車で送ってあげた。

そのお礼にN市の中学校の先生がわざわざご来店。

先生もご苦労様です。

でもあの子たち礼儀正しくて感じ良かったですよ。

みんな合格すると良いですね。

給油所数の推移

2018年01月27日 | ガソリンスタンド3




赤枠で囲った「廃止」数を見て下さい。
2,000ヵ所を超える減少があった年は平成7年、10年、18年~21年。


27年度は32,333 前年比-1,177 (※-759)
28年度は31,467 前年比-866  (※-773)
(※職権消除分を省いた場合)




これを踏まえた上で、“販売業者の声”をどうぞ。


2014 石油協会 経営実態調査 販売業者の声

経営実態調査・販売業者の声2015 「廃業やむなし」

経営実態調査・販売業者の声2016 「地場SS全滅」

販売業者の声2017 「SS存続危機顕著」




※系列販売業者(特に、他社買いもせず、元売からの調整もない中小零細地場3者店)の苦境を他所に、
PB-SSは“天国”と称されていました。


販売業者の声2017 「SS存続危機顕著」

2018年01月27日 | メモ(GS業界紙より)

2017年度『石油製品販売業経営実態調査』の自由記述欄に寄せられた「販売業者の声」です。
(14年度調査からスタートし、今回で4回目)

上中下の3回で連載されますので、この記事はその都度追記していくことにします。


1月22日ぜんせきより


SS存続“危機”顕著
低口銭、人材不足や後継者難

(北海道)
・ 低マージンからの脱却、燃料販売で経営が成り立つ業種でなければ過疎地の給油所はどんどん廃業してしまいます。

・ もう何年も、一部の安売り店が1円でも下げれば広域大手の元売看板を掲げている会社や元売販売子会社がすぐに追随、たちまち値崩れを起こす。市況が回復しても同じことの繰り返しで、マージンの確保が非常に難しい状態が続いております。



(東北)
・ 税務署の職員と話す機会があり、私から油の粗利はどのくらいあると思いますか、と訊いたら20円くらいでしょう、と言われました。私は5~6円ですよと言ったらびっくりしていました。

・ この業界はいつまで低マージンの不毛な競争を続けるのか。原因は業転によるPBSSの廉売、差別対価による大手業者の廉売にあると思う。この原因は元売の販売施策にあると思う。ただ元売も変わろうとしている時だと思う。良い方向に向かってほしい。



(関東)
・ 弊社は災害対応(中核SS)だが、少ない利益、年々下がる販売数量で5年後、10年後と先が不安です。

・ ガソリンスタンドは社会インフラの側面が強いが、低マージンが常態化している。将来の設備更新や維持が困難となる可能性が大。加えて使用エネルギーの構造的変化が進むと予想され、そうした変化に対応する企業体力がなくなってしまう。



(中部)
・自動車用燃料の販売量の減少は目に見えている。業界を挙げて安値による販売量を確保する販売方法をやめて行かなければならない時期だと思う。

・ 危険物を扱う業界の我々は、人手を必要とします。また低マージンには先の保障もありません。今後のSS運営ではいまある私財を崩すほかなく、SSを休止した方が楽で儲けにつながります。今後は、きっと「これだけ保障するからSSを運営してほしい」というスタイルを出さない限り、SS数はキープできないと思います。



(近畿)
・ いまある施設だから利用・運営する気になりますが、新設SSを造り、いままでのように儲けるのは無理でしょう。



(中国)
・低燃費車増加、電化、公共事業減少、近年石油離れでSSの業績が厳しく、他店との価格競争など数量低下に加え利幅の減少で先行きが不安。



(四国)
・低マージンによる経営難のため、息子に現在勤めている会社を辞めて継がせることができません。人口減もありますが、SSの減少によって不便な山の上の高齢者宅への配達も余儀なくされ、ある意味ボランティア的な仕事が増えています。車に乗れない高齢者のことを考えると廃業も悩ましいです。



(九州)
・ SSの災害対応や緊急時の供給体制の構築が公的に重要度が増してきているが、低マージンのため、特に過疎地では存在が難しくなっている。過当競争をやめ、ある一定の配当や改装費用のプールできる利益を確保する必要が出てきている。

・ 安売り競争ばかりで利益がなく、EVなど石油がいらない将来に向かっているのに、こんなことをしている。この業界に未来はありません。結局、元売などの大手の言いなりで、大企業だけが利益を上げ、業界を自由に操る構図になってしまいました。これじゃ戦前の経済環境と同じです。



1月26日追記

1月24日ぜんせきより

業転格差に不信感 
過疎地等へのSS支援強化を

(北海道)
・ 業転品との価格差が大きく、不当廉売と思われる価格が見受けられ、低マージンを強いられている。元売が価格調整をしっかりすべき。

・ 業転品との価格差・・・。仕入価格が公平になれば小売単価が安定すると思う。


(東北)
・ SSを始めて46年になります。当時から業転格差が問題になっておりますが、全然改善されていません。1SSでは無力です。虚しい気持ちになります。

・ 系列しか買えない三者店ですので、業転との価格差が少なくなって3~5円になったとしても、マージンが5~7円で販売している場合は厳しい。元売は看板を挙げて宣伝している系列店からブランド料を取り、どこの燃料を扱っているかわからないところへ安い業転ものを流す。ほかの業界からは考えられない仕組みになっています。これは逆です。業界自体が生き残るためには仕組みから変えるべきです。


(関東)
・ 近隣のSSが私のSSの仕入値より安い値で売っている。これでは商売が成り立たない。正直に元売から仕入れている者はどうしたら良いのでしょうか。

・ 異業種のSS新規参入などにより不当廉売とも言えるような販売価格を提示し、また、2重、3重の価格表示看板を出して、消費者に対して混乱を与えている。業転玉の出荷を調査してほしい。

・ 元売系セルフSSや業転品を多く扱うSSとの価格差が大きく、販売数量が40%以上も減少し、経営は非常に厳しくなっている。現状では後継者も育たず個人経営の給油所は廃業が増えるのではないか。


(中部)
・ 元売の仕入れと業転の仕入れの格差が10円以上あり、業転を仕入れようとしても元売の締めつけが厳しく、本当にどうにもならない。現在は正直者が馬鹿をみる時代かと怒りすら感じている。

・ 業転との価格差が大き過ぎる。が、元売からは業転で買うなら看板ははずせと言われる。薄利なので仕切りが1円でも安いところで買わないと潰れます。元売は販売店を減らしたいのでしょうか。


(近畿)
・ 早払い金利、カード手数料等により、業転との格差はここ数年小さくなっていると思いますが、やはり業転の方が高くないと、世間(一般社会)からの理解を得られないのではないでしょうか。


(中国)
・ 系列外仕入れはする気はないが、価格差の全額とまでは言わないが、値引対応などをするべきだ。


(四国)
・ メーカー仕切りと業転の価格差が6円もある。メーカー仕切りは小売値と同じ価格で仕切られる。マージンは0円である。


(九州)
・業転品との価格差がひどい。当店の仕入価格よりも業転品の販売価格の方が安い。

・ 毎年毎回毎月業転と系列との価格差は縮まらず、現場の声はどこへやら、自分の店もままならぬものの、役員なんてやってられない。
 

◆ SS支援について

(北海道)
・ 過疎地などにおけるSSの経営支援をお願いしたい。

・ 災害時運営に必要な設備・備品に係る費用の助成。元売の災害時SSに対する優先的配送体系の確立。誤給油(事故)防止のための、油種別給油口採用など、車両に係る新規格の確立。

(関東)
・ 地下タンクの40年・50年問題で、地下タンクの入れ換えを近い将来行わなければならないと思うが、今後も営業が継続できるような、さらなる支援をお願いしたい。



1月27日追記

1月26日ぜんせきより

不当廉売「厳正対応」を
EV 課税公平性確保求める

(北海道)
・ 報道による不当廉売、差別対価などの問題はなぜなくならないのか。公取などに不満があります。

・ JXとTG合併により石油製品の仕切り体系が一本化され、全体流通の30%にも達すると言われた業転玉が急減し、系列回帰が加速され、その系列回帰の好影響が末端小売価格に波及されるかと期待をしたものの、ガソリン・軽油のSS店頭小売価格は相も変わらず一部の同業者間で不当廉売並みで販売されており、大変困った問題だと認識しています。


(東北)
・ 仕入れの段階から大きな価格差があっては対等な勝負にならない。また不当廉売などには大きな不合理を感じる。


(関東)
・ 収益が上がらない状態をつくっていることが問題だと思う。元売の政策も大事だが、安値の看板を上げて市況を悪くしている販売業者の心持の改善も大事だと思う。運転資金を貯めていても安値競争がすぐに始まり放出してしまう。設備投資費用や経費、借入返済が多く、会社を取り巻く業者や銀行にはお金が回るが、自社にはお金が残らない。


(中部)
・ 不当廉売で公取が全く機能をしない。グローバル化はやめてヨーロッパ方式に期待したい。

・新しく出来た無印が安値を出すと、皆さんそれに近い看板を出します。大きいところはやれますが、私どもはとても仕入れ値段を切ってまでは出せません。皆さんもすごく努力して売っているのでしょうけど。当然現金率はすごく下がります。田舎ではこれ以上の伸びは望めず、やめることもできず、あまり望みはないけど、働く場所があっていいと気持ちを切り替えて頑張るつもりです。私の近くでは3軒も閉店してしまったのでなんとか営業できればと思います。


(近畿)
・すべてにおいてセルフが優遇され、フルが不利だと感じる。不当廉売があっても、無視に近い。我々小SSは大変辛い。我々SSにもっと有利な法律はできないものなのか。弱者にやさしい日本であってほしい。

・ 安定経営には適正マージンの確保が必要であり、そのため不当廉売をさらに厳しく取り締まり、厳罰に処するべき。現状の緩やかな対応は許されず。法自体の見直しも必要。


(中国)
・ 公取には差別対価の面で、公正な競争ができるように元売に指導をしてもらいたい。また不当廉売の基準を仕入+販売経費を下回らない価格に見直してもらわないと、ライフラインを守る一般的なSS経営を行っている特約店が淘汰されてしまう。


(九州)
・ 大型異業種による最安値の店が出店するなかで、ガソリンマージン確保をどのようにしたら良いのか対策が見えてきません。海外輸入で賄っている石油製品の適正価格を定めてもらいたい。今後、SSが減少し続けたら災害時の対応や復旧が遅くなる一方だと思うが、SSの生存策をもっと考えていただきたい。



◆税制問題

(東北)
・ 揮発油に対するガソリン税×消費税はタックスオンタックスもはなはだしい。理不尽である。末端小売店イジメとしか思えない。早速、改善して貰いたい。

・ 今後、EVやその他化石燃料以外で道路を走る自動車が増えてくるが、道路特定財源である揮発油税などは支払っていない。公平な税の負担をお願いしたい。


(関東)
・ 電気自動車について、道路を使ったら、補修のための税金は法の平等のもと(受益者負担)、平等に支払うべき。あるEVは5~6年後にバッテリー代56万円。普通んガソリン車に乗ったほうが1番エコでクリーン、シンプルイズベスト。一般ユーザーに広く知ってもらいたい。

※連載おわり。