5月22日と23日の燃料油脂新聞より(※青系文字がmasumi)
22日
後継者不在が深刻化 社員さえ経営譲渡拒否
※
優良顧客に恵まれて黒字経営の店であっても、地場の小規模店では現経営者の後を継ぎたいという者はなかなかいないと思います。
満足な休みも取れず、仕切り格差による低マージンでの経営を余儀なくされる現状。
車はハイブリッド・電気自動車と需要減は確実で、施設は老朽化。
つまりハイリスクローリターン。
だから、
このような状況下でも後を継いでくれている若い経営者のことを大切にしてあげてほしいと思うのです。
(もちろん今現在も、一日でも長く供給責任を果たそうと踏ん張っている地場業者のことも、)。
23日
継承不可の地場フルSS増加 元売経営統合で業者環境整備を
過当競争に強い危機感 適正マージン確保必至 人手不足も懸念
山梨県内SS業者が健全経営をしていくためには本来ならばセルフSSでもリットル10円、フルサービスSSでは20円超のガソリンマージンが必要になってくる。しかし実際はどうだろうか。必要最低ガソリンマージンの半分にすら届いていないと思う。
このままでは地場フルSSの事業継承がますます難しくなってくるかもしれない。
さらにSS業界に就職したい若者を増やすことも難しいと言える。
適正利益を確保できないので待遇改善を進めることができない。このままでは多くのSS業者が深刻な人手不足に陥ってしまう。
元売の経営統合、合併が進んでいる。元売は自分たちの財務内容の改善だけでなくSS業者が健全な利益を出すことができる商環境を整えていく義務があるのではないだろうか。
22日
四国屈指 好市況維持 値下げ要素見当たらず
(セルフの価格看板でレギュラー138円)
23日
山梨県 市況再構築が急務 コスト弱含みも「値下げ余地なし」
(フルの価格看板でレギュラー137円)
120円割れに懸念示す ゲリラ価格台頭 九州
平均価格135.8円の市場に120円割れの店が出現。
PBだけでなく元売マークを掲げている系列店まで追随し周辺業者を唖然とさせている。
業転を100%購入しなければ「無理」な価格だからだ。
離島市場に衝撃走る PB出店市況10円下落 長崎県壱岐市
4月までの市場の平均価格は165円だったが、5月中旬に出店したPBのオープンイベント価格は128円。
壱岐市は人口2万7385人、1万1657所帯(4月現在)の島だ。
23カ所のSSがあるが、SS当たりの平均販売数量は40キロリットル程度で、年々減少している。
複数の地場業者が「悲痛な思いで10円下げた。島民からこれまで暴利をむさぼっていたのではーと不信感を抱かれるのが苦しい」と胸の内を語る。
一部に138円を提示する店が台頭するも、さらなる値下げには慎重になっており、
地域に根を張った運営の強化による差別化や、品質保証書などを店頭に張るなどして、顧客の引き留め対策を講じている。
「どの元売の玉を誰がPBに流しているのか」という怒りの声が島内に充満している。
※
ニュータウン開発で10万人都市になった当市のSS数は現在15カ所です。
セルフ8カ所とフル7カ所、うち地場1SS運営店は当店を含めて4軒のみ。
(販売数量の7割をセルフが占めているといわれています)
過去、全量系列仕入れで近隣店より13円高く売っても粗利5円という状況で、「暴利を貪る悪徳業者」呼ばわりされてきました。
業転が業界内では公然の秘密”でも、まだ公にはなっていなかったからです。
でも今は価格差を説明することができます。
壱岐市市場・・・
PBが出店したことで138円の価格表示をするところが現れたり、10円値下げしたりされたようなので、もう今さらですが、
PBの価格を皆で無視することが出来ていたら地場業者の勝ちだったかも知れませんね。
23カ所の地場業者が全て165円で売っているなかでPB1店だけが128円なら、(一部の人はそれでも安値店を選択したとしても、)島民(消費者)は、そのあまりの安さを怪しんで・・・PB店を撤退させることが出来たかも...?
それから、
PBと同じ128円にするならまだ意味もあると思うけど、138円では粗利を捨てて島民へ不信感を与えただけなのでは?
元売主導の販売拠点整備 中小業者に危機感
5月19日ぜんせきより
「事業継続へ多角化重要」 byエネ庁石油流通課の課長さん
※
大多数の地場小規模店に多角化は無理ですから。