masumiノート

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「売り値は安く、粗利は厚く」が理想です。

2014年09月26日 | ニュースから一言二言

ガソリン価格、10週連続値下がり 3カ月ぶり166円台に(産経新聞) - goo ニュース

経済産業省資源エネルギー庁が25日発表した22日時点のレギュラーガソリン1リットル当たりの全国平均小売価格は、前週(16日)に比べ40銭安い166円70銭だった。値下がりは10週連続で、約3カ月ぶりに166円台になった。
円安が進んだものの、原油価格が下落した影響のほうが強く、元売り各社による卸価格の引き下げが店頭価格に反映された。
都道府県別では、46都道府県で値下がりし、値下がり幅は滋賀の1円が最大だった。調査を行う石油情報センターは「来週は横ばいか、小幅な値下がりとなる」とみている。

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リッターいくらの粗利だから値段が上がると粗利率が下がる。
リッターいくらの粗利なのにクレジットの手数料は“売上の金額”に掛かるから高値になると粗利が減る。
高値になると買い控えが起きる。

だからガソリンスタンドにとってもガソリン価格は安い方が喜ばしいこと、ではあるのですが・・・(汗



全国平均ガソリン小売価格は、系列も非系列もセルフもフルも何もかもひっくるめての平均です。


業界では(特にセルフで)7月8月の減販が酷かったようで、そのため商社などでは“枠消化”のために兎に角数量を捌かなくてはならないので採算度外視の“投げ売り”が始まったりしています。

系列玉と違いブランド料が課されない元々安値の業転玉が、余剰(減販・精製過剰)によって更に安くなる。
そういう、安い業転玉を仕入れている業者や、インセンティブ、或は連結決算で収支はどうとでもできる企業は、減販を回避するために安値集客に走る。



9月26日 燃料油脂新聞 「軽油店頭値20円格差も」

だけど地場の零細業者は営業を継続させるためにも規制緩和以降 長きにわたって圧縮し続けた粗利を回復させたい。



9月25日 燃料油脂新聞
軽油値取りに意欲 適正転嫁へ理解求める
これまで先行値下げを強要する需要家に抵抗できなかった。
しかし今年度入り以降累損を積み重ねてきた各業者は、今回は「適正転嫁への理解を求めていく」と表明し、これまでとは違った姿勢を示している。

安い業転に不満の声「需給バランス崩壊招く」
(ガソリン市況の改善が総意のはずでも)ボリュームに飢えた販売業者が口火を切ると追随するSSが後を絶たない。
元売子会社や大手特約店、販売店に至るまで同様の姿勢を示している。
元凶は安い業転玉だとみられる。
ある系列特約店幹部は、「仕方ないとはいえ、口惜しい」と業転価格の安さに不満を漏らす。


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取り扱う“量”も桁違いに「違う」し、経営方針や目的も「違う」から、
正しいも間違っているもないのだろうけど・・・



「災害時の安定供給に支障が出る」
政治の場でもそう認識されるレベルにまでガソリンスタンドの数は減りました。

組合は「存続の為に最低限の粗利が確保できる政策を」と要望しています。


しかし実際に市場で起こっていることはそれとは真逆の現象です。
そして報道のされ方も相変わらずです。

>円安が進んだものの、原油価格が下落した影響のほうが強く、元売り各社による卸価格の引き下げが店頭価格に反映された。



せめてここに
“量”を捌きたい勢力の、粗利を度外視した“投げ売り”が主な原因で下がった全国平均小売価格。
という文言を加えてほしいと思う。・・・のは私だけかな...σ(^_^;)