masumiノート

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元売は、元売のお客さんを蔑ろにしているのではありませんか?

2013年10月31日 | ガソリンスタンド2

※記録としてー

10月28日 ぜんせき「論説」

先週末の仕切り対応を含め、この3週間の国内の石油製品卸相場は、どこかおかしい。
原油相場動向に連動しないこととともに、片や横ばいがあれば、片や2.5円の変動もあるという具合に、元売り間での判断が大きく割れてしまっている。
原油や卸相場の動向に目を光らせている向きには周知の事実だが、こうしたことが頻発して、指標とされる卸相場が迷走し始めている。

迷走によって生じる負の部分が、精製元売などの当事者にとどまるなら、勝手にやってろ、と突き放すことも可能だが、その最大のマイナスがSSに向かっているから性質が悪い。
中でも系列SSのポジションは絶望的に悪い。

先週末時点で、ガソリン京浜海上相場と陸上相場の値差はリットル5.7円を超える陸上高となっている。
適正とされる需給環境なら2円内外の陸上高は当たり前だが、ここ最近、あり得なかった陸上高である。
今日の週仕切りの起点となった2008年10月以降では、導入当初にリーマンショックを経て、史上最高値の150ドルから30ドルへ、丸6か月間に及んだ原油暴落過程においてのみ、大幅・陸上高の痕跡はある。

原油相場の上下動は、上流から下流へ伝わるのが鉄則だ。
相場影響がまず海上相場へ現れ、次に陸上相場に影響する。
週5円ベースでの暴落相場で、海上業転が即座に反応し、次いで陸上相場が反応、当時は月曜改訂だった系列SSは、先行下げする業転や土曜改訂の系列SSに対して劣勢を余儀なくされ、その系列も土曜改訂へと前倒し変更された。

陸上に対して、5.7円割安な海上相場に手を出せる卸業者を介して仕入れられるSSがあるだろう。
そのSSが京浜50キロ圏内にあれば、周辺の陸上業転にのみ依存するSSよりも、約4.5円は割安に仕入れられることになる。
さらに、この1週間で週平均1.3円値下がりした陸上業転に依存するSSに対して、同一商圏内にある系列SSの中で、先週末に据え置きとされた系列SSは、この1.3円分は独歩高とされている。

海上から見れば、その差額は7円に迫る。
系列SSの仕入れを下回る小売価格を実現するPBが現れてもおかしくない偏重相場ができてしまっている。


政治や行政の要望・指示とはかけ離れた、不健全かつ不公平極まりない人為的な操作の帰結である。