こんな数式はデタラメですが(笑)
灯油1リッター88円で販売している知り合いのお店(大阪のPB)の粗利は15円あるそうです。
94円で販売しているうちの粗利は10円です。
近所の○光のCASS(セルフ)は灯油18リッター1512円です。
うちの仕切りとほぼ同額で販売しています。
最近また、「ここ、リッターいくら?」と聞かれて、答えると給油せずに去っていかれる事が2度ほどありました。
昨日、買い物に行こうと国道を走って目にした看板価格(広域業者の系列フル)
3重看板(3種類の値段)でしたが、一番安いプリペイド価格が136円でした。
うち、147円でございます。
そら値段答えたら給油せずに去って行かれるはずですよね( ̄∇ ̄;) ハッハッハッ
でも136円って、うちの仕切りですからネ(ーー;・・・
Ψ( ̄(エ) ̄)Ψオ・テ・ア・ゲ
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で、前述の大阪でPBのガソリンスタンドを経営されている方のお話です。
閉鎖した跡地を借りて営業を始められました。(経営者は地元の人間ではありません)
元々、その経営者の方はガソリンスタンドをやるつもりではなくて、業転玉を扱う“基地”としてその跡地を借りたそうですが、地元の方たちの要望でスタンドとしての営業も始めたのだそうです。
近所に1軒、競合店(セルフ)があるそうなんですが、軽トラの荷台にポリ容器を5,6個積んで店の前を走り抜けるときは「あ、うちの値段が高いんやな」と分かるんだそうです。
で、値段を下げると自分の店に買いに来るそうな。
消費者が安値に流れる様子がハッキリしていますね。
そして、その地域では、以前は灯油の巡回販売業者が来ていたらしいのですが、数年前から来なくなったと・・・
採算が合わなかったのでしょう。。。
そして近所の人たちに頼まれて配達を始めた・・・・
・・・が、しかし!
「こんなシンドイ、割りに合わん事はヤンピや!」と、止めたそうです。
・・・(気持ちは分かる)
なので、その地域は灯油を配達してくれる所がないのだそうです。
「ここには住んでいないのだけど、年寄り(親)が居るから・・」と中年の夫婦が車で灯油を買いに来るらしい。
住民の平均年齢も高いらしくて、
「今は軽トラで買いに走ることも出来るけど、この先、歳取って・・・どうしはるんやろね」と。。。
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これだけの仕切り格差が、全く収まる気配もなく、
元売マークを掲げていても“業転”で安く売る店が近所にあり・・・
(消費者は業界の裏事情を知らないので)
うちに対して、「そんな高値で、欲出しているから客が逃げるんや」なんて言う人もアリ・・・
・・・セルフ等が放棄した、割に合わない灯油の配達をしているのにね(^_^;
頑張ってきたけど
いつまで続けられるかな・・・(弱気)
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11/28 燃料油脂新聞 社説より抜粋
9月末の元売系列在籍数は前年比で1283ヶ所減少
販売規模が小さくコスト削減の進まないSSが淘汰されたとの見方
在籍数に販社や大手特約店の占める比率は高く、燃料油販売のシェアも増える。
9月末の社有は23%にも達する勢い。
競争原理の下で適者生存とばかりに中小業者を押し退けて市場主導権を握りつつある。
だが、販社は投資の費用対効果上、首都圏や大都市圏近隣に限定されがちで、大手特約店も需要増加が見込める地域以外の投資意欲は乏しい。
元売は、万全なサプライチェーンが石油製品の安定供給に不可欠と強調する。
しかし販社や大手特約店だけでは強固な供給網の構築が難しいことは明らかだ。
効率優先の販売施策では中小業者は撤退を迫られ、SS過疎地域が加速する恐れは歪めない。
元売が安定供給こそ石油業界の社会的使命とするならば、中小業者の経営にもっと関心を示すべきだ。
自己責任を問うばかりではSS減少に歯止めはかからない。
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業転で薄めれば、マージンが増えて多少なりとも経営は楽になるけど・・・
でも、やっぱり嫌だな。
それに、そんなことしてても業界はちっとも良くならないしね。