masumiノート

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仕入れ努力?(つづき)

2010年11月20日 | ガソリンスタンド

数年前にネット上のある場所で「当店は業転は取らず系列100%仕入れです」と書いたら、無知だとか無能だとか嘲笑われたことがあります。

業転の存在や価格差も知っていたから無知では無いと思っていますし。
業転を扱っておられる商社さん等が売込みにも来られて、その時に「じゃあ買うわ」と答えるだけで(前払いだけど)業転を仕入れることは出来たワケですから。
・・・無能と言われてもねぇ?

業転を仕入れるコトなんて、努力なんて全く必要の無い簡単なコトですよ(笑)

自分達のしている事を正当化する為の詭弁でしか無いと何故気が付かないのでしょう?


この業界の色んな“不正”が罷り通っているのは、商品が直接目に触れる事の無い消耗品だからだと思います。

系列販売店が業転を入れて販売することは、「E○E○Sのガソリンです」と表示して、どこのメーカーのガソリンか分からないものを売ることです。
それは
「国産です」と偽って中国ウナギを売ることと同じ。
「○○ビトンのバッグです」と言って模造品を売る事と同じではないでしょうか?

口に入るものなら消費者もマスコミも騒ぎ立てるのに。
ブランド品のバッグや時計なら警察が動くのに。

ガソリンには無関心です。

品質保証のSQマークだって、どれくらいの消費者が認知していることでしょう?
しかもそのSQマークだって業転を入れていようがいまいが、お構い無しに配布されているのが現実です。

消費者が騒ぐか騒がないか・・・
明らかに車に不具合が起きない限り、騒がれることも無いのでしょう。。。

だから「やったもん勝ち」の業界なんでしょうね。


そりゃあね、触手が動くのは分かります。
リッター5円の価格差とすると10キロで5万円、20キロなら10万円、100キロなら50万円!!
電話1本、仕入先を変更するだけでそれだけの利益が上乗せされるのですから。

以前、「業転は麻薬と同じ」と書いた意味がお解り頂けたでしょうか?
最初は「月に1回だけ」「灯油だけ」と思っていても・・・・

はぁ(溜息)
けれども、こんな現状を消費者の方々は知りません。

「高い値段でぼったくりの商売をしているから流行らなくなったのだ」と思っている方もいるようです。

業転を入れてPBやセルフの価格競争に追随する系列販売店が居ることで、「同じ元売マークなのにどうして隣の店と値段が違うのか?」と不信がられてしまいます。


もし全ての系列販売店が業転に手を出していなければ、一致団結して元売に対して差別対価や不当廉売を糾弾することも出来たかも知れないけど・・・

 

新・新仕切りで元売はブランド料を引き上げました。
例えばその日のオーダーがトータルで16キロだったとすると、それだけで6万4千円のブランド料を元売に支払っていることになります。
販売店が燃料販売でそれだけの利益をあげようと思ったらどれだけの汗を流さなければならないか・・・
元売は自社ブランドにとてつもなく高い価値があると思っているようです。

先日、中古車関連の取引先の担当者とお話している中で
「僕は□□(元売)では絶対に給油しません。いつも△△でハイオクを入れているんですが、出先に△△のGSが無かったのでの□□GSでハイオクを入れたら、燃費が凄く悪くなったし、他にも異常が起こったのでもう2度と□□では給油しません」とおっしゃるので、「□□元売のハイオクが悪いのでは無く、そのガソリンスタンド販売店に(コンタミ?)問題があったと思うよ」と説明しておきましたが、「そうなんですか?・・・でも、もう僕の中では□□のハイオクは悪いってイメージが出来上がっているので」と笑っておられました。

このように一旦付いてしまった悪いイメージは中々払拭出来ないものです。

ですから、ブランドに高い価値を置く元売さんは、量の多少に関わらず、業転に手を出したりコンタミなど行った系列販売店に対しては、もっと厳格に対処すべきです。

業転に対して見て見ぬ振りをしたり、コンタミが発覚してもナアナァで済ませたりするのなら、系列販売店(消費者)に対して高いブランド料を課す事は止めて頂きたい。

真面目に100%系列仕入れでやっている販売店は、元売のその姿勢にこそ怒っています!!