masumiノート

何を書こうかな?
何でも書こう!

月のひつじさん

2010年11月05日 | 本・映画
月のひつじ [DVD]
クリエーター情報なし
角川映画


ツタヤディスカスに入会してすぐオススメ画面?でこの邦題を目にして「あ、月のひつじさん♪」と頭に浮かんで予約リストへ追加したのでした(笑)


うふふ(*^^*)
柄にも無くこんな感じになってしまう、まぁ一口に言えば「とっても平和な」映画でした。

でも決して退屈な映画では無かったですよ!

だって冒頭に出てきたのがジェラシックパークでアラン・グラント博士を演じた“おっとこまえ”のサムニールです♪(この場面は老人メークでしたが^^;)

月面着陸の様子を生中継するという重大任務のプレッシャーの中、よく言えば大らかな仕事ぶりのオーストラリアの科学者たちと、NASAから派遣された緻密な仕事ぶりの科学者が反目しあいながらも目的達成の為に奮闘し心を通い合わせていく様は大きな感動はないけれど、「そういうもんだよね~」と心が温まりました。

私の目に、最初は「厭味なヤツ」と映ったNASAのエリート、アルが、途中から「同一人物?」と思うほど親しみを感じるようになるのはストーリーのせいなのか、役者さんの演技が上手いのか?

のどかなコメディー映画なんだけど思わぬアクシデントにハラハラする場面もあり、出演者のキャラ立ちもしっかりしていて良かったですよ~(^-^)v

 


珍姫の井戸

2010年11月05日 | 本・映画
珍妃の井戸 (講談社文庫)
浅田 次郎
講談社

誰が珍姫を殺したか
多分、そんなことはどうでも良いことなんでしょう・・・


P315より転載

他人を思いやる仁の心を、彼らは持ち合わせなかったのです。

だから彼らは、耶蘇を信じ、耶蘇の言葉を借りて、平和な暮らしを保とうとした。
隣人を愛し、敵をも愛せよと悟した耶蘇の教えは、貧しい彼らの、良心であったにちがいありません。
人間としてそうせねばならぬとわかってはいても、日々の暮らしのために裏切り続けねばならない彼らの良心。だから彼らは、すべての悪行について、その良心の呵責から免れるために、愛、愛、愛、と呟き続けねばならなかった。

この国には、もともとそんな言葉はありません。孔子さまも、改まって愛などとは仰せられなかった。

なぜなら、当たり前にすぎるから。

私たちは生まれついたときから、人間は愛し合うものだと知っています。
当たり前すぎて、考えたこともないぐらいに。