[7月18日13:00.天候:晴 アルカディアシティ1番街 魔界共和党本部]
昼食を挟んで、勇太達は魔界共和党本部に移動した。
横田に取られたマリアの下着について、損害賠償を請求する為であった。
勇太:「でもマリア、下着がいくらだか覚えてるの?」
マリア:「ええ」
勇太:「凄いな」
イリーナ:「マリアもマリアで、お金にはキッチリしてる方だからね。アタシなんか、今穿いてるパンツの値段なんていちいち覚えてないよ」
マリア:「師匠のは1万円以上もする高級ランジェリーだったはずですが?」
勇太:「い、いちまん……!?」
イリーナ:「あー、そうだったかねぇ……」
マリア:「あ、因みにショーツだけでその値段だからね?ブラやらガードルやらも入れたら、【お察しください】」
勇太:「さすが先生ですねぇ……」
マリアのスパッツは女子高生向けの物なので、そんなに高くない。
一応、サイズやら色やらも記入する。
どこで買ったのかも。
マリア:「領収証とかは無いんですけど?」
職員:「それは構いません。党首の意向ですので……」
既に安倍から党本部に連絡は行っていたようである。
イリーナ:「それにしても珍しいわねぇ?あなたがスカートの下にスパッツだなんて……。ホウキ乗りにでも目覚めた?」
マリア:「いえ、そういえわけじゃないんですが、何故だかあの時は『穿いてないと』って思ったんです」
イリーナ:「自然に予知できるようになったわけね。修行の成果が出てるわ」
マリア:「ありがとうございます」
ショーツに関しては、スポーツメーカーから出ているスポーツタイプのものだった。
逆にこれは普通のショーツよりも、若干高い。
マリア:「プーマのショーツの黒で、サイズはMと……」
勇太:「本当に値段、覚えてるんだねぇ……」
マリア:「そうだよ」
夫となる勇太が浪費でもしようものなら、1円単位でその浪費を非難することが目に見えている妻になる、マリアw
職員:「……えー、御記入ありがとうございます。それじゃ請求額は、後程、こちらの口座に振り込ませて頂きますので……」
イリーナ:「よろしくね。……これでいいでしょ。さあ、屋敷に帰りましょう」
勇太:「あ、先生、その前になんですけど……」
イリーナ:「なぁに?」
勇太は大石寺への御登山があることを伝えた。
イリーナ:「そうなの。それじゃ、大石寺まで送るわね」
勇太:「あ、いや、そうじゃなく……!」
だが、勇太の体は光に包まれた。
[日本時間14:00.天候:晴 静岡県富士宮市上条 日蓮正宗大石寺奉安堂の屋根の上]
勇太:「こ、これは……!?」
マリア:「多分、昔、エレーナがここでテロしようとしたことがあっただろう?」
勇太:「あったね!」
エレーナはこの奉安堂を爆破しようとしたことがある。
だがその直前、威吹に後ろから刀で心臓を一突きされた。
エレーナの前の体はそれで死亡。
今の体に魂が移って、現在に至る。
マリア:「その時の記録をそのまま使ったたんだろうなぁ……」
勇太:「何でそんなことを……!」
マリア:「本当は師匠、私達と一緒に帰りたかったんだろう」
勇太:「そんな……」
マリア:「取りあえず、このままでは埒が明かない。一旦、別の場所に移動しよう。パペ、サタン、パペ、サタン、アレッペ。Lu la!」
[同日14:15.天候:晴 大石寺・第二ターミナル待合室]
無人の待合室。
高速バスも運休状態とあらば、臨時の窓口も閉鎖されたままだ。
勇太:「しょうがない。ここから移動しよう」
マリア:「今日じゃないんだもんね」
勇太:「そう。明日だから」
マリア:「素晴らしい嫌がらせだ」
勇太:「後で謝った方がいいよね?」
マリア:「というか、事情を聞いた方がいいかもな」
勇太:「取りあえず、今日は御開扉があるから、バスもあるはずだ。それで、まずは富士市まで行こう」
勇太はバス停に歩きがてら、藤谷に電話した。
勇太:「も、もしもし?藤谷班長ですか?稲生ですけど……」
藤谷:「おー、稲生君か。どうした?」
勇太:「あ、あのぅ……。添書の方は届きましたか?」
藤谷:「ああ。さっき、エレーナちゃんから届いたよ」
勇太:「早っ!」
藤谷:「まあ、バイク便やメッセンジャー以上の料金は取られたけどな。はっはっはっ!」
勇太:「でしょうねぇ……。それじゃ班長は今、東京に?」
藤谷:「いや、今から静岡に向かう。だから悪いけど、明日は新幹線か何かで向かってくれないかな?本当は一緒に行きたいところなんだけど……」
藤谷は、勇太達が都内もしくは埼玉の実家にいるものと思っているらしい。
勇太:「何かあったんですか?」
藤谷:「いや、ただの仕事だよ。ほら、俺、今、静岡支社の支社長だからさ」
勇太:「藤谷組、静岡に支社ができたんですか!」
藤谷:「功徳だよ。昔はただの出張所だったのに、それが営業所に格上げして、今じゃ支社だよ。もっとも、富士市から静岡市へ移転することになったから、大石寺からは離れてしまったがな」
勇太:「そうだったんですか」
藤谷:「明日は新幹線で行くの?」
勇太:「た、多分そのようになるかと……」
話がややこしくなるので、勇太はそういうことにしておいた。
藤谷:「分かった。それじゃ明日、新富士駅で待ち合わせよう。何時の新幹線に乗るの?」
勇太:「あー、えっと……まだ決めてません。そこは後で連絡します」
藤谷:「分かったよ。それじゃ、決まったら教えてくれ」
勇太:「わ、分かりました。それじゃ、失礼します」
勇太は電話を切った。
マリアはマリアで、水晶玉でイリーナと連絡を取ったようだ。
マリア:「何かね、『今度は“魔の者”が魔界に来るかもしれないから、早めに送った』とか言ってる」
勇太:「えっ、そうなの!?」
マリア:「どこまで本当なのやら……」
勇太:「と、とにかく、今日泊まるホテルを探さないと……」
勇太はスマホを取り出し、宿泊するホテルで空室のある場所を探した。
昼食を挟んで、勇太達は魔界共和党本部に移動した。
横田に取られたマリアの下着について、損害賠償を請求する為であった。
勇太:「でもマリア、下着がいくらだか覚えてるの?」
マリア:「ええ」
勇太:「凄いな」
イリーナ:「マリアもマリアで、お金にはキッチリしてる方だからね。アタシなんか、今穿いてるパンツの値段なんていちいち覚えてないよ」
マリア:「師匠のは1万円以上もする高級ランジェリーだったはずですが?」
勇太:「い、いちまん……!?」
イリーナ:「あー、そうだったかねぇ……」
マリア:「あ、因みにショーツだけでその値段だからね?ブラやらガードルやらも入れたら、【お察しください】」
勇太:「さすが先生ですねぇ……」
マリアのスパッツは女子高生向けの物なので、そんなに高くない。
一応、サイズやら色やらも記入する。
どこで買ったのかも。
マリア:「領収証とかは無いんですけど?」
職員:「それは構いません。党首の意向ですので……」
既に安倍から党本部に連絡は行っていたようである。
イリーナ:「それにしても珍しいわねぇ?あなたがスカートの下にスパッツだなんて……。ホウキ乗りにでも目覚めた?」
マリア:「いえ、そういえわけじゃないんですが、何故だかあの時は『穿いてないと』って思ったんです」
イリーナ:「自然に予知できるようになったわけね。修行の成果が出てるわ」
マリア:「ありがとうございます」
ショーツに関しては、スポーツメーカーから出ているスポーツタイプのものだった。
逆にこれは普通のショーツよりも、若干高い。
マリア:「プーマのショーツの黒で、サイズはMと……」
勇太:「本当に値段、覚えてるんだねぇ……」
マリア:「そうだよ」
夫となる勇太が浪費でもしようものなら、1円単位でその浪費を非難することが目に見えている妻になる、マリアw
職員:「……えー、御記入ありがとうございます。それじゃ請求額は、後程、こちらの口座に振り込ませて頂きますので……」
イリーナ:「よろしくね。……これでいいでしょ。さあ、屋敷に帰りましょう」
勇太:「あ、先生、その前になんですけど……」
イリーナ:「なぁに?」
勇太は大石寺への御登山があることを伝えた。
イリーナ:「そうなの。それじゃ、大石寺まで送るわね」
勇太:「あ、いや、そうじゃなく……!」
だが、勇太の体は光に包まれた。
[日本時間14:00.天候:晴 静岡県富士宮市上条 日蓮正宗大石寺奉安堂の屋根の上]
勇太:「こ、これは……!?」
マリア:「多分、昔、エレーナがここでテロしようとしたことがあっただろう?」
勇太:「あったね!」
エレーナはこの奉安堂を爆破しようとしたことがある。
だがその直前、威吹に後ろから刀で心臓を一突きされた。
エレーナの前の体はそれで死亡。
今の体に魂が移って、現在に至る。
マリア:「その時の記録をそのまま使ったたんだろうなぁ……」
勇太:「何でそんなことを……!」
マリア:「本当は師匠、私達と一緒に帰りたかったんだろう」
勇太:「そんな……」
マリア:「取りあえず、このままでは埒が明かない。一旦、別の場所に移動しよう。パペ、サタン、パペ、サタン、アレッペ。Lu la!」
[同日14:15.天候:晴 大石寺・第二ターミナル待合室]
無人の待合室。
高速バスも運休状態とあらば、臨時の窓口も閉鎖されたままだ。
勇太:「しょうがない。ここから移動しよう」
マリア:「今日じゃないんだもんね」
勇太:「そう。明日だから」
マリア:「素晴らしい嫌がらせだ」
勇太:「後で謝った方がいいよね?」
マリア:「というか、事情を聞いた方がいいかもな」
勇太:「取りあえず、今日は御開扉があるから、バスもあるはずだ。それで、まずは富士市まで行こう」
勇太はバス停に歩きがてら、藤谷に電話した。
勇太:「も、もしもし?藤谷班長ですか?稲生ですけど……」
藤谷:「おー、稲生君か。どうした?」
勇太:「あ、あのぅ……。添書の方は届きましたか?」
藤谷:「ああ。さっき、エレーナちゃんから届いたよ」
勇太:「早っ!」
藤谷:「まあ、バイク便やメッセンジャー以上の料金は取られたけどな。はっはっはっ!」
勇太:「でしょうねぇ……。それじゃ班長は今、東京に?」
藤谷:「いや、今から静岡に向かう。だから悪いけど、明日は新幹線か何かで向かってくれないかな?本当は一緒に行きたいところなんだけど……」
藤谷は、勇太達が都内もしくは埼玉の実家にいるものと思っているらしい。
勇太:「何かあったんですか?」
藤谷:「いや、ただの仕事だよ。ほら、俺、今、静岡支社の支社長だからさ」
勇太:「藤谷組、静岡に支社ができたんですか!」
藤谷:「功徳だよ。昔はただの出張所だったのに、それが営業所に格上げして、今じゃ支社だよ。もっとも、富士市から静岡市へ移転することになったから、大石寺からは離れてしまったがな」
勇太:「そうだったんですか」
藤谷:「明日は新幹線で行くの?」
勇太:「た、多分そのようになるかと……」
話がややこしくなるので、勇太はそういうことにしておいた。
藤谷:「分かった。それじゃ明日、新富士駅で待ち合わせよう。何時の新幹線に乗るの?」
勇太:「あー、えっと……まだ決めてません。そこは後で連絡します」
藤谷:「分かったよ。それじゃ、決まったら教えてくれ」
勇太:「わ、分かりました。それじゃ、失礼します」
勇太は電話を切った。
マリアはマリアで、水晶玉でイリーナと連絡を取ったようだ。
マリア:「何かね、『今度は“魔の者”が魔界に来るかもしれないから、早めに送った』とか言ってる」
勇太:「えっ、そうなの!?」
マリア:「どこまで本当なのやら……」
勇太:「と、とにかく、今日泊まるホテルを探さないと……」
勇太はスマホを取り出し、宿泊するホテルで空室のある場所を探した。
現在、全便運休中の富士急静岡バス「東京~富士宮線」(やきそばエクスプレス号)は、9月11日より臨時ダイヤでの運転再開となります。
今度の運転再開では、久しぶりに大石寺にも乗り入れるようですが、下り便の午後到着ということもあり、行事参加には向かない状態となっております。