[4月23日15:30.天候:晴 イオンモール旭川駅前4階・イオンシネマ 稲生ユウタ&マリアンナ・スカーレット]
新しくできたモール内のシネマコンプレックスで映画を観ているユタとマリア。
ジャンルはホラーアクションなのだが、かつては妖狐を連れていたユタと、魔道師として恐れられる側としては大した恐怖は無く……。
〔「メーデー…メーデー…こちらクイーンゼノビア……救難信号……メーデー…メーデー……めぇえええええでぇええええええええ!!!!!!!!!」「な、なに、コイツ?!」「気をつけろ!今までのとは違うぞ!」〕
(ホムンクルスで作れそうな化け物……でもないか)
マリアはユタとの間に置いたポップコーンを口に運んだ。
(ヤノフ城で、あんなのと相手しなくて良かった……)
ユタは映画の主人公達が化け物と苦戦している様子を見て、心底ホッとした。
最後にその化け物は主人公達にライフルやマシンガンを何発も食らって、ようやくあの世へ送られたのだが。
〔「これが通信士長の成れの果てか!?」「非常用通信室の鍵を持っていたから、間違いないわね」〕
いかにも化け物ですといった者に関しては、ユタも緊張するだけで震え上がるほどではない。
それほどまでに、今までの激戦で慣れさせられてしまったということだ。
幾度と無く色々な中ボスが現れる、ハリウッドのホラーアクション映画。
人間がウィルスに感染して化け物になってしまったものが怖かったが、完全に化け物になってしまい、人間だった名残が殆ど無くなってしまった者に関しては、そんなに怖いという感じはしない。
緊張はするが。
で、当然映画の方もそれが分かっているらしく、ちゃんと人間だった名残がかなりある中ボスが登場してきた。
〔ベチャ……ビチャ……。「みぃつけたぁ…きゃははははっ……!」「!」〕
「!!」
〔{「どうした、ジル!?」}「目標と遭遇したわ!でも、彼女は……」{「感染してたっていうのか!?」}……「わたしのぉ…ごちそぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおうぅぅ!!!!」〕
「……!……!」
ユタは少し震える感じで、横にあるコーラを取った。
(さすがに人間だった頃を知る登場人物が、その後感染して再登場ってのは怖すぎるな……)
ユタはコーラを一口啜る。
だが、隣のマリアから視線を感じた。
「?」
マリアはユタの飲み物に視線を向けていた。
「な、何ですか?」
〔「キャアアアッ……!」〕
「おっ!?」
どうやら主人公が、感染して襲い掛かって来た半分化け物を倒したらしい。
〔「やっぱり彼女がレイチェルだったのね」〕
主人公が倒した半分化け物から鍵を取った。
それを見てから、ユタが、
「何ですか?」
と聞いた。
すると、パッとマリアがユタの飲み物を奪い取る。
そして、ユタが口を付けたストローに自分も吸い付いた。
「!?」
「これ、私の」
「……あっ!?」
〔「ジル、無事か!?」「何とかね。鍵を手に入れたわ」〕
[同日17:00.イオンモール旭川駅前 ユタ&マリア]
「す、すいません。よそ見してたせいで、間違ってマリアさんの飲んじゃって……」
「……まあ、いいけど。それにしても、ユウタも結構怖い映画好きだねー?」
「主人公が非力で、化け物や敵から逃げ回ったり隠れたりするのもいいんですけど、銃火器で武装した特殊部隊が派手に戦ってくれるのは見ててスッキリするんですよ」
「魔法で作った化け物も、今ではショットガンやライフルで倒されてしまう時代だからなぁ……」
「え?」
「……って、師匠が言ってた」
「そうなんですか。でもイリーナ先生なら、無敵の怪物でも作れそうですけどねぇ……」
「戦車の使用を一般解禁するようなもので、こっちの身が持たなくなるってさ」
(一般人が戦車に乗るとは思えないけど……)
と、ユタは思った。
「ちょっと早いんですけど、夕食どうします?ここで食べて行きますか?」
「そうだね。どうせ師匠は、お偉方との付き合いで、私達とは一緒にできないだろうから」
午後からイリーナの身を案じた魔道師達が引っ切り無しにやってきて、イリーナはその対応に追われた。
国内にいた魔道師は元より、外国からもわざわざ来たくらいだ。
既に弟子としてのマリアは知られているし、ユタに関してもわざわざ紹介するまでもないということで手持無沙汰になり、こうして街中に出たわけである。
駅前に新しいイオンモールができたということで、ここに来てみたという経緯である。
「何か、旅行の度にイオンモールに来てる感じですね」
「まあ、私の家の近くには無いから」
「確かに……」
「ユウタの家の近くにはあって、羨ましかったよ」
「そうですか?」
イオンモール与野である。
レストラン街で店を探した。
取りあえず、そこで見つけた和食の店に入ることにした。
帰宅後は、またしばらく和食が口にできなくなるからと……。
[同日19:00.旭川市内ビジネスホテル ユタ、マリア、イリーナ・レヴィア・ブリジッド]
夕食を終えてホテルに戻る。
するとロビーにイリーナと、向かい合って別の魔道師が座っていた。
「おっ、ちょうど弟子達が帰って来たわ」
「そうですか」
「ただいま、戻りましたー」
「おー、ご苦労さん」
どうやら魔道師の地位の高い者達と本当に会食をやったらしく、イリーナからは少し酒の臭いがした。
もっとも、ユタとマリアも実は夕食時に乾杯したのだが。
「あれ?新しく入れたお弟子さんって、男性ですか?」
「ええ」
イリーナと向かい合って座る魔道師は、少年のようであった。
まるで地元の中学生か高校生が学校の制服着て、イリーナと向かい合ってる感じ。
「気をつけて。あれでも、500年以上は生きてるから」
マリアがコソッとユタに耳打ちした。
「稲生ユウタです。今月付けで、イリーナ先生の弟子になりました」
「エリック・ハミルトンです。うーむ……」
エリックと名乗る少年のような魔道師は、ユタの顔から足元まで見回した。
「な、何ですか?」
「オタクっぽい見た目からは溢れ出るオーラ。タダ者ではないと見た!」
「ええっ?」
「でしょー?何しろそのコ、ついこないだまで妖狐を手なずけてたくらいだからね」
「ええっ!?」
「そ、そんな……。手なずけるなんて……」
「あの高等妖怪の一種、妖狐をですか」
「契約金として、いきなり小判60両せしめたってよ」
「せしめてませんよ!威吹の方からくれたんです!」
「ううっ、そんな逸材が日本にいたなんてなぁ!」
「探せば、まだまだ日本にはダイヤモンドの原石がいるかもよー?」
「よ、よし!こうしちゃいられない!ボクも早く後継者を探さないと!」
エリックは魔道師のローブを着込むと、ホテルから出て行った。
「ふぅ……。来訪者の相手をするのも大変だよー」
イリーナはトントンと自分の肩を叩いた。
「面会者はこれで最後ですか?」
ユタが聞くと、
「だと、いいんだけどねぇ……。ああ、あなた達は気にしなくていいからね」
「明日、ここを出発しますから、もうお休みになられては?」
ユタが促すと、
「あー、そうだねぇ……。このホテル、大浴場があるんだっけ?」
「ええ。最上階に」
「ちょっと、浸かってこようかねぇ……」
「その方がいいですよ」
ユタもまた、フロントに預けていた鍵をもらった。
旭川市滞在最終日の今日も、平和で終わった。
“魔の者”との戦いが、まるで嘘のように……。
新しくできたモール内のシネマコンプレックスで映画を観ているユタとマリア。
ジャンルはホラーアクションなのだが、かつては妖狐を連れていたユタと、魔道師として恐れられる側としては大した恐怖は無く……。
〔「メーデー…メーデー…こちらクイーンゼノビア……救難信号……メーデー…メーデー……めぇえええええでぇええええええええ!!!!!!!!!」「な、なに、コイツ?!」「気をつけろ!今までのとは違うぞ!」〕
(ホムンクルスで作れそうな化け物……でもないか)
マリアはユタとの間に置いたポップコーンを口に運んだ。
(ヤノフ城で、あんなのと相手しなくて良かった……)
ユタは映画の主人公達が化け物と苦戦している様子を見て、心底ホッとした。
最後にその化け物は主人公達にライフルやマシンガンを何発も食らって、ようやくあの世へ送られたのだが。
〔「これが通信士長の成れの果てか!?」「非常用通信室の鍵を持っていたから、間違いないわね」〕
いかにも化け物ですといった者に関しては、ユタも緊張するだけで震え上がるほどではない。
それほどまでに、今までの激戦で慣れさせられてしまったということだ。
幾度と無く色々な中ボスが現れる、ハリウッドのホラーアクション映画。
人間がウィルスに感染して化け物になってしまったものが怖かったが、完全に化け物になってしまい、人間だった名残が殆ど無くなってしまった者に関しては、そんなに怖いという感じはしない。
緊張はするが。
で、当然映画の方もそれが分かっているらしく、ちゃんと人間だった名残がかなりある中ボスが登場してきた。
〔ベチャ……ビチャ……。「みぃつけたぁ…きゃははははっ……!」「!」〕
「!!」
〔{「どうした、ジル!?」}「目標と遭遇したわ!でも、彼女は……」{「感染してたっていうのか!?」}……「わたしのぉ…ごちそぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおうぅぅ!!!!」〕
「……!……!」
ユタは少し震える感じで、横にあるコーラを取った。
(さすがに人間だった頃を知る登場人物が、その後感染して再登場ってのは怖すぎるな……)
ユタはコーラを一口啜る。
だが、隣のマリアから視線を感じた。
「?」
マリアはユタの飲み物に視線を向けていた。
「な、何ですか?」
〔「キャアアアッ……!」〕
「おっ!?」
どうやら主人公が、感染して襲い掛かって来た半分化け物を倒したらしい。
〔「やっぱり彼女がレイチェルだったのね」〕
主人公が倒した半分化け物から鍵を取った。
それを見てから、ユタが、
「何ですか?」
と聞いた。
すると、パッとマリアがユタの飲み物を奪い取る。
そして、ユタが口を付けたストローに自分も吸い付いた。
「!?」
「これ、私の」
「……あっ!?」
〔「ジル、無事か!?」「何とかね。鍵を手に入れたわ」〕
[同日17:00.イオンモール旭川駅前 ユタ&マリア]
「す、すいません。よそ見してたせいで、間違ってマリアさんの飲んじゃって……」
「……まあ、いいけど。それにしても、ユウタも結構怖い映画好きだねー?」
「主人公が非力で、化け物や敵から逃げ回ったり隠れたりするのもいいんですけど、銃火器で武装した特殊部隊が派手に戦ってくれるのは見ててスッキリするんですよ」
「魔法で作った化け物も、今ではショットガンやライフルで倒されてしまう時代だからなぁ……」
「え?」
「……って、師匠が言ってた」
「そうなんですか。でもイリーナ先生なら、無敵の怪物でも作れそうですけどねぇ……」
「戦車の使用を一般解禁するようなもので、こっちの身が持たなくなるってさ」
(一般人が戦車に乗るとは思えないけど……)
と、ユタは思った。
「ちょっと早いんですけど、夕食どうします?ここで食べて行きますか?」
「そうだね。どうせ師匠は、お偉方との付き合いで、私達とは一緒にできないだろうから」
午後からイリーナの身を案じた魔道師達が引っ切り無しにやってきて、イリーナはその対応に追われた。
国内にいた魔道師は元より、外国からもわざわざ来たくらいだ。
既に弟子としてのマリアは知られているし、ユタに関してもわざわざ紹介するまでもないということで手持無沙汰になり、こうして街中に出たわけである。
駅前に新しいイオンモールができたということで、ここに来てみたという経緯である。
「何か、旅行の度にイオンモールに来てる感じですね」
「まあ、私の家の近くには無いから」
「確かに……」
「ユウタの家の近くにはあって、羨ましかったよ」
「そうですか?」
イオンモール与野である。
レストラン街で店を探した。
取りあえず、そこで見つけた和食の店に入ることにした。
帰宅後は、またしばらく和食が口にできなくなるからと……。
[同日19:00.旭川市内ビジネスホテル ユタ、マリア、イリーナ・レヴィア・ブリジッド]
夕食を終えてホテルに戻る。
するとロビーにイリーナと、向かい合って別の魔道師が座っていた。
「おっ、ちょうど弟子達が帰って来たわ」
「そうですか」
「ただいま、戻りましたー」
「おー、ご苦労さん」
どうやら魔道師の地位の高い者達と本当に会食をやったらしく、イリーナからは少し酒の臭いがした。
もっとも、ユタとマリアも実は夕食時に乾杯したのだが。
「あれ?新しく入れたお弟子さんって、男性ですか?」
「ええ」
イリーナと向かい合って座る魔道師は、少年のようであった。
まるで地元の中学生か高校生が学校の制服着て、イリーナと向かい合ってる感じ。
「気をつけて。あれでも、500年以上は生きてるから」
マリアがコソッとユタに耳打ちした。
「稲生ユウタです。今月付けで、イリーナ先生の弟子になりました」
「エリック・ハミルトンです。うーむ……」
エリックと名乗る少年のような魔道師は、ユタの顔から足元まで見回した。
「な、何ですか?」
「オタクっぽい見た目からは溢れ出るオーラ。タダ者ではないと見た!」
「ええっ?」
「でしょー?何しろそのコ、ついこないだまで妖狐を手なずけてたくらいだからね」
「ええっ!?」
「そ、そんな……。手なずけるなんて……」
「あの高等妖怪の一種、妖狐をですか」
「契約金として、いきなり小判60両せしめたってよ」
「せしめてませんよ!威吹の方からくれたんです!」
「ううっ、そんな逸材が日本にいたなんてなぁ!」
「探せば、まだまだ日本にはダイヤモンドの原石がいるかもよー?」
「よ、よし!こうしちゃいられない!ボクも早く後継者を探さないと!」
エリックは魔道師のローブを着込むと、ホテルから出て行った。
「ふぅ……。来訪者の相手をするのも大変だよー」
イリーナはトントンと自分の肩を叩いた。
「面会者はこれで最後ですか?」
ユタが聞くと、
「だと、いいんだけどねぇ……。ああ、あなた達は気にしなくていいからね」
「明日、ここを出発しますから、もうお休みになられては?」
ユタが促すと、
「あー、そうだねぇ……。このホテル、大浴場があるんだっけ?」
「ええ。最上階に」
「ちょっと、浸かってこようかねぇ……」
「その方がいいですよ」
ユタもまた、フロントに預けていた鍵をもらった。
旭川市滞在最終日の今日も、平和で終わった。
“魔の者”との戦いが、まるで嘘のように……。
ちなみに池田会長が就任した日で憲法記念日よりもエライ日ですw
ソッカーが何かのお祭りやってました?
高速太郎さんなら、何のお祭りか分かるかなぁ……?
3色ハチマキ!
是非それを点けてケンショー本部にアポ無し参詣してみてください。
衛護隊に【お察しください】。
もし何でしたら、荻窪の妙な感じのする講の本部でもいいですよ。
当然、中から武闘派の皆さんがわんさか出てきて【お察しください】。
>コーヒーとお菓子を振る舞われたぜ。大本部デザインのクリアファイルも貰えたし、ソッカーってサービスいいなw
きっとポテンヒットさんが一般人であると気づいたのでしょう。
それで尚更、サービスしてくれたのかもしれませんね。
法華講は……まあ、リーフレットくらいしかあげてませんけどw
お茶とお菓子は折伏を受けてくれないと、出さない所の方が多いなぁ……。
それでも何も出さないケンショーよりはるかにマシだと思いますけどねw
英語が分からないもんで、すいません。
私も魔道師達みたいに、魔法で言語自動翻訳できればいいんですが……。
いちおう、金剛堂とかいうグッズショップにアポ無しして必勝3色ハチマキ(80円)を買ってみたぞ。そしたらコーヒーとお菓子を振る舞われたぜ。大本部デザインのクリアファイルも貰えたし、ソッカーってサービスいいなw
SWK is god !
しっかし、皆どうしてああいうブログが書けるのだろう?
そんなにやりがいのあるものなんだろうか……。
愛国清澄さんのブログは面白かったけど。
妙な感じのする講とは良く言ったものだ。