[8月26日17:00.天候:晴 埼玉県さいたま市中央区 稲生家]
家のポストから夕刊を取って来る稲生勇太。
いつも取っている新聞(ま、朝日や聖教ではないことは確か)の他に、もう1つ別の新聞が入っていた。
それは『アルカディア・タイムス日本語版』。
明らかに稲生宛に送られて来たものだと分かる。
稲生勇太:「アルカディア・タイムス、久しぶりだなぁ……」
魔界王国アルカディア、その王都アルカディアシティ。
そこに本社を構える新聞社である。
基本的に魔界で起きた事件などを報道するわけだが、特集でダンテ一門のことが取り上げられることも多々ある。
そんな時、たまに配達されることがある。
稲生:「このタイミングで……。よく、僕が帰省することを知っているなぁ……」
勇太はその他の郵便物も含めて、家の中に持ち込んだ。
稲生佳子:「あら、勇太。ありがとう」
勇太:「なぁに。マリアさんの屋敷でも、よくやってることだから」
勇太はアルカディア・タイムスを自分の部屋に持ち込んだ。
勇太:「えーと……なになに?……『雲羽百三氏、今秋大石寺へ』『報恩坊トチロ〜氏と極秘に連絡取る?』……関係無いじゃんw」
と、その時、勇太の部屋のドアがノックされた。
勇太:「はい」
ガチャとドアを開けると、外にはマリアがいた。
勇太:「マリアさん!?」
マリア:「アルカディア・タイムスが届いたんでしょ?私にも見せて」
勇太:「あ、でもこれ、日本語版ですけど?」
マリア:「分かってるよ」
勇太:「今、持って行きます」
勇太はアルカディアタイムスを持って、1階のリビングに下りた。
マリア:「作者の動向はどうでもいいや」
稲生:「ですよねぇ……」
マリア:「それより、ダンテ門内の動きは?」
稲生:「これですね。『魔女達のイザコザ再び』『彼氏を内緒で作った魔女を別の魔女達が集団リンチ』……って、どこのスケバングループですか!」
マリア:「懲りないなぁ……」
稲生:「マリアさんも前、巻き込まれましたもんね。……って、あれ!?」
マリア:「なに?」
稲生:「ケンショーブルーが出てる!?」
『ケンショーレンジャーにおける青い修羅戦士、ケンショーブルーことサトー様は語る』
として、
『あぁっ!?女の友情なんてものはよォ、男のチ◯◯一本で簡単にブッ壊せんだよ、あぁっ!?だからよ〜、俺様の極太チ◯◯でよ〜、ヒーヒー言わせてやっからよ〜、早いとこヤらせろよなっ!じゃ、頼んます!』
マリア:「なにこれ?」
稲生:「最近のアルカディア・タイムスもゴシップ性が増しましたねぇ……」
そもそもサイズがタブロイド判という時点で【お察しください】。
稲生:「あ、横田理事のもある」
マリア:「なにっ!?」
『横田です。先般の魔界民主党総幹部会における大感動は、未だ冷めやらぬものであります。ダンテ一門の魔女さん達は、常に陰の存在であろうとするあまり、モノトーンの服を着る傾向があります。しかしながら、中には年若い者もおり、そういった若い魔女達におきましては、下着は明るくてセクシーな物を着用する傾向が高いとの調査結果が出ております。特にイリーナ組のマリアンナ・スカーレット氏におきましては、高い確率でピンク色を基調とした花柄のブラショーツを着けておられるとの分析結果が出ており、正に内に秘めたる陰鬱なるモノを排出せんとする勢いが真に感じられ……』
マリア、バッとスカートの裾とブラウスの上から胸を隠した。
稲生:「な、何だこりゃあ!?」
マリア:「あのクソ野郎、どこで知りやがった……!」
稲生:「あ、あの……マリアさん、もしかして……横田理事のコメントは……」
マリアは唇を噛んで俯いた。
そして、ブラウスのボタンを外す。
稲生:「ま、マリアさん!?」
チラッとだけブラジャーを隙間から見せた。
それは確かにピンク色だった。
稲生:「……て、ことはスカートの中も?」
さすがそれは見せなかったマリア。
すぐにブラウスのボタンを留める。
マリア:「ブラショーツだから、同じ色だよ」
稲生:「横田理事……いつの間に?」
マリアは白い肌を真っ赤にさせていたが、勇太は怒りを通り越して最早呆れるしかなかった。
マリア:「師匠の方がド派手な紫色のランジェリーで、そっちの方がツッコミ所満載だってのに、横田の野郎……!」
稲生:「それもそれでアウトだと思います。……ていうか、マリアさん」
マリア:「なに?」
稲生:「こんなこと言ったら怒られるかもしれませんけど、横田理事の分析、先生達に対してはほぼ当たりだったりしません?」
マリア:「それな!」
イリーナを始めとする大魔道師達。
契約先の悪魔に因んだ色を使ってはいるものの、全体的に派手なランジェリーを着用していることが多い。
稲生:「きっと横田理事、先生達に対して言ったんですよ、きっと。ま、だからいいってわけでもありませんけど、ウソはついていないわけですし……」
マリア:「だったら、何で私を例に出したりしたんだ?」
稲生:「……ですよね」
[同日18:00.天候:晴 稲生家1階ダイニング]
この頃になると父親の稲生宗一郎も帰って来る。
宗一郎:「おお、マリアさんもおいでか」
マリア:「マタ、オ世話ニナリマス」
宗一郎:「自分の家だと思って、遠慮なく寛いじゃってください。お正月の時みたいにね」
マリア:「あ゛……」
マリア、正月の時の失態を思い出した。
泥酔して魔力を暴走させてしまったのだが、何故かほぼ全て結果オーライになったというものだ。
マリア:「今度ハ気ヲツケマス……」
佳子:「さあさあ。そろそろ夕食にしましょう」
母親の佳子が夕食を持って来る。
宗一郎:「勇太、ビールだぞ」
勇太:「はいはい」
宗一郎:「マリアさんはワイン派でしたな?」
マリア:「ハイ」
取りあえず、ビールやワインで乾杯する稲生達。
しかし勇太は、先ほど見たマリアのブラチラが気になってしょうがなかったという。
稲生:(それにしても、横田理事のストーカー術、公安庁やCIAもビックリだろうなぁ……)
マリア:(横田のヤツ、いずれシメてやらないとな……!)
家のポストから夕刊を取って来る稲生勇太。
いつも取っている新聞(ま、朝日や聖教ではないことは確か)の他に、もう1つ別の新聞が入っていた。
それは『アルカディア・タイムス日本語版』。
明らかに稲生宛に送られて来たものだと分かる。
稲生勇太:「アルカディア・タイムス、久しぶりだなぁ……」
魔界王国アルカディア、その王都アルカディアシティ。
そこに本社を構える新聞社である。
基本的に魔界で起きた事件などを報道するわけだが、特集でダンテ一門のことが取り上げられることも多々ある。
そんな時、たまに配達されることがある。
稲生:「このタイミングで……。よく、僕が帰省することを知っているなぁ……」
勇太はその他の郵便物も含めて、家の中に持ち込んだ。
稲生佳子:「あら、勇太。ありがとう」
勇太:「なぁに。マリアさんの屋敷でも、よくやってることだから」
勇太はアルカディア・タイムスを自分の部屋に持ち込んだ。
勇太:「えーと……なになに?……『雲羽百三氏、今秋大石寺へ』『報恩坊トチロ〜氏と極秘に連絡取る?』……関係無いじゃんw」
と、その時、勇太の部屋のドアがノックされた。
勇太:「はい」
ガチャとドアを開けると、外にはマリアがいた。
勇太:「マリアさん!?」
マリア:「アルカディア・タイムスが届いたんでしょ?私にも見せて」
勇太:「あ、でもこれ、日本語版ですけど?」
マリア:「分かってるよ」
勇太:「今、持って行きます」
勇太はアルカディアタイムスを持って、1階のリビングに下りた。
マリア:「作者の動向はどうでもいいや」
稲生:「ですよねぇ……」
マリア:「それより、ダンテ門内の動きは?」
稲生:「これですね。『魔女達のイザコザ再び』『彼氏を内緒で作った魔女を別の魔女達が集団リンチ』……って、どこのスケバングループですか!」
マリア:「懲りないなぁ……」
稲生:「マリアさんも前、巻き込まれましたもんね。……って、あれ!?」
マリア:「なに?」
稲生:「ケンショーブルーが出てる!?」
『ケンショーレンジャーにおける青い修羅戦士、ケンショーブルーことサトー様は語る』
として、
『あぁっ!?女の友情なんてものはよォ、男のチ◯◯一本で簡単にブッ壊せんだよ、あぁっ!?だからよ〜、俺様の極太チ◯◯でよ〜、ヒーヒー言わせてやっからよ〜、早いとこヤらせろよなっ!じゃ、頼んます!』
マリア:「なにこれ?」
稲生:「最近のアルカディア・タイムスもゴシップ性が増しましたねぇ……」
そもそもサイズがタブロイド判という時点で【お察しください】。
稲生:「あ、横田理事のもある」
マリア:「なにっ!?」
『横田です。先般の魔界民主党総幹部会における大感動は、未だ冷めやらぬものであります。ダンテ一門の魔女さん達は、常に陰の存在であろうとするあまり、モノトーンの服を着る傾向があります。しかしながら、中には年若い者もおり、そういった若い魔女達におきましては、下着は明るくてセクシーな物を着用する傾向が高いとの調査結果が出ております。特にイリーナ組のマリアンナ・スカーレット氏におきましては、高い確率でピンク色を基調とした花柄のブラショーツを着けておられるとの分析結果が出ており、正に内に秘めたる陰鬱なるモノを排出せんとする勢いが真に感じられ……』
マリア、バッとスカートの裾とブラウスの上から胸を隠した。
稲生:「な、何だこりゃあ!?」
マリア:「あのクソ野郎、どこで知りやがった……!」
稲生:「あ、あの……マリアさん、もしかして……横田理事のコメントは……」
マリアは唇を噛んで俯いた。
そして、ブラウスのボタンを外す。
稲生:「ま、マリアさん!?」
チラッとだけブラジャーを隙間から見せた。
それは確かにピンク色だった。
稲生:「……て、ことはスカートの中も?」
さすがそれは見せなかったマリア。
すぐにブラウスのボタンを留める。
マリア:「ブラショーツだから、同じ色だよ」
稲生:「横田理事……いつの間に?」
マリアは白い肌を真っ赤にさせていたが、勇太は怒りを通り越して最早呆れるしかなかった。
マリア:「師匠の方がド派手な紫色のランジェリーで、そっちの方がツッコミ所満載だってのに、横田の野郎……!」
稲生:「それもそれでアウトだと思います。……ていうか、マリアさん」
マリア:「なに?」
稲生:「こんなこと言ったら怒られるかもしれませんけど、横田理事の分析、先生達に対してはほぼ当たりだったりしません?」
マリア:「それな!」
イリーナを始めとする大魔道師達。
契約先の悪魔に因んだ色を使ってはいるものの、全体的に派手なランジェリーを着用していることが多い。
稲生:「きっと横田理事、先生達に対して言ったんですよ、きっと。ま、だからいいってわけでもありませんけど、ウソはついていないわけですし……」
マリア:「だったら、何で私を例に出したりしたんだ?」
稲生:「……ですよね」
[同日18:00.天候:晴 稲生家1階ダイニング]
この頃になると父親の稲生宗一郎も帰って来る。
宗一郎:「おお、マリアさんもおいでか」
マリア:「マタ、オ世話ニナリマス」
宗一郎:「自分の家だと思って、遠慮なく寛いじゃってください。お正月の時みたいにね」
マリア:「あ゛……」
マリア、正月の時の失態を思い出した。
泥酔して魔力を暴走させてしまったのだが、何故かほぼ全て結果オーライになったというものだ。
マリア:「今度ハ気ヲツケマス……」
佳子:「さあさあ。そろそろ夕食にしましょう」
母親の佳子が夕食を持って来る。
宗一郎:「勇太、ビールだぞ」
勇太:「はいはい」
宗一郎:「マリアさんはワイン派でしたな?」
マリア:「ハイ」
取りあえず、ビールやワインで乾杯する稲生達。
しかし勇太は、先ほど見たマリアのブラチラが気になってしょうがなかったという。
稲生:(それにしても、横田理事のストーカー術、公安庁やCIAもビックリだろうなぁ……)
マリア:(横田のヤツ、いずれシメてやらないとな……!)
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