[2018年某月某日夜間 天候:曇 静岡県富士市 JR新富士駅]
〔♪♪♪♪。まもなく、新富士です。新富士の次は、静岡に止まります〕
〔Ladies & Gentlemen.We will soon make a breaf stop at Shin-Fuji.The stops after Shin-fuji,will be Shizuoka.〕
私、雲羽百三を乗せた“こだま”号は無事、新富士駅に接近した。
勧誡前日の夜、障魔が競うピークである。
これを『障魔が時』と言うw
おふざけはさておき、雲羽を乗せたN700系はATCブレーキに従い、時速70キロ以下で新富士駅の副線下りホームに入る。
そして停車すると、ドアチャイムが2回鳴ってドアが開いた。
〔しんふじ、新富士です。しんふじ、新富士です。ご乗車、ありがとうございました〕
私が列車を降りると同時に、下り本線を“のぞみ”だか“ひかり”だかが通過していく。
とても速過ぎる為、列車の判別はできない。
スーツを着用し、手にボストンバッグを持った私はそのまま改札口へと向かう。
雲羽:「ふむ……。怪しい者はいないか……」
ここでケンショーレンジャーが待ち構えていた場合、私は構内警備を請け負う静岡支社の仲間を召喚しなくてはならないだろう。
だが、それは杞憂に終わった。
雲羽:「おや?」
だがしかし、改札口を出た私の足元に落ちている1枚のキップ。
ふと脳裏に、先日書いた予知夢のことを思い出す。
雲羽:(まあ、改札口を出てすぐにまた引き戻されるトラップなんて、あんまり考えられないからなぁ……)
そう思った私はそのキップを拾い上げた。
それはこの駅の入場券。
何だ、入場券か。
これなら改札の中には入れても、列車には乗れないぞ。
所詮はこんなものか。
私はそのキップを上着のポケットに入れると、今宵の宿泊先であるビジネスホテルに向かった。
[2018年某月某日夜間 天候 晴 静岡県富士市 某ビジネスホテル]
無事にチェックインし、割り当てられたシングルルームに入った私は、早速登山中のトチロ〜さんにメールを入れた。
トチロ〜:「ここまで無事で何よりです。明日は●時に駅まで迎えに行きますので、それまでけして魔に負けないようにしてください」
とのこと。
私はすぐに返信し、
雲羽:「明日の朝まで、ホテルからは一切出ないようにします。ホテルの中にいれば安全でしょう」
とした。
仕事が終わってそのまま電車に飛び乗って来た私は、今夜は早めに寝ようと、室内のバスルームにあるバスタブにお湯を入れた。
雲羽:「明日はいよいよ、勧誡が行われるのか……」
果たして今夜は眠れるのだろうか。
緊張して眠れなくし、翌日は寝不足にさせるというのも魔の働きだとするのなら、さすがにこれには勝てないかも。
そう思っていたが、23時に就寝すると、あっという間に眠りに落ちた。
どうやら、報恩坊の皆さんが私如きの為に祈って下さっているらしい。
何とも、ありがたいことだ。
嬉しくて涙が……フワ〜ア……!
……すいません、眠くて出る涙の量の方が多かったですw
それでは、おやすみなさい。
[2018年某月某日朝 天候:雨 静岡県富士市 某ビジネスホテル客室内→朝食会場]
枕が変わると抵抗無く起きられるものだ。
おはようございます。
うむ。
寝坊という魔は退くことができた。
私はすぐに起き上がり、朝の身支度を整えるべく、バスルームに入った。
これから御本尊様の御前にいく手前、服装・身だしなみはキチンと整えて行かなければならない。
そういえばこのホテル、モーニングサービスがあったんだったな。
しっかりとした勤行は、しっかりとした食事からだ。
え?なに?普通、朝食は朝の勤行が終わってからだって?
……コホン。私はまだ勧誡していないのだ。
まあ、細かいことはいいじゃないか。
私は身支度を整えると、一旦部屋を出て、朝食会場に向かった。
朝食会場にて、再びトチロ〜さんとメール。
トチロ〜:「ちゃんと起きられましたか?約束通り、駅前でお待ちしております」
とのこと。
ここまで魔の揺さぶりは無かったぞ。
これならもう安心なのだろう。
私は朝食を終えると、荷物を取りにまた部屋に戻った。
[2018年某月某日朝 天候:雨 某ビジネスホテル正面エントランス外]
チェックアウトをしてホテルの外に出る。
うわ……。
こんな時に雨かよ。
9月30日の時も台風直撃だったし、諸天からは歓迎されてないのかね。
と、そこへ1台のタクシーが止まった。
白い塗装に青いラインの入ったプリウスα。
カタツムリ型の黄色い行灯に、『個人』と書いてあるので、個人タクシーだろう。
誰かがタクシーを呼んだのだろう。
参ったな。
まさかと思って、私は傘を持っていない。
駅から近いホテルとはいえ、さすがにここから駅までダッシュで行っても濡れるだろうな。
せっかく身支度を整えたのに、雨でずぶ濡れで行くのも御本尊様に申し訳が立たない。
私がどうしようか悩んでいると……。
運転手:「お迎えに上がりましたよ」
白い帽子を深く被った運転手が窓を開けて私に話し掛けた。
雲羽:「迎え?いや、私はタクシーは呼んでませんよ?」
運転手:「失礼ですが昔、報恩坊に所属されていた雲羽さんでしょう?」
雲羽:「え?ええ、そうですが……」
運転手:「私も法華講員です。これから大石寺に向かう所なんですよ。一緒に乗りませんか?もちろん、料金は要りません」
雲羽:「ですが、駅前でトチロ〜さんと待ち合わせをしているので……」
運転手:「それなら駅まで乗って行きませんか?」
雲羽:「いいんですか?」
運転手:「ええ。どうせ通り道ですし……」
雲羽:「それじゃ、よろしくお願いします」
運転手はリアドアを開けた。
そこはタクシー、自動ドアだ。
私が乗り込むと……。
I田:「やあ、雲羽さん。お久しぶりw」
雲羽:「あれ!?法道院のI田さん!?」
運転手:「この前はどうも」
運転手が帽子を取ると、それは……。
雲羽:「O原班長!?」
O原:「それでは出発します。……法道院まで」
雲羽:「いやいやいや!ちょちょちょ……!」
I田:「ダメですよ、雲羽さん。元は法道院に所属してたんでしょう?また信心を始めたくなったのなら、法道院に戻るのが筋目じゃないですか?」
雲羽:「いや、そんなの知らないし!」
どんどん駅から遠ざかって行くO原タクシー。
O原:「それじゃI田くん、Y沢講頭に『今月の誓願、うちの地区は達成です』って報告しといて」
I田:「分かりました」
雲羽:「俺が最後の1人なのかよ!?」
O原:「いやあ、宝物殿の前で再会した時、正にキミはうちに戻るべき人間だと思っていたんだよ。やっぱり、仏縁ってのは大事だね」
雲羽:「んが……!?」
I田:「雲羽さん、街頭折伏とか、うちには色々とやることがやりますんでね、これからもよろしくお願いしますよ」
雲羽:「降ろしてくれーっ!!」
私を乗せたO原タクシーは一路、東京・池袋へと疾走して行った。
雲羽百三と障魔との戦い 第二部 完
〔♪♪♪♪。まもなく、新富士です。新富士の次は、静岡に止まります〕
〔Ladies & Gentlemen.We will soon make a breaf stop at Shin-Fuji.The stops after Shin-fuji,will be Shizuoka.〕
私、雲羽百三を乗せた“こだま”号は無事、新富士駅に接近した。
勧誡前日の夜、障魔が競うピークである。
これを『障魔が時』と言うw
おふざけはさておき、雲羽を乗せたN700系はATCブレーキに従い、時速70キロ以下で新富士駅の副線下りホームに入る。
そして停車すると、ドアチャイムが2回鳴ってドアが開いた。
〔しんふじ、新富士です。しんふじ、新富士です。ご乗車、ありがとうございました〕
私が列車を降りると同時に、下り本線を“のぞみ”だか“ひかり”だかが通過していく。
とても速過ぎる為、列車の判別はできない。
スーツを着用し、手にボストンバッグを持った私はそのまま改札口へと向かう。
雲羽:「ふむ……。怪しい者はいないか……」
ここでケンショーレンジャーが待ち構えていた場合、私は構内警備を請け負う静岡支社の仲間を召喚しなくてはならないだろう。
だが、それは杞憂に終わった。
雲羽:「おや?」
だがしかし、改札口を出た私の足元に落ちている1枚のキップ。
ふと脳裏に、先日書いた予知夢のことを思い出す。
雲羽:(まあ、改札口を出てすぐにまた引き戻されるトラップなんて、あんまり考えられないからなぁ……)
そう思った私はそのキップを拾い上げた。
それはこの駅の入場券。
何だ、入場券か。
これなら改札の中には入れても、列車には乗れないぞ。
所詮はこんなものか。
私はそのキップを上着のポケットに入れると、今宵の宿泊先であるビジネスホテルに向かった。
[2018年某月某日夜間 天候 晴 静岡県富士市 某ビジネスホテル]
無事にチェックインし、割り当てられたシングルルームに入った私は、早速登山中のトチロ〜さんにメールを入れた。
トチロ〜:「ここまで無事で何よりです。明日は●時に駅まで迎えに行きますので、それまでけして魔に負けないようにしてください」
とのこと。
私はすぐに返信し、
雲羽:「明日の朝まで、ホテルからは一切出ないようにします。ホテルの中にいれば安全でしょう」
とした。
仕事が終わってそのまま電車に飛び乗って来た私は、今夜は早めに寝ようと、室内のバスルームにあるバスタブにお湯を入れた。
雲羽:「明日はいよいよ、勧誡が行われるのか……」
果たして今夜は眠れるのだろうか。
緊張して眠れなくし、翌日は寝不足にさせるというのも魔の働きだとするのなら、さすがにこれには勝てないかも。
そう思っていたが、23時に就寝すると、あっという間に眠りに落ちた。
どうやら、報恩坊の皆さんが私如きの為に祈って下さっているらしい。
何とも、ありがたいことだ。
嬉しくて涙が……フワ〜ア……!
……すいません、眠くて出る涙の量の方が多かったですw
それでは、おやすみなさい。
[2018年某月某日朝 天候:雨 静岡県富士市 某ビジネスホテル客室内→朝食会場]
枕が変わると抵抗無く起きられるものだ。
おはようございます。
うむ。
寝坊という魔は退くことができた。
私はすぐに起き上がり、朝の身支度を整えるべく、バスルームに入った。
これから御本尊様の御前にいく手前、服装・身だしなみはキチンと整えて行かなければならない。
そういえばこのホテル、モーニングサービスがあったんだったな。
しっかりとした勤行は、しっかりとした食事からだ。
え?なに?普通、朝食は朝の勤行が終わってからだって?
……コホン。私はまだ勧誡していないのだ。
まあ、細かいことはいいじゃないか。
私は身支度を整えると、一旦部屋を出て、朝食会場に向かった。
朝食会場にて、再びトチロ〜さんとメール。
トチロ〜:「ちゃんと起きられましたか?約束通り、駅前でお待ちしております」
とのこと。
ここまで魔の揺さぶりは無かったぞ。
これならもう安心なのだろう。
私は朝食を終えると、荷物を取りにまた部屋に戻った。
[2018年某月某日朝 天候:雨 某ビジネスホテル正面エントランス外]
チェックアウトをしてホテルの外に出る。
うわ……。
こんな時に雨かよ。
9月30日の時も台風直撃だったし、諸天からは歓迎されてないのかね。
と、そこへ1台のタクシーが止まった。
白い塗装に青いラインの入ったプリウスα。
カタツムリ型の黄色い行灯に、『個人』と書いてあるので、個人タクシーだろう。
誰かがタクシーを呼んだのだろう。
参ったな。
まさかと思って、私は傘を持っていない。
駅から近いホテルとはいえ、さすがにここから駅までダッシュで行っても濡れるだろうな。
せっかく身支度を整えたのに、雨でずぶ濡れで行くのも御本尊様に申し訳が立たない。
私がどうしようか悩んでいると……。
運転手:「お迎えに上がりましたよ」
白い帽子を深く被った運転手が窓を開けて私に話し掛けた。
雲羽:「迎え?いや、私はタクシーは呼んでませんよ?」
運転手:「失礼ですが昔、報恩坊に所属されていた雲羽さんでしょう?」
雲羽:「え?ええ、そうですが……」
運転手:「私も法華講員です。これから大石寺に向かう所なんですよ。一緒に乗りませんか?もちろん、料金は要りません」
雲羽:「ですが、駅前でトチロ〜さんと待ち合わせをしているので……」
運転手:「それなら駅まで乗って行きませんか?」
雲羽:「いいんですか?」
運転手:「ええ。どうせ通り道ですし……」
雲羽:「それじゃ、よろしくお願いします」
運転手はリアドアを開けた。
そこはタクシー、自動ドアだ。
私が乗り込むと……。
I田:「やあ、雲羽さん。お久しぶりw」
雲羽:「あれ!?法道院のI田さん!?」
運転手:「この前はどうも」
運転手が帽子を取ると、それは……。
雲羽:「O原班長!?」
O原:「それでは出発します。……法道院まで」
雲羽:「いやいやいや!ちょちょちょ……!」
I田:「ダメですよ、雲羽さん。元は法道院に所属してたんでしょう?また信心を始めたくなったのなら、法道院に戻るのが筋目じゃないですか?」
雲羽:「いや、そんなの知らないし!」
どんどん駅から遠ざかって行くO原タクシー。
O原:「それじゃI田くん、Y沢講頭に『今月の誓願、うちの地区は達成です』って報告しといて」
I田:「分かりました」
雲羽:「俺が最後の1人なのかよ!?」
O原:「いやあ、宝物殿の前で再会した時、正にキミはうちに戻るべき人間だと思っていたんだよ。やっぱり、仏縁ってのは大事だね」
雲羽:「んが……!?」
I田:「雲羽さん、街頭折伏とか、うちには色々とやることがやりますんでね、これからもよろしくお願いしますよ」
雲羽:「降ろしてくれーっ!!」
私を乗せたO原タクシーは一路、東京・池袋へと疾走して行った。
雲羽百三と障魔との戦い 第二部 完
ですのでマイケルさん、くれぐれも、御用心のほどを。
……え?何ですって?取りあえず、法道院に謝ろうかって?
ごもっともです。
ごめんなさい。
では最も楽勝にコスプレ出来る作品は何か?島耕作とかのサラリーマン系なら誰でも出来て簡単そうだが、それより変態仮面のほうが度胸さえあれば楽勝だと思う。あれはパンティひとつ被ってればあとは全裸でいいんだからなw
明日はソニックシティでアニ玉祭がある。今年こそ変態仮面のコスプレに挑戦する勇者の出現を期待したい。祭りだから許されるかもしれないし、顕正でKY活動する事より恥ずかしくはないかもしれないw
気持ちが揺れますな
そうですか。私は鉄道の日にばかり気を取られていて、にも関わらず、西武バスくらいしか乗る予定を立てていなかったアホたれですw
しょうがないから、大宮駅からは埼京線くらい乗っておきましょうかねwww
聖闘士星矢のコスプレですか……。
ビッグサイトのコミケや、アニコス自体がメインイベントの会場に行けば、誰かしらそのコスプレはやっていますけどね。
でも確かに、再現が難しそうではありますな。
変態仮面のコスプレ……w
ケンショーグリーン……いえ、何でもありませんw
それ以上は【お察しください】。
尚、私はビッグサイトのコミケで、自宅警備隊・宅外派遣隊に追われたことがありますw
BSAAから一斉攻撃されるゾンビの気持ちが分かりますwww
私の場合は、もう気持ちがほぼ固まっているので、内なる魔の心配は無いと思うんですよ。
この場合、障魔は外部から圧を掛けて来ます。
そしてそれは、宗内からも送り込んでくるということを言いたかったのです。
もっとも、障魔側に回らされた信徒さん達はたまったものではないでしょうがねw
だって、その報酬が罪障ですものwww
失礼ですが、マイケルさんの場合はまだ迷っておられる様子。
この場合、障魔はマイケルさんの内側から揺さぶりを掛けて来ます。
その方が障魔としても楽だからです。
ダテに悪魔を登場させる作品は書いておりませんよ?
いきなり御勧誡というのではなく、まずはトチロ〜さんや私と会ってお話をしてみては如何でしょう?
この程度なら、障魔も目こぼしはするでしょう。
何しろ、彼らも商売ですからなw
奴らは『何人辞めさせた』が誓願ですから。
できっと、仏罰ザマァwwwwwって、心の中では思われてる(笑)
というより、私達の立場では、むしろ仏罰が出るのは当たり前だと思いますがね。
お疲れ様です。
だって、ガチ勢に共通しているのが「相手がどう受け止めるのか」とか、
「どう思うのか」という視点が思いっきり、
欠けてるじゃないですか。
某氏と同じで。
その部分が大幅に欠如しときながら、広布も何もあったもんじゃない。
その証拠に、一般への折伏なんて全然進んでいない。
そもそも「勧誘」を行っている宗教団体に対し抵抗感を
抱くのが、一般の方じゃないかって思うんです。
にも拘らず、自分達でハードルをより高くしちゃってる。
何だろうなぁ・・・自分が救われる為に、信仰してんだっていう魂胆が
ミエミエのような気がしますね。
ガチ勢に限って。
そう。だから私もそうだし、トチロ~さん方の報恩坊もそういうガチ勢は相手にしないし、その轍も踏まない方針ですよ。
そこは私も確認しました。
とにかく、マイケルさんは気にしなくていいです。
傍観勢として、一緒にやって行きましょうよ。