[1月23日18:30.天候:雨 魔界アルカディア王国西部レッドスターシティ 稲生勇太&アレクサンドラ(サーシャ)]
火災が起きている市街地を進む稲生達。
「あれが対策本部のあった役所だって」
「何たるちゃあ……」
役所は崩壊して、今なお火の手を上げていた。
周辺には黒焦げになった死体の山。
それが生き残っていた人間のものなのか、はたまたゾンビだったのかは分からない。
ただ少なくとも、そんな状態で起き上がって、稲生達に襲い掛かって来るようには見えなかった。
「マリアさんがいるのは、この近くらしいです」
「探すよ!」
「はい!」
稲生達は役所の近くを探した。
この辺りで火の手を上げているのは役所くらいのもので、まだ周辺の商店街にあっては火災は起きていなかった。
「アアア……!」
「くそっ!こいつらに意思疎通の知能があれば、捕まえてマリアンナさんの情報聞き出してやるところなんだけどね!」
サーシャは忌々しそうにゾンビの首を刎ね飛ばしてやった。
もちろんゾンビには、呻き声を上げて足を引きずりながら、生存者の血肉を求めて徘徊することくらいしかできない。
「あっ!」
その時、稲生はとある商店の前に人だかりができているのが分かった。
といっても、たかっている人達というか、それはゾンビ達であるのだが。
その店の看板には、『Cafe』の文字が。
「サーシャさん、あそこ!」
「うわっ、あんなに沢山!店のオープンセレモニーじゃあるまいし!」
「パペ、サタン、パペ、サタン、アレッペ!あの不死なる者共に堕獄の制裁を!イ・ウォ!」
稲生は覚えたてのCクラスの魔法を使った。
「お、いいじゃん!」
サーシャは目を丸くした。
爆発系の魔法の中ではCクラス、つまり最下位の強さであり、店の前に集まっているゾンビ達を一掃することはできなかった。
1番後ろにいた何体かが倒れただけ。
が、少なくとも、比較的前の方にいたゾンビ達にまで、関心を稲生達に向けることはできたようだ。
稲生達を新たな獲物と認識し、呻き声を上げながらヨタヨタと向かってくる。
「ちょっと稲生、まだ数が多いね。私1人なら抜けることはできるかもだけど、中の様子が分からない。もう少し奴らを減らすことができない?」
「しょうがない。これはさっきの新聞社の中で拾ったものですが、これを使います」
稲生はローブの中から、石炭のようなものを出した。
大きさは拳大ほど。
サーシャにはそれに見覚えがあった。
「お、いいもの持ってんじゃん。それ、“爆弾岩のつぶて”だろ?確か、投げると……」
「魔法で少しアレンジを加えてあります!」
「えっ?」
稲生は“爆弾岩のつぶて”をゾンビ達とは少し方向をずらした方に投げた。
本来の効果は手榴弾である。
敵に向かって投げると、爆発を起こして、集団の敵を一掃するというもの。
本来なら集団の中心に投げるべきものだが、稲生はあえてその中心から離れた所に投げた。
すると、
ピコーン!ピコーン!ピコーン!
「アー……?」
「ウー……!」
そのつぶてからオレンジ色の光が不規則に放たれ、特殊な信号音みたいな音が辺りに鳴り響く。
店の外にいたゾンビ達はそれに強い関心を持ち、引き寄せられるようにフラフラとそのつぶてに集まり出した。
店の外にいた連中だけでなく、既に中に侵入した者達もわざわざ出てきて向かうほどであった。
「一体、何が起きるんだい?」
「シッ。黙って見てて!」
粗方ゾンビ達が集まったところで、
チュドォォォォン!!
「きゃっ!」
「意外と強力だぁ……!耳が痛い」
やっと爆発し、多くのゾンビ達は全身がバラバラになったり、黒焦げになったりと、爆発に巻き込まれた者で無事な者は1人としていなかった。
「稲生の魔法より強力だね」
「すいません」
「まあいいさ。あれも魔法具なんだろ?魔法具を駆使するのも、魔道師さんの特徴なんだろうからね」
「そ、そうですとも!」
「それより、中の様子はどうだい!?」
「おっ、そうだ!マリアさーん!」
稲生達は店の中に飛び込んだ。
店の中にはまだ3体のゾンビがいた。
「マリアさーん!」
声を掛けたが、中からマリアの声はしなかった。
ゾンビ3体のうち、2体は稲生達に気づいて、こっちに向かってきた。
「稲生!あいつを殺せ!」
サーシャが2体に向かって剣を振りながら、残りの1体について大声を出した。
何故サーシャがそんなことを言ったか。
残りの1体は、今まさにマリアに手を出す直前の為、稲生達に改めて関心を向ける必要が無かったからだ。
最後の1体はカウンターを乗り越えようと、必死でもがいていた。
腐った肉体なので、なかなかカウンターをよじ登れそうに無い。
「マリアンナさんはそのカウンターの下にいる!恐らく!」
「は、はい!」
稲生は落ちていた酒瓶を拾い上げた。
昼間はカフェだが、夜はバーになるのだろう。
その酒瓶にはウォッカが入っているらしい。
「マリアさんから離れろ!!」
稲生は酒瓶をゾンビに向かって投げた。
が、コントロールは物凄く悪く、天井に当たっただけだった。
天井に当たった瓶は、そこから吊るされた火の点いたローソクと一緒にゾンビに落ちて割れた。
アルコール度数90パー以上のウォッカと、火の点いたローソクが一緒に当たったらどうなるか。
「ギャアアアアアッ!!」
カウンターにいたゾンビが火に包まれた。
が、そのショックか、火だるまのゾンビがカウンターの向こう側に落ちてしまった。
「えっ、ウソ!?」
稲生は慌ててカウンターの向こう側に向かった。
「わあーっ!?」
やはりカウンターの向こう側には誰かがいたようで、一緒に燃え上がっていた。
「な、何やってんだい!?」
ゾンビ2体を倒したサーシャが慌ててやってくる。
「は、早く水を……!あ、いや、ダメだ!油に水掛けたら余計燃える!」
「ユウタ!?」
すると、マリアが別の場所から現れた。
「あれ!?マリアさん!?」
マリアはトイレから出て来た。
「ゾンビに取り囲まれたから、ここに隠れていたんだが……」
「そっちだったのか!」
「てか、この店にも火が点いた!無事だと分かったら、早く逃げよう!」
サーシャは店内にあった、割れていない酒瓶やら何やらごっそり持ち出した。
これでは火事場泥棒だ。
しかし、ゾンビ達は生きた人間の血肉は求めるが、酒には興味が無いということだ。
火災が起きている市街地を進む稲生達。
「あれが対策本部のあった役所だって」
「何たるちゃあ……」
役所は崩壊して、今なお火の手を上げていた。
周辺には黒焦げになった死体の山。
それが生き残っていた人間のものなのか、はたまたゾンビだったのかは分からない。
ただ少なくとも、そんな状態で起き上がって、稲生達に襲い掛かって来るようには見えなかった。
「マリアさんがいるのは、この近くらしいです」
「探すよ!」
「はい!」
稲生達は役所の近くを探した。
この辺りで火の手を上げているのは役所くらいのもので、まだ周辺の商店街にあっては火災は起きていなかった。
「アアア……!」
「くそっ!こいつらに意思疎通の知能があれば、捕まえてマリアンナさんの情報聞き出してやるところなんだけどね!」
サーシャは忌々しそうにゾンビの首を刎ね飛ばしてやった。
もちろんゾンビには、呻き声を上げて足を引きずりながら、生存者の血肉を求めて徘徊することくらいしかできない。
「あっ!」
その時、稲生はとある商店の前に人だかりができているのが分かった。
といっても、たかっている人達というか、それはゾンビ達であるのだが。
その店の看板には、『Cafe』の文字が。
「サーシャさん、あそこ!」
「うわっ、あんなに沢山!店のオープンセレモニーじゃあるまいし!」
「パペ、サタン、パペ、サタン、アレッペ!あの不死なる者共に堕獄の制裁を!イ・ウォ!」
稲生は覚えたてのCクラスの魔法を使った。
「お、いいじゃん!」
サーシャは目を丸くした。
爆発系の魔法の中ではCクラス、つまり最下位の強さであり、店の前に集まっているゾンビ達を一掃することはできなかった。
1番後ろにいた何体かが倒れただけ。
が、少なくとも、比較的前の方にいたゾンビ達にまで、関心を稲生達に向けることはできたようだ。
稲生達を新たな獲物と認識し、呻き声を上げながらヨタヨタと向かってくる。
「ちょっと稲生、まだ数が多いね。私1人なら抜けることはできるかもだけど、中の様子が分からない。もう少し奴らを減らすことができない?」
「しょうがない。これはさっきの新聞社の中で拾ったものですが、これを使います」
稲生はローブの中から、石炭のようなものを出した。
大きさは拳大ほど。
サーシャにはそれに見覚えがあった。
「お、いいもの持ってんじゃん。それ、“爆弾岩のつぶて”だろ?確か、投げると……」
「魔法で少しアレンジを加えてあります!」
「えっ?」
稲生は“爆弾岩のつぶて”をゾンビ達とは少し方向をずらした方に投げた。
本来の効果は手榴弾である。
敵に向かって投げると、爆発を起こして、集団の敵を一掃するというもの。
本来なら集団の中心に投げるべきものだが、稲生はあえてその中心から離れた所に投げた。
すると、
ピコーン!ピコーン!ピコーン!
「アー……?」
「ウー……!」
そのつぶてからオレンジ色の光が不規則に放たれ、特殊な信号音みたいな音が辺りに鳴り響く。
店の外にいたゾンビ達はそれに強い関心を持ち、引き寄せられるようにフラフラとそのつぶてに集まり出した。
店の外にいた連中だけでなく、既に中に侵入した者達もわざわざ出てきて向かうほどであった。
「一体、何が起きるんだい?」
「シッ。黙って見てて!」
粗方ゾンビ達が集まったところで、
チュドォォォォン!!
「きゃっ!」
「意外と強力だぁ……!耳が痛い」
やっと爆発し、多くのゾンビ達は全身がバラバラになったり、黒焦げになったりと、爆発に巻き込まれた者で無事な者は1人としていなかった。
「稲生の魔法より強力だね」
「すいません」
「まあいいさ。あれも魔法具なんだろ?魔法具を駆使するのも、魔道師さんの特徴なんだろうからね」
「そ、そうですとも!」
「それより、中の様子はどうだい!?」
「おっ、そうだ!マリアさーん!」
稲生達は店の中に飛び込んだ。
店の中にはまだ3体のゾンビがいた。
「マリアさーん!」
声を掛けたが、中からマリアの声はしなかった。
ゾンビ3体のうち、2体は稲生達に気づいて、こっちに向かってきた。
「稲生!あいつを殺せ!」
サーシャが2体に向かって剣を振りながら、残りの1体について大声を出した。
何故サーシャがそんなことを言ったか。
残りの1体は、今まさにマリアに手を出す直前の為、稲生達に改めて関心を向ける必要が無かったからだ。
最後の1体はカウンターを乗り越えようと、必死でもがいていた。
腐った肉体なので、なかなかカウンターをよじ登れそうに無い。
「マリアンナさんはそのカウンターの下にいる!恐らく!」
「は、はい!」
稲生は落ちていた酒瓶を拾い上げた。
昼間はカフェだが、夜はバーになるのだろう。
その酒瓶にはウォッカが入っているらしい。
「マリアさんから離れろ!!」
稲生は酒瓶をゾンビに向かって投げた。
が、コントロールは物凄く悪く、天井に当たっただけだった。
天井に当たった瓶は、そこから吊るされた火の点いたローソクと一緒にゾンビに落ちて割れた。
アルコール度数90パー以上のウォッカと、火の点いたローソクが一緒に当たったらどうなるか。
「ギャアアアアアッ!!」
カウンターにいたゾンビが火に包まれた。
が、そのショックか、火だるまのゾンビがカウンターの向こう側に落ちてしまった。
「えっ、ウソ!?」
稲生は慌ててカウンターの向こう側に向かった。
「わあーっ!?」
やはりカウンターの向こう側には誰かがいたようで、一緒に燃え上がっていた。
「な、何やってんだい!?」
ゾンビ2体を倒したサーシャが慌ててやってくる。
「は、早く水を……!あ、いや、ダメだ!油に水掛けたら余計燃える!」
「ユウタ!?」
すると、マリアが別の場所から現れた。
「あれ!?マリアさん!?」
マリアはトイレから出て来た。
「ゾンビに取り囲まれたから、ここに隠れていたんだが……」
「そっちだったのか!」
「てか、この店にも火が点いた!無事だと分かったら、早く逃げよう!」
サーシャは店内にあった、割れていない酒瓶やら何やらごっそり持ち出した。
これでは火事場泥棒だ。
しかし、ゾンビ達は生きた人間の血肉は求めるが、酒には興味が無いということだ。
しかし、全体数が多い謗法団体は創価学会だけではない。
どうも武闘派は大石寺系教団の異流儀破折に興ずるが余り、論点の視野が狭くなっているような気がする。
学会にも責任はあるし、その他巨大な各謗法教団の大罪は計り知れないだろう。
だが、それらを食い止めるには、大石寺系は余りに弱すぎる。
何より、あの顕正会自体の取り潰しができないどころか、浅井会長の死をただ待つのみというなら、法論など必要無いと思う。
不毛な論戦などやめて、もっと別の視点から建設的な方に進めないものか。
もちろん今の私に何か建設的な意見はあるのかというと、まだ具体的には無い。
だが、このままで良いとも思わないんだな。
差し当たり、大災害の理由を謗法団体のせいにするならば、それとは無関係の人達もその災害で死んでいることも視野に入れた方が良い。
恐らく武闘派の人達は『不信謗法によるもので、謗法団体にいなくても罪はある』と答えるかもしれないが、そんな元も子も無いことを言ってては、尚さら日蓮正宗に帰依したくなくなるというものだ。
私は自分の周囲の人間に対して、“普段着の折伏”を行っているが、少なくとも私のブログも含めて、法華講員のブログは一切紹介しないことにしている。
申し訳無いが、あれは一般の人が見るべきものではない。
だが、しっかりツイッターや掲示板のネタにされるということでもある。
確かにあれでは、私は現状維持の方が遥かにマシなような気がする。
昔なら、
「本人達が幸せならそれで良い」
で済んだ話も、今では、
「ネットにアップされるほどの面白ネタ」
にされるのだから。
既に劣化している茜オバハンが法華講に来たところでどうでも良い話だが、せっかく異流儀や他教にいた頃は美人だったのに、劣化してから法華講に来る例を多数見聞するにつけ、これでは法華講に華が無いのは仕方が無かろうという気がするようになってきた。
既にそれを嫌って顕正会を脱会したものの、日蓮正宗には行かずに他教に移って結婚に漕ぎ付けた例がある。
本人達の意向もあって公表はしないが、キリスト教系である。
朝鮮系キリスト教だったら止めに行くところだが、そうではないので、本人達の好きにさせた。
で、私より幸せそうだよ。
まあ、色々と大変みたいだけどね。
現実は、そういうものだ。
それとも、茜オバハンのように、罰当たれと願えとでも言うのかね?
それは違うと思う。
臨終後に成仏するか堕獄するかは、死んだ本人しか分からないのだから。
そちらは雪やら寒さはどうですか?体調が気になります。
さて、仰る事はよ~く分かりますよ。
でも…ユタさんはユタさんらしく、でいいんじゃないかな?
ゴマスリでも何でもなく、ユタさんは素晴らしいと思いますよ。(Tチロ~さんともメッセで話しましたので(#^.^#)
当方はと言えば、先日の支区座に、O講頭がお見えになるとの事で、参加できるよう準備万端整えていたのに、開催時間を自分たちの都合に合わせる。信徒の都合なんか関係ねぇ、ハイ!オッパッピー状態。
さすがに、ドタキャンしました。だって親父の体調の方が大事なので。しかも時間変更連絡なしですよ。
創価の謗法で天候異常とか、確かに言いたいみたいですね。でもね、創価の人間が悪いひとばかりじゃない。私が10年来悩まされてる、”老害”のHなお年寄りは浄土真宗だし。
だから大聖人は、諸宗を破折と教えられたはず。
なんで創価だけなん?恐らくミミさんが書かれてる、内部崩壊が起きるんではないのか?って、思いますよ。
異体同心なんてムリなんじゃないの?
長文ごめんなさいm(__)m
愛国 清澄 拝
コメントありがとうございます。
いくら法統相続の為とはいえ、私より体重が有り過ぎる相手もどうかと思うので、だったら法統相続はバックレで行こうかと思っています。
いや、あの巨体達は老後の介護を行うには重過ぎる。
老後の介護のことを考えれば、あまり高身長・鈍重じゃない方が楽だと思うのですがね。
山門入り口さんに目の保養もさせてもらいましたし、今日も仕事頑張ります。