[1月3日12時40分 天候:晴 東京都台東区上野 京成上野駅→京成線12AE09列車1号車内]
改札口を通過して、ホームに向かう。
私達が乗る京成スカイライナーは全席指定であり、乗車券の他にライナー券を購入しなければならない。
尚、今時流行りのネットで購入するチケットレスサービスも、この列車では行われている。
但し、チケットレスなのはライナー券だけ。
乗車券は別途購入しなければならず、逆を言えば、その乗車券で改札口を通過するわけである。
もちろん、ICカードでもOKなので、それで通過した。
愛原「これが京成スカイライナーだ。新幹線的なスタイルだな。これで最高時速160キロだそうだ」
高橋「ほお……160ですか……」
パール「いい勝負ですね……」
愛原「おい、暴走族、走り屋。電車と勝負しようとするなよ?」
高橋「な、何言ってんスか、先生……」
パール「きょ、今日は御嬢様のお見送りでございます」
愛原「早く乗ろう」
リサがいるので、予約は先頭車にした。
愛原「リサと絵恋さんは、こっちの席。高橋とパールは、こっちの席な」
私はスマホの画面を見ながら、座席番号を確認した。
私の席は1番前にある。
そこの窓側に1人で座ると、一人旅気分である。
〔♪♪(車内チャイム)♪♪。お待たせしています。この電車は、成田スカイアクセス線経由、スカイライナー、成田空港行きです。停車駅は日暮里、空港第2ビル(成田第2・第3ターミナル)、終点、成田空港(成田第1ターミナル)です。この電車は、全て指定席です。乗車券の他に、スカイライナー券が必要です。【中略】この先、揺れますので、ご注意ください〕
〔「本日は京成電鉄をご利用頂きまして、誠にありがとうございます。成田スカイアクセス線経由、スカイライナー43号、成田空港行きです。座席は全席指定です。次の日暮里駅からも、大勢のお客様がご乗車してございます。空いている座席の上には荷物など置かぬよう、お願い致します。お待たせ致しました。まもなく、発車致します」〕
京成上野駅の時点では、まだ乗客は半分ほどしか乗っていない。
正月休みは今日で終わりなので、各交通機関はUターン客で混雑すると思われる。
ホームから発車メロディと発車ベルの音が聞こえて来た。
先に短い発車メロディが鳴った後、ベルが鳴る感じ。
そして、ドアが閉まる。
それから、電車がスーッと走り出した。
ポイントの通過がある為か、電車がガクンと揺れる。
〔♪♪(車内チャイム)♪♪。お待たせしました。この電車は、成田スカイアクセス線経由、スカイライナー、成田空港行きです。座席は、全て指定席です。また、デッキ、サービスコーナーを含めて全車両禁煙です。次は日暮里、日暮里に停車します〕
日暮里駅までは、地下トンネルを走行する。
地下鉄で上野御徒町駅まで移動し、一瞬地上に出るものの、また地下道に下り、そこから地下駅の京成上野駅を目指す。
京成上野駅を出ても、次の日暮里駅までは地下なので、地上にいる鬼の男の目には留まらない。
そういう思惑であった。
だが、善場主任の話によると、どうやらそれは杞憂であったようだ。
そいつ本人は、光が丘で人間の女達を『食べて』いたようだから。
ややもすると、同じ都営大江戸線沿線だっただけに、私の計画が裏目に出るところであったかもしれない。
そう思うと、やっと京成スカイライナーに乗れたことで、ホッとできた。
できれば、日暮里駅も通過してもらいたいものだな。
リサ「おっ。この電車、コンセントがある。ちょっと充電しよう」
私の後ろに座るリサは、バッグの中からスマホの充電器を取り出した。
それで、座席下のコンセントに差す。
絵恋「リサさん、今日の下はショーパンなのね……」
リサ「ヘタすると、鬼の男と戦うことになるかもしれないから、動きやすい服装にしてきた」
絵恋「それ、スカートじゃダメだったの?」
リサ「うん。やっぱりスカートじゃ動きにくい。何で?」
絵恋「私がコンセントを差す時に、リサさんのパンツが見れないじゃないのよぉ~」
リサ「オマエはオッサンかw」
愛原「んー?俺も40過ぎのオッサンだが、何か用か?」
リサ「あっ、先生はわたしのスカートの中、覗いていいからね?」
愛原「つったってお前、ショーパンじゃねーかよ?」
リサ「……ちょっと着替えてくる」
愛原「いや、別にいいよ、わざわざ!そんな……」
リサの行動にも困ることが今でもある。
これも鬼型のBOWだからだろうか。
[同日12時45分 天候:晴 東京都荒川区西日暮里 京成日暮里駅]
電車は地上に出ると、JR線の上を高架で横断する。
そして、そのまま高架ホームへと進入した。
誤乗を防ぐ為、下りホームはスカイライナー系列車専用ホームとその他一般電車専用ホームとで別れている。
線路は同じなのだが、ホームが左右で違う。
一般電車は左側のドアが開き、スカイライナー系は右側が開くようになっている。
当然この電車は、右側のドアが開いた。
愛原「おー、混んで来た」
どうやら、この電車は満席らしい。
乗り換えが便利な日暮里駅からの方が乗客が多いくらいだという。
リサ「せ、先生!?」
リサが何かに驚いて席を立とうした時だった。
スマホを充電する為に、リサは座席のテーブルを出して、そこにスマホと充電器を置いていたのだが、リサが慌てて立った為に、体がそれに当たり、スマホと充電器を床に落としてしまった。
愛原「どうした?」
私が振り向こうとした時だった。
女性「すいません」
空いていた私の隣の席に、女性客が1人座って来た。
どうやら、本当に満席らしい。
愛原「あ、いや、失礼」
私はすぐに体を退かした。
一体、リサは何に驚いたのだろう?
まさか、鬼の男が乗って来たとでも言うのだろうか?
途中停車駅ということもあり、電車はすぐに発車した。
あとはもう、地下線を走行することはない。
改札口を通過して、ホームに向かう。
私達が乗る京成スカイライナーは全席指定であり、乗車券の他にライナー券を購入しなければならない。
尚、今時流行りのネットで購入するチケットレスサービスも、この列車では行われている。
但し、チケットレスなのはライナー券だけ。
乗車券は別途購入しなければならず、逆を言えば、その乗車券で改札口を通過するわけである。
もちろん、ICカードでもOKなので、それで通過した。
愛原「これが京成スカイライナーだ。新幹線的なスタイルだな。これで最高時速160キロだそうだ」
高橋「ほお……160ですか……」
パール「いい勝負ですね……」
愛原「おい、暴走族、走り屋。電車と勝負しようとするなよ?」
高橋「な、何言ってんスか、先生……」
パール「きょ、今日は御嬢様のお見送りでございます」
愛原「早く乗ろう」
リサがいるので、予約は先頭車にした。
愛原「リサと絵恋さんは、こっちの席。高橋とパールは、こっちの席な」
私はスマホの画面を見ながら、座席番号を確認した。
私の席は1番前にある。
そこの窓側に1人で座ると、一人旅気分である。
〔♪♪(車内チャイム)♪♪。お待たせしています。この電車は、成田スカイアクセス線経由、スカイライナー、成田空港行きです。停車駅は日暮里、空港第2ビル(成田第2・第3ターミナル)、終点、成田空港(成田第1ターミナル)です。この電車は、全て指定席です。乗車券の他に、スカイライナー券が必要です。【中略】この先、揺れますので、ご注意ください〕
〔「本日は京成電鉄をご利用頂きまして、誠にありがとうございます。成田スカイアクセス線経由、スカイライナー43号、成田空港行きです。座席は全席指定です。次の日暮里駅からも、大勢のお客様がご乗車してございます。空いている座席の上には荷物など置かぬよう、お願い致します。お待たせ致しました。まもなく、発車致します」〕
京成上野駅の時点では、まだ乗客は半分ほどしか乗っていない。
正月休みは今日で終わりなので、各交通機関はUターン客で混雑すると思われる。
ホームから発車メロディと発車ベルの音が聞こえて来た。
先に短い発車メロディが鳴った後、ベルが鳴る感じ。
そして、ドアが閉まる。
それから、電車がスーッと走り出した。
ポイントの通過がある為か、電車がガクンと揺れる。
〔♪♪(車内チャイム)♪♪。お待たせしました。この電車は、成田スカイアクセス線経由、スカイライナー、成田空港行きです。座席は、全て指定席です。また、デッキ、サービスコーナーを含めて全車両禁煙です。次は日暮里、日暮里に停車します〕
日暮里駅までは、地下トンネルを走行する。
地下鉄で上野御徒町駅まで移動し、一瞬地上に出るものの、また地下道に下り、そこから地下駅の京成上野駅を目指す。
京成上野駅を出ても、次の日暮里駅までは地下なので、地上にいる鬼の男の目には留まらない。
そういう思惑であった。
だが、善場主任の話によると、どうやらそれは杞憂であったようだ。
そいつ本人は、光が丘で人間の女達を『食べて』いたようだから。
ややもすると、同じ都営大江戸線沿線だっただけに、私の計画が裏目に出るところであったかもしれない。
そう思うと、やっと京成スカイライナーに乗れたことで、ホッとできた。
できれば、日暮里駅も通過してもらいたいものだな。
リサ「おっ。この電車、コンセントがある。ちょっと充電しよう」
私の後ろに座るリサは、バッグの中からスマホの充電器を取り出した。
それで、座席下のコンセントに差す。
絵恋「リサさん、今日の下はショーパンなのね……」
リサ「ヘタすると、鬼の男と戦うことになるかもしれないから、動きやすい服装にしてきた」
絵恋「それ、スカートじゃダメだったの?」
リサ「うん。やっぱりスカートじゃ動きにくい。何で?」
絵恋「私がコンセントを差す時に、リサさんのパンツが見れないじゃないのよぉ~」
リサ「オマエはオッサンかw」
愛原「んー?俺も40過ぎのオッサンだが、何か用か?」
リサ「あっ、先生はわたしのスカートの中、覗いていいからね?」
愛原「つったってお前、ショーパンじゃねーかよ?」
リサ「……ちょっと着替えてくる」
愛原「いや、別にいいよ、わざわざ!そんな……」
リサの行動にも困ることが今でもある。
これも鬼型のBOWだからだろうか。
[同日12時45分 天候:晴 東京都荒川区西日暮里 京成日暮里駅]
電車は地上に出ると、JR線の上を高架で横断する。
そして、そのまま高架ホームへと進入した。
誤乗を防ぐ為、下りホームはスカイライナー系列車専用ホームとその他一般電車専用ホームとで別れている。
線路は同じなのだが、ホームが左右で違う。
一般電車は左側のドアが開き、スカイライナー系は右側が開くようになっている。
当然この電車は、右側のドアが開いた。
愛原「おー、混んで来た」
どうやら、この電車は満席らしい。
乗り換えが便利な日暮里駅からの方が乗客が多いくらいだという。
リサ「せ、先生!?」
リサが何かに驚いて席を立とうした時だった。
スマホを充電する為に、リサは座席のテーブルを出して、そこにスマホと充電器を置いていたのだが、リサが慌てて立った為に、体がそれに当たり、スマホと充電器を床に落としてしまった。
愛原「どうした?」
私が振り向こうとした時だった。
女性「すいません」
空いていた私の隣の席に、女性客が1人座って来た。
どうやら、本当に満席らしい。
愛原「あ、いや、失礼」
私はすぐに体を退かした。
一体、リサは何に驚いたのだろう?
まさか、鬼の男が乗って来たとでも言うのだろうか?
途中停車駅ということもあり、電車はすぐに発車した。
あとはもう、地下線を走行することはない。
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