[1月28日12時00分 天候:晴 埼玉県さいたま市中央区 JR大宮駅→丸建つばさ交通“けんちゃんバス”車内]
リサがトイレから出て来るまで少し時間が掛かったものの、バスの時間には間に合った。
やはりどうしてもターミナル駅の宿命というか、そういった所の女子トイレは混雑しやすく、リサもそれで待たされたのだという。
西口から外に出て、ペデストリアンデッキを下りる。
外観は仙台駅の色違いといった感じの大宮駅だが、ペデストリアンデッキの規模は仙台駅の方が上かな。
バスプールの規模が仙台駅より小さいからというのもあるかもしれない。
バスプールから少し外れた一方通行の道上に、ポツンとバス停が立っていて、そこに1台の小型バスが停車している。
リサ「このバス、だいぶ前に乗ったことあるかな?」
愛原「あるある。まだ我那覇さんが斉藤さんだった頃、その家に遊びに行く時に乗ったことあるよな?」
リサ「あー、あの時のバスか……」
コミュニティバスのようだが、けして地元自治体は関わっていない為、そういう意味でのコミュニティバスではない。
また、ICカードは使えないので、現金か回数券を買わないといけない。
愛原「先に現金渡しておくよ」
リサ「ありがとう」
運転は均一性で、大人200円。
しかし、前乗り前払いではなく、後ろ乗り後払いである。
バスに乗り込むと、私達は空いている1番後ろの席に座った。
かつては1時間に1本ほどあったバスだが、今は1日に3本という減便ぶりである。
残念ながら、私達の他に乗客の姿は見られなかった。
再び私は、善場主任に定時連絡。
乗り物が替わる度に定時連絡を入れなくてはならない。
GPSで追っているのだろうから別に良いではないかと思われるかもしれないが、向こう側でも位置情報を詳しく知りたいのだそうだ。
BOWを管理するというのは、こういうことなのだ。
本当ならアメリカ政府が言うように、完全に一般人の目に触れない所に隔離するべきなのだろうが……。
発車の時間になり、バスがエンジンを掛ける。
〔「12時ちょうど発、与野本町先回り、大宮西口循環、発車致します」〕
バスは前後のスライドドアを閉めて発車した。
エアーの音がしないのは、小型バスはエアブレーキを使わないからだ。
〔ピンポーン♪ お待たせ致しました。毎度ご乗車、ありがとうございます。このバスは与野本町先回り、大宮西口循環線でございます。次はあおぞら保育園、あおぞら保育園でございます〕
昼休みに入ったからか、さっきの電車よりも返信がやや遅かったが、バスが発車してから、了解の旨の返信が来た。
ところが、GPSで追跡できてはいるのだが、新規参入のバス会社である為か、グーグルでは検索できないとのこと。
私も後でグーグルマップで調べてみたのだが、確かにバス停の位置情報までは、グーグルに反映されていないようだった。
公共交通機関は追跡しやすいとはいうが、たまにこういうイレギュラーも発生するということだ。
但し、幸いなのは地方の山奥とかに行くわけではないので、そういった意味での危険性は無いということだ。
それと更に主任から、ついでといった感じで聞かれた。
善場「先ほど所長方が乗られた列車から、エラー表示が頻発していたのですが、何か御存知ないですか?」
とのこと。
何でも、列車内からクリーチャー反応が一瞬出ては消え、かと思ったら、今度は前の車両からBOWの反応が出ては消えを繰り返していたそうだ。
私達は最後尾に乗っていたが、それっぽい物は見ていない。
私よりもそういったモノに敏感なリサにも聞いてみたが、そんな気配は全くしなかったという。
リサ「上空でレイチェルがヘリの訓練をしてたから、そのせいじゃない?」
とのことなので、私もそのことを善場主任に伝えていた。
善場「なるほど。BSAAが訓練飛行していたのですね。後ほど確認してみます。所長方は今のところ順調のようですが、くれぐれもお気を付けください。何か異変を感じましたら、些細なことでもお知らせください」
とのメールで、一旦は終了した。
[同日12時15分 天候:晴 さいたま市中央区上落合 上落合公園前バス停→焼肉屋くいどん大宮店]
〔「上落合公園前でございます」〕
私達はここでバスを降りた。
幸い、途中のバス停からお年寄りが2名ほど乗ってきたので、私達の貸切バスということは無くなっていた。
愛原「ここに入れて。どうも、お世話様」
運転手「ありがとうございました」
現金を直接運賃箱に入れるという行為は、ここ最近やったことがない。
なので、逆に少し新鮮味がある。
私が子供の頃は、当たり前だったのだが。
バスを降りて道路を渡り、来た道とは反対方向に戻る。
愛原「どれ、マリンちゃんに会いに行くか」
リサ「先生!」
マリンちゃんの幟に絆されて、ホイホイとパチンコ店に入ろうとする私を、リサが鬼の力で食い止めた。
今や電撃は使えなくなっているはずだが、
愛原「あうっ!?」
バチッと強い静電気が私を襲った。
どうやら電撃は使えなくても、静電気を送り込むくらいのことは、まだできるようである。
リサ「わたし、お腹空いたよ~?」
愛原「は、ハイハイ。焼肉屋に行きましょうね」
私は誤魔化し笑いをしながら、パチンコ屋の前を通り過ぎた。
その際、リサは幟に描かれているマリンちゃんを睨みつけていた。
リサ「胸が大きいからって、もう……!」
愛原「リサの胸が大きくなったら、マリンちゃんのコスプレしてもらおうかな?」
リサ「! いいよ!」
今のリサはウリンみたいな体型だが、“鬼ころし”の効果がどんどん出てくれば、マリンちゃんみたいになれるだろう。
店員「いらっしゃいませ」
愛原「予約していた愛原です」
焼肉店は昼時ということもあって混んでいたが、こんなこともあろうかと、私はネットで予約していた。
店員「愛原様ですね。それではご案内致します」
リサ「食べ放題のコース!?」
愛原「お昼でそれは無いだろう。席だけ予約したから、あとはメニュー見て決めよう」
昼食でも食べ放題のメニューは注文できるようだが、そもそも私がそんなに食い切れないというのがある。
この時点だと、とてもこれから歯医者に行く感じにはとても見えないな。
リサがトイレから出て来るまで少し時間が掛かったものの、バスの時間には間に合った。
やはりどうしてもターミナル駅の宿命というか、そういった所の女子トイレは混雑しやすく、リサもそれで待たされたのだという。
西口から外に出て、ペデストリアンデッキを下りる。
外観は仙台駅の色違いといった感じの大宮駅だが、ペデストリアンデッキの規模は仙台駅の方が上かな。
バスプールの規模が仙台駅より小さいからというのもあるかもしれない。
バスプールから少し外れた一方通行の道上に、ポツンとバス停が立っていて、そこに1台の小型バスが停車している。
リサ「このバス、だいぶ前に乗ったことあるかな?」
愛原「あるある。まだ我那覇さんが斉藤さんだった頃、その家に遊びに行く時に乗ったことあるよな?」
リサ「あー、あの時のバスか……」
コミュニティバスのようだが、けして地元自治体は関わっていない為、そういう意味でのコミュニティバスではない。
また、ICカードは使えないので、現金か回数券を買わないといけない。
愛原「先に現金渡しておくよ」
リサ「ありがとう」
運転は均一性で、大人200円。
しかし、前乗り前払いではなく、後ろ乗り後払いである。
バスに乗り込むと、私達は空いている1番後ろの席に座った。
かつては1時間に1本ほどあったバスだが、今は1日に3本という減便ぶりである。
残念ながら、私達の他に乗客の姿は見られなかった。
再び私は、善場主任に定時連絡。
乗り物が替わる度に定時連絡を入れなくてはならない。
GPSで追っているのだろうから別に良いではないかと思われるかもしれないが、向こう側でも位置情報を詳しく知りたいのだそうだ。
BOWを管理するというのは、こういうことなのだ。
本当ならアメリカ政府が言うように、完全に一般人の目に触れない所に隔離するべきなのだろうが……。
発車の時間になり、バスがエンジンを掛ける。
〔「12時ちょうど発、与野本町先回り、大宮西口循環、発車致します」〕
バスは前後のスライドドアを閉めて発車した。
エアーの音がしないのは、小型バスはエアブレーキを使わないからだ。
〔ピンポーン♪ お待たせ致しました。毎度ご乗車、ありがとうございます。このバスは与野本町先回り、大宮西口循環線でございます。次はあおぞら保育園、あおぞら保育園でございます〕
昼休みに入ったからか、さっきの電車よりも返信がやや遅かったが、バスが発車してから、了解の旨の返信が来た。
ところが、GPSで追跡できてはいるのだが、新規参入のバス会社である為か、グーグルでは検索できないとのこと。
私も後でグーグルマップで調べてみたのだが、確かにバス停の位置情報までは、グーグルに反映されていないようだった。
公共交通機関は追跡しやすいとはいうが、たまにこういうイレギュラーも発生するということだ。
但し、幸いなのは地方の山奥とかに行くわけではないので、そういった意味での危険性は無いということだ。
それと更に主任から、ついでといった感じで聞かれた。
善場「先ほど所長方が乗られた列車から、エラー表示が頻発していたのですが、何か御存知ないですか?」
とのこと。
何でも、列車内からクリーチャー反応が一瞬出ては消え、かと思ったら、今度は前の車両からBOWの反応が出ては消えを繰り返していたそうだ。
私達は最後尾に乗っていたが、それっぽい物は見ていない。
私よりもそういったモノに敏感なリサにも聞いてみたが、そんな気配は全くしなかったという。
リサ「上空でレイチェルがヘリの訓練をしてたから、そのせいじゃない?」
とのことなので、私もそのことを善場主任に伝えていた。
善場「なるほど。BSAAが訓練飛行していたのですね。後ほど確認してみます。所長方は今のところ順調のようですが、くれぐれもお気を付けください。何か異変を感じましたら、些細なことでもお知らせください」
とのメールで、一旦は終了した。
[同日12時15分 天候:晴 さいたま市中央区上落合 上落合公園前バス停→焼肉屋くいどん大宮店]
〔「上落合公園前でございます」〕
私達はここでバスを降りた。
幸い、途中のバス停からお年寄りが2名ほど乗ってきたので、私達の貸切バスということは無くなっていた。
愛原「ここに入れて。どうも、お世話様」
運転手「ありがとうございました」
現金を直接運賃箱に入れるという行為は、ここ最近やったことがない。
なので、逆に少し新鮮味がある。
私が子供の頃は、当たり前だったのだが。
バスを降りて道路を渡り、来た道とは反対方向に戻る。
愛原「どれ、マリンちゃんに会いに行くか」
リサ「先生!」
マリンちゃんの幟に絆されて、ホイホイとパチンコ店に入ろうとする私を、リサが鬼の力で食い止めた。
今や電撃は使えなくなっているはずだが、
愛原「あうっ!?」
バチッと強い静電気が私を襲った。
どうやら電撃は使えなくても、静電気を送り込むくらいのことは、まだできるようである。
リサ「わたし、お腹空いたよ~?」
愛原「は、ハイハイ。焼肉屋に行きましょうね」
私は誤魔化し笑いをしながら、パチンコ屋の前を通り過ぎた。
その際、リサは幟に描かれているマリンちゃんを睨みつけていた。
リサ「胸が大きいからって、もう……!」
愛原「リサの胸が大きくなったら、マリンちゃんのコスプレしてもらおうかな?」
リサ「! いいよ!」
今のリサはウリンみたいな体型だが、“鬼ころし”の効果がどんどん出てくれば、マリンちゃんみたいになれるだろう。
店員「いらっしゃいませ」
愛原「予約していた愛原です」
焼肉店は昼時ということもあって混んでいたが、こんなこともあろうかと、私はネットで予約していた。
店員「愛原様ですね。それではご案内致します」
リサ「食べ放題のコース!?」
愛原「お昼でそれは無いだろう。席だけ予約したから、あとはメニュー見て決めよう」
昼食でも食べ放題のメニューは注文できるようだが、そもそも私がそんなに食い切れないというのがある。
この時点だと、とてもこれから歯医者に行く感じにはとても見えないな。