[1月28日08時00分 天候:晴 東京都台東区上野 東京中央学園上野高校]
リサ「おはよう」
淀橋「おはよ……あれ?魔王様、今日はお休みじゃ?」
リサ「11時台の電車に乗るから、2時間目くらい受けてから早退しようと思って」
小島「さすが!」
淀橋「魔王様、マジメー!」
リサ「むふー!」
小島「レイチェルは今日、休みみたいだけどね」
リサ「レイチェルは毎週土曜日、BSAAで訓練があるからいつも休んでる」
小島「そうでした」
リサ「念願の水色ブルマが手に入ったらしい」
淀橋「あ、画像見た!よく似合ってたよね!」
小島「元々ブルマは、アメリカ人が発明したヤツだから、むしろそっちの人種の方が似合うんだよね」
淀橋「あー、確かに。陸上競技だって、日本人の選手よりかは欧米の選手の方がガッシリしていて、それでいて出る所出ていたりして、それでああいうユニフォーム着るんだもんね。そりゃ、男子も注目しますよ。……なぁ、おい!」
淀橋、隣の男子生徒の席の机を蹴る。
男子生徒「いでっ!何すんだよ!?」
淀橋「“月間陸上競技”の女子選手の特集ばっかり見てんじゃねーよ!キメェんだよ!」
男子生徒「うっせぇな!文句あるなら、お前も着れ!」
淀橋「あぁ!?」
小島「まあまあまあ!」
リサ「スーさんも、落ち着いて」
鈴木「何なんだよ、全くよー……って、“釣りバカ日誌”か!建設会社の社長か!?」
リサ「ヨドバシには、次の体育で、ブルマ穿いてもらうから」
鈴木「それならOK!」
淀橋「何がOKだ!この変態!」
小島「ていうか、リサさん以外、まだ1月でブルマは寒いよ……」
淀橋「魔王様!この変態野郎に寄生虫植え付けてやってください!そんで、腹食い破らせてください!」
鈴木「何言って……」
リサ「ムリ。男子にはあげたくない」
小島「魔王様は女子校に行かれるべきだったのでは?」
リサ「しょうがない。デイライトがここに通えって言ってきたんだから」
リサは肩を竦めた。
リサ「さて、ホームルームの前にトイレ行ってくるか」
淀橋「お供します」
小島「はいはい。行きましょうかね」
鈴木「ブルマに着替えるの?」
淀橋「付いてくんなし!」
淀橋、鈴木に卍固め!
淀橋「おらぁーっ!」
鈴木「ロープ、ロープ!」
本田「ワン!ツー!スリー!」
どこからか現れた、男子生徒の本田、レフリーを始める。
そして、調理部員が持っていたフライパンをおたまで叩いてゴング代わり。
リサ「ヨドバシ……!どうしてプロレス技使える?」
小島「こう見えて、女子プロレスのファンなんだって」
淀橋「そういうこと!」
鈴木「ぜ、是非今度、女子プロレスのユニフォームで……ぇぇぇぇっ!!」
淀橋「私ゃ観る専門だ!」
鈴木「いだい!いだいいだいいだい!」
リサ「放っといて行こう」
小島「ええ」
[同日11時00分 天候:晴 同地区 JR上野駅→高崎線9083M列車1号車内]
予定通り2時間目だけ授業を受けて早退したリサは、その足でJR上野駅に向かった。
待ち合わせの駅前で、愛原と合流。
リサ「お待たせ」
愛原「さすが、遅れて来なかったな」
リサ「先生の為だから。それに、逃げたところで、行く所が無い」
愛原「そりゃそうだ。じゃあ、行こうか」
リサ「うん」
愛原「もうキップは買ってある。これを自動改札機に通せばいい」
リサ「分かった」
何故か自由席特急券と乗車券の2枚であった。
ICカードが使えるはずなのに、わざわざ紙のキップを買ったのは、後で精算する為なのだという。
上野始発の特急ということもあり、ホームは『高いホーム』ではなく、頭端式の『低いホーム』である。
リサ「先生、電車には車内販売はある?」
愛原「いや、無いと思うな」
リサ「それじゃ、何かお菓子とか買っていい?」
愛原「いいけど、お昼はちゃんと食べるよ?」
リサ「うん、分かってる。これは10時のおやつ」
愛原「おいおい……」
リサは低いホームに入る手前のキヨスクに立ち寄り、そこでポッキーやジュースを買い込んだ。
それはICカードで購入する。
愛原「それじゃ、行くか」
リサ「はーい」
愛原自身も、自販機でお茶くらいは購入していたが。
〔本日もJR東日本をご利用くださいまして、ありがとうございます。14番線に停車中の列車は、11時12分発、特急“草津”83号、長野原草津口行きです。発車まで、しばらくお待ちください。次は、赤羽に、停車します〕
7両編成の電車が発車を待っていた。
かつてはこの基本編成に、4両編成の付属編成を連結し、11両編成で隣の常磐線特急ホームから出発していた車両である。
時間帯によっては、常磐線特急との同時発車シーンが見られていたが、常磐線特急の上野東京ライン乗り入れにより、『高いホーム』からの発着の為、そのシーンは殆ど見られなくなってしまった。
鉄道も段々とつまらなくなってくる。
リサと愛原は、最後尾の1号車に乗り込んだ。
7両編成のうち、自由席は1号車と2号車だけ。
3号車から前の車両はグリーン車を含めて指定席であるが、自由席よりも指定席の方が乗客が多かった。
週末ということもあり、草津温泉旅行に行くお年寄りの団体とか、インバウンド客のグループがそういった車両に乗っており、自由席は、恐らくリサ達と同様、草津温泉までは行かない区間利用客ばかりであると思われた。
2人は空いている席、進行方向右側に座った。
リサが窓側、愛原が通路側である。
リサはテーブルを出して、お菓子とジュースをその上に置いた。
〔♪♪♪♪。「ご案内致します。この列車は11時12分発、高崎線、吾妻線回りの特急“草津”83号、長野原草津口行きでございます。後ろ寄り1号車と2号車が自由席、3号車と5号車から7号車が指定席です。4号車は、グリーン車です。……」〕
リサ「このまま先生と、温泉に行きたいなぁ……」
愛原「今日はダメだよ。大宮駅で降りないと、BSAAが出動してしまう」
リサ「ちぇーっ」
リサは残念そうにしながらも、食欲には勝てないのか、キヨスクで購入したポッキーをポリポリと齧っていた。
リサ「おはよう」
淀橋「おはよ……あれ?魔王様、今日はお休みじゃ?」
リサ「11時台の電車に乗るから、2時間目くらい受けてから早退しようと思って」
小島「さすが!」
淀橋「魔王様、マジメー!」
リサ「むふー!」
小島「レイチェルは今日、休みみたいだけどね」
リサ「レイチェルは毎週土曜日、BSAAで訓練があるからいつも休んでる」
小島「そうでした」
リサ「念願の水色ブルマが手に入ったらしい」
淀橋「あ、画像見た!よく似合ってたよね!」
小島「元々ブルマは、アメリカ人が発明したヤツだから、むしろそっちの人種の方が似合うんだよね」
淀橋「あー、確かに。陸上競技だって、日本人の選手よりかは欧米の選手の方がガッシリしていて、それでいて出る所出ていたりして、それでああいうユニフォーム着るんだもんね。そりゃ、男子も注目しますよ。……なぁ、おい!」
淀橋、隣の男子生徒の席の机を蹴る。
男子生徒「いでっ!何すんだよ!?」
淀橋「“月間陸上競技”の女子選手の特集ばっかり見てんじゃねーよ!キメェんだよ!」
男子生徒「うっせぇな!文句あるなら、お前も着れ!」
淀橋「あぁ!?」
小島「まあまあまあ!」
リサ「スーさんも、落ち着いて」
鈴木「何なんだよ、全くよー……って、“釣りバカ日誌”か!建設会社の社長か!?」
リサ「ヨドバシには、次の体育で、ブルマ穿いてもらうから」
鈴木「それならOK!」
淀橋「何がOKだ!この変態!」
小島「ていうか、リサさん以外、まだ1月でブルマは寒いよ……」
淀橋「魔王様!この変態野郎に寄生虫植え付けてやってください!そんで、腹食い破らせてください!」
鈴木「何言って……」
リサ「ムリ。男子にはあげたくない」
小島「魔王様は女子校に行かれるべきだったのでは?」
リサ「しょうがない。デイライトがここに通えって言ってきたんだから」
リサは肩を竦めた。
リサ「さて、ホームルームの前にトイレ行ってくるか」
淀橋「お供します」
小島「はいはい。行きましょうかね」
鈴木「ブルマに着替えるの?」
淀橋「付いてくんなし!」
淀橋、鈴木に卍固め!
淀橋「おらぁーっ!」
鈴木「ロープ、ロープ!」
本田「ワン!ツー!スリー!」
どこからか現れた、男子生徒の本田、レフリーを始める。
そして、調理部員が持っていたフライパンをおたまで叩いてゴング代わり。
リサ「ヨドバシ……!どうしてプロレス技使える?」
小島「こう見えて、女子プロレスのファンなんだって」
淀橋「そういうこと!」
鈴木「ぜ、是非今度、女子プロレスのユニフォームで……ぇぇぇぇっ!!」
淀橋「私ゃ観る専門だ!」
鈴木「いだい!いだいいだいいだい!」
リサ「放っといて行こう」
小島「ええ」
[同日11時00分 天候:晴 同地区 JR上野駅→高崎線9083M列車1号車内]
予定通り2時間目だけ授業を受けて早退したリサは、その足でJR上野駅に向かった。
待ち合わせの駅前で、愛原と合流。
リサ「お待たせ」
愛原「さすが、遅れて来なかったな」
リサ「先生の為だから。それに、逃げたところで、行く所が無い」
愛原「そりゃそうだ。じゃあ、行こうか」
リサ「うん」
愛原「もうキップは買ってある。これを自動改札機に通せばいい」
リサ「分かった」
何故か自由席特急券と乗車券の2枚であった。
ICカードが使えるはずなのに、わざわざ紙のキップを買ったのは、後で精算する為なのだという。
上野始発の特急ということもあり、ホームは『高いホーム』ではなく、頭端式の『低いホーム』である。
リサ「先生、電車には車内販売はある?」
愛原「いや、無いと思うな」
リサ「それじゃ、何かお菓子とか買っていい?」
愛原「いいけど、お昼はちゃんと食べるよ?」
リサ「うん、分かってる。これは10時のおやつ」
愛原「おいおい……」
リサは低いホームに入る手前のキヨスクに立ち寄り、そこでポッキーやジュースを買い込んだ。
それはICカードで購入する。
愛原「それじゃ、行くか」
リサ「はーい」
愛原自身も、自販機でお茶くらいは購入していたが。
〔本日もJR東日本をご利用くださいまして、ありがとうございます。14番線に停車中の列車は、11時12分発、特急“草津”83号、長野原草津口行きです。発車まで、しばらくお待ちください。次は、赤羽に、停車します〕
7両編成の電車が発車を待っていた。
かつてはこの基本編成に、4両編成の付属編成を連結し、11両編成で隣の常磐線特急ホームから出発していた車両である。
時間帯によっては、常磐線特急との同時発車シーンが見られていたが、常磐線特急の上野東京ライン乗り入れにより、『高いホーム』からの発着の為、そのシーンは殆ど見られなくなってしまった。
リサと愛原は、最後尾の1号車に乗り込んだ。
7両編成のうち、自由席は1号車と2号車だけ。
3号車から前の車両はグリーン車を含めて指定席であるが、自由席よりも指定席の方が乗客が多かった。
週末ということもあり、草津温泉旅行に行くお年寄りの団体とか、インバウンド客のグループがそういった車両に乗っており、自由席は、恐らくリサ達と同様、草津温泉までは行かない区間利用客ばかりであると思われた。
2人は空いている席、進行方向右側に座った。
リサが窓側、愛原が通路側である。
リサはテーブルを出して、お菓子とジュースをその上に置いた。
〔♪♪♪♪。「ご案内致します。この列車は11時12分発、高崎線、吾妻線回りの特急“草津”83号、長野原草津口行きでございます。後ろ寄り1号車と2号車が自由席、3号車と5号車から7号車が指定席です。4号車は、グリーン車です。……」〕
リサ「このまま先生と、温泉に行きたいなぁ……」
愛原「今日はダメだよ。大宮駅で降りないと、BSAAが出動してしまう」
リサ「ちぇーっ」
リサは残念そうにしながらも、食欲には勝てないのか、キヨスクで購入したポッキーをポリポリと齧っていた。