[8月14日07:00.天候:晴 宮城県仙台市宮城野区榴岡 ホテル東横イン仙台駅東口2号館・リサの部屋→1Fロビー]
枕元のスマホがアラームを鳴らす。
リサ:「……変な夢」
悪い夢を見たわけではないが、かといって面白い夢を見たわけでもなかった。
夢の中で、アメリカのオリジナルのリサ・トレヴァーと対談する夢。
向こうはアメリカ人のはずだが、何故か日本語を喋って来た。
で、色々喋った記憶があるのだが、何を喋ったかまでは覚えていないという変な夢だったのである。
リサ:「まあ、いいや」
リサはベッドから出ると、バスルームに向かった。
そこで顔を洗ったり歯を磨いたりして、私服に着替える。
それから高橋と合流して、1Fの朝食会場に向かった。
高橋:「昨日はサイゼでステーキ、バクバク食ってた癖に、またもやバクバク食う気か?」
リサ:「このホテルの朝食は無料だから、ガッツリ食べていいって言ったじゃん」
高橋:「まあ、そうだけどな」
席を確保してから、食事を取りに行く。
予想通り、リサはウィンナーなどの肉系統をしっかり確保していた。
高橋:「やっぱりな」
リサ:「むふー!」
ドリンクバーでの飲み物だが、リサはオレンジジュースを取ることが多い。
因みに高橋は牛乳。
リサ:「お兄ちゃんの名字、タカナシだったら良かったのに!w」
高橋:「うるせーよ」
ロビーのテレビでは、相変わらず奥新川でのニュースをやっていた。
リサ:「あれ、どうなるんだろ?」
高橋:「五十嵐元社長とかに責任取らせるんだろ。また、裁判が長引くってわけだ」
リサ:「死刑になるかな?」
高橋:「さあな」
高橋が昨日送った資料がデイライトの所に届き、それが確固たる証拠として採用されれば、五十嵐皓貴被告らはまたもや逮捕されることになるだろう。
これが積み重なれば、結果的にオウム真理教の麻原彰晃や特定危険指定暴力団・工藤會の野村総裁みたいに、本人は直接殺人はしていなくても、死刑に持ち込むことができるかもしれないのだ。
リサ:「先生の家に行く?」
高橋:「ああ。食い終わったら行くぞ。先生の家の掃除の手伝いだ」
リサ:「おー!」
高橋:「客間を掃除してきれいにできたら、今夜、俺達はその部屋を使わせてもらえる」
リサ:「なるほど。分かった」
[同日09:01.天候:晴 仙台市青葉区中央 仙台市地下鉄仙台駅→東西線電車(列番不明)先頭車内]
朝食を食べ終わった後でホテルをチェックアウトしたリサと高橋は、地下鉄の駅に向かった。
高橋:「先生の御指示で1日乗車券を買ったが、これで元が取れるのか」
リサ:「今日は休日料金。平日より休日の方が安いんだね」
高橋:「東京のJRの2階建てグリーン車か!……つー事は、今日は何回か地下鉄に乗るってことだな」
リサ:「そういうことになるね」
高橋:「まあ、掃除だけじゃ、時間潰し切れねーからな」
リサ:「確かに」
尚、1日乗車券では、仙台市の文化施設の入場料・入園料・入館料の割引特典サービスがある。
券売機で買うと、紙の乗車券が出て来る。
サイズは定期券と同じ。
特に派手なイラストとかが入っているわけでもなく、券面のデザインは地味なものである。
もちろん、自動改札機を通れる。
自動改札機を通過すると、今日の日付が印字されて、使用開始となる所は他の地下鉄と同じか。
高橋:「先生に『これから行きます』ってLINEするか」
電車を待っていると、高橋がスマホを取り出してLINEを送信した。
〔3番線に、荒井行き電車が、到着します〕
リサは駅構内のWi-Fiに接続すると、それでネットサーフィン。
主に、奥新川でのニュースを見ていた。
で、ヤフコメを確認したり、Twitterを確認したり……。
〔せんだい、仙台。南北線、JR線、仙台空港アクセス線はお乗り換えです〕
4両編成の電車がやってくる。
休日でも車内はそれなりに乗客が乗っていたが、この駅でぞろぞろ降りて行き、車内は閑散となった。
先頭車に乗り込んで、ブルーのシートに腰かける。
座席は乗車時間が短いせいか、硬めである。
〔「ご乗車ありがとうございます。この電車は東西線、薬師堂、卸町、六丁の目方面、荒井行きです。まもなく発車致します」〕
車掌はいないので、運転士が肉声放送を行う。
高橋:「先生は、『いつでもOK』とのことだ」
リサ:「ほんと!」
〔3番線から、荒井行き電車が、発車します。ドアが閉まります。ご注意ください〕
短い発車サイン音がホームに鳴り響いて、それからホームドアと電車のドアが閉まる。
電車のドアは甲高い音色の『ピンポン』チャイムが4回鳴りながら閉まるシステムだが、駆け込み乗車などで再開閉すると、8回くらい鳴ったりするので、案外やかましい。
尚、都営大江戸線では電車内にもWi-Fiルーターがあるのか、走行中でもWi-Fiに接続できるが、仙台市地下鉄では駅構内にしか無い為か、駅に停車中でないと使えない。
電車が走り出し、トンネルの中に入るとWi-Fiが切れた為、リサは仕方なくスマホをポケットにしまった。
〔次は宮城野通、宮城野通。ユアテック本社前です〕
仙台駅から東の区間はカーブが多い為、速度が出せず、時速50キロくらいがせいぜいである。
これでもJR在来線と同様の狭軌である南北線と違い、新幹線と同様の標準軌を採用している東西線は速度が出せる方なのだろう。
リサ:「今から先生の家に行っても、9時半前には着いちゃうでしょう?」
高橋:「まあな」
リサ:「家中を掃除しても、終わるのは午前中だよね?」
高橋:「多分な」
リサ:「時間余るんじゃない?」
高橋:「その後、どこかへ出かけるんだろ?それで先生、1日乗車券を買えって行ったんだと思うな」
リサ:「なるほど。どこへ連れてってくれるんだろうね?スイーツバイキング?」
高橋:「それは無ェな。駅前のパチンコ屋じゃねーのか?」
リサ:「それだと、わたしが楽しめない」
高橋:「そんなの知らねーし!」
リサ:「むー!」
今となっては随分と打ち解けた、兄妹分なのであった。
枕元のスマホがアラームを鳴らす。
リサ:「……変な夢」
悪い夢を見たわけではないが、かといって面白い夢を見たわけでもなかった。
夢の中で、アメリカのオリジナルのリサ・トレヴァーと対談する夢。
向こうはアメリカ人のはずだが、何故か日本語を喋って来た。
で、色々喋った記憶があるのだが、何を喋ったかまでは覚えていないという変な夢だったのである。
リサ:「まあ、いいや」
リサはベッドから出ると、バスルームに向かった。
そこで顔を洗ったり歯を磨いたりして、私服に着替える。
それから高橋と合流して、1Fの朝食会場に向かった。
高橋:「昨日はサイゼでステーキ、バクバク食ってた癖に、またもやバクバク食う気か?」
リサ:「このホテルの朝食は無料だから、ガッツリ食べていいって言ったじゃん」
高橋:「まあ、そうだけどな」
席を確保してから、食事を取りに行く。
予想通り、リサはウィンナーなどの肉系統をしっかり確保していた。
高橋:「やっぱりな」
リサ:「むふー!」
ドリンクバーでの飲み物だが、リサはオレンジジュースを取ることが多い。
因みに高橋は牛乳。
リサ:「お兄ちゃんの名字、タカナシだったら良かったのに!w」
高橋:「うるせーよ」
ロビーのテレビでは、相変わらず奥新川でのニュースをやっていた。
リサ:「あれ、どうなるんだろ?」
高橋:「五十嵐元社長とかに責任取らせるんだろ。また、裁判が長引くってわけだ」
リサ:「死刑になるかな?」
高橋:「さあな」
高橋が昨日送った資料がデイライトの所に届き、それが確固たる証拠として採用されれば、五十嵐皓貴被告らはまたもや逮捕されることになるだろう。
これが積み重なれば、結果的にオウム真理教の麻原彰晃や特定危険指定暴力団・工藤會の野村総裁みたいに、本人は直接殺人はしていなくても、死刑に持ち込むことができるかもしれないのだ。
リサ:「先生の家に行く?」
高橋:「ああ。食い終わったら行くぞ。先生の家の掃除の手伝いだ」
リサ:「おー!」
高橋:「客間を掃除してきれいにできたら、今夜、俺達はその部屋を使わせてもらえる」
リサ:「なるほど。分かった」
[同日09:01.天候:晴 仙台市青葉区中央 仙台市地下鉄仙台駅→東西線電車(列番不明)先頭車内]
朝食を食べ終わった後でホテルをチェックアウトしたリサと高橋は、地下鉄の駅に向かった。
高橋:「先生の御指示で1日乗車券を買ったが、これで元が取れるのか」
リサ:「今日は休日料金。平日より休日の方が安いんだね」
高橋:「東京のJRの2階建てグリーン車か!……つー事は、今日は何回か地下鉄に乗るってことだな」
リサ:「そういうことになるね」
高橋:「まあ、掃除だけじゃ、時間潰し切れねーからな」
リサ:「確かに」
尚、1日乗車券では、仙台市の文化施設の入場料・入園料・入館料の割引特典サービスがある。
券売機で買うと、紙の乗車券が出て来る。
サイズは定期券と同じ。
特に派手なイラストとかが入っているわけでもなく、券面のデザインは地味なものである。
もちろん、自動改札機を通れる。
自動改札機を通過すると、今日の日付が印字されて、使用開始となる所は他の地下鉄と同じか。
高橋:「先生に『これから行きます』ってLINEするか」
電車を待っていると、高橋がスマホを取り出してLINEを送信した。
〔3番線に、荒井行き電車が、到着します〕
リサは駅構内のWi-Fiに接続すると、それでネットサーフィン。
主に、奥新川でのニュースを見ていた。
で、ヤフコメを確認したり、Twitterを確認したり……。
〔せんだい、仙台。南北線、JR線、仙台空港アクセス線はお乗り換えです〕
4両編成の電車がやってくる。
休日でも車内はそれなりに乗客が乗っていたが、この駅でぞろぞろ降りて行き、車内は閑散となった。
先頭車に乗り込んで、ブルーのシートに腰かける。
座席は乗車時間が短いせいか、硬めである。
〔「ご乗車ありがとうございます。この電車は東西線、薬師堂、卸町、六丁の目方面、荒井行きです。まもなく発車致します」〕
車掌はいないので、運転士が肉声放送を行う。
高橋:「先生は、『いつでもOK』とのことだ」
リサ:「ほんと!」
〔3番線から、荒井行き電車が、発車します。ドアが閉まります。ご注意ください〕
短い発車サイン音がホームに鳴り響いて、それからホームドアと電車のドアが閉まる。
電車のドアは甲高い音色の『ピンポン』チャイムが4回鳴りながら閉まるシステムだが、駆け込み乗車などで再開閉すると、8回くらい鳴ったりするので、案外やかましい。
尚、都営大江戸線では電車内にもWi-Fiルーターがあるのか、走行中でもWi-Fiに接続できるが、仙台市地下鉄では駅構内にしか無い為か、駅に停車中でないと使えない。
電車が走り出し、トンネルの中に入るとWi-Fiが切れた為、リサは仕方なくスマホをポケットにしまった。
〔次は宮城野通、宮城野通。ユアテック本社前です〕
仙台駅から東の区間はカーブが多い為、速度が出せず、時速50キロくらいがせいぜいである。
これでもJR在来線と同様の狭軌である南北線と違い、新幹線と同様の標準軌を採用している東西線は速度が出せる方なのだろう。
リサ:「今から先生の家に行っても、9時半前には着いちゃうでしょう?」
高橋:「まあな」
リサ:「家中を掃除しても、終わるのは午前中だよね?」
高橋:「多分な」
リサ:「時間余るんじゃない?」
高橋:「その後、どこかへ出かけるんだろ?それで先生、1日乗車券を買えって行ったんだと思うな」
リサ:「なるほど。どこへ連れてってくれるんだろうね?スイーツバイキング?」
高橋:「それは無ェな。駅前のパチンコ屋じゃねーのか?」
リサ:「それだと、わたしが楽しめない」
高橋:「そんなの知らねーし!」
リサ:「むー!」
今となっては随分と打ち解けた、兄妹分なのであった。