報恩坊の怪しい偽作家!

 自作の小説がメインのブログです。
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 実際のものとは異なります。

バブル昔話

2012-12-01 19:34:17 | 日記
 高速太郎氏からのコメントで、私は年配の人の昔話を聞くのが好きだと書かせて頂いた。無論それに偽りは無い。また、巌虎独白においてバスの話をさせて頂いたが、何しろ私と同郷で、友人に国際興業バスの運転手がいるくらいである。営業所までは内緒にしておきたいが、今でもいすゞエルガのハンドルを握っているはずだ。ただ、あいにくと、まだ彼のバスに乗ったことはない。

 バブル時代のことに話を戻すが、私がかつて所属していた現場の隊長がそのおもしろ話をしてくれたことがある。今は50代前半だから、バブルの頃と言ったら、今の私の年齢くらいか。チクショーッ!実は1番オイシイ世代じゃねーか!?
 その隊長は大学卒業後、ある自動車メーカーに就職した。世界的にも有名な自動車メーカーである。他、友人達は銀行、証券会社、流通業、不動産業などに就職したという。売り手市場で実に羨ましい。それにも関わらず、友人の中に1人、東京のとある区役所の職員になった人がいた。今は公務員は大人気だが、当時は見向きもされなかったらしく、当時の隊長を始め、友人達は皆、口々に、「あいつバカだなー」とせせら笑っていたという。
 それから20余年後。大学の同窓会で再会した隊長達。その隊長達に、「お前らバカだなー」と、笑う者がいた。そう、20余年前、隊長達にバカにされた区役所職員その人である。隊長はその後、上司とケンカして退職、その後も職を転々とされた後、弊社へ。他のご友人方も、バブル崩壊で経営破たんした有名企業に就職していた為(そごうとか山一證券とか旧・日興証券とか……)、誰一人として大卒後に就職した会社に居続けていた人はいなかったらしい。昔バカにされた区役所勤務の人は、今では部長職にまで出世され、立場が180度逆転していたという。唯一、バカにされずに済んだ人もいたようだが、今ではそうもいくまい。何故ならその人は、現ルネサスグループの人らしいのだ。あーあ……。
 それから、隊長がある有名電機メーカーに転職した頃、下請け会社からよく接待されていたらしい。私と同じくらいの歳だったが、しょっちゅう寿司を奢ってくれていたらしい。なので同じ下請け会社からまたお声が掛かると、半分冗談で、「寿司なら食い飽きたぞ」と言っていたという。オレは一生言えそうにないな。
 警備業界、このようなツワモノが結構いるんですよ。50代のオジさん達の昔話で、笑わせて頂いております。……私が50代になった頃、30代以下の若い人達を笑わせられるエピソードがあるだろうかと首を傾げるこの頃である。
コメント (3)
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