日々の暮らしに輝きを!

since 2011
俳人杉田久女(考)、旅行記&つれづれ記、お出かけ記など。

台湾 ~九扮、忠烈祠~

2015年04月30日 |    台湾

4月23日~26日まで夫と台湾に行って参りました。私にとっては2度目の台湾で、最初は台北だけでしたが、今回は台北⇒高雄⇒台南⇒台中⇒台北の順で廻りました。

午前中に福岡空港を出発し2時間15分で台北桃園空港到着です。福岡はアジアへの玄関口とよく言われますが、国内旅行とそれ程変わらない時間で行けるので、その近さが実感できます。


台北到着後、台北近郊の九扮に行きました。急な狭い階段道の両側にびっしり土産物屋さんや食堂が軒を並べたところで、登るのにかなりの体力がいりました。
<九扮>

九扮は映画「非情城市」の舞台になった場所で知られているそうですが、最近では宮崎駿監督の「千と千尋の神隠し」の中で湯婆婆の家が、ここのレストランをモデルに描かれたことで、日本人には特に人気の場所なのだそうです。
<湯婆婆の家>


その後バスで移動し、辛亥革命や抗日戦などで命を落とした約33万人の英霊を祀る忠烈祠を見学しました。御社はオレンジ色の瓦の中国宮殿風の建物で、辺りには荘厳さが漂っていました。


ここの衛兵交代は一糸乱れぬ動きで圧巻でした。どの衛兵も、陸、海、空から選ばれたエリート達だそうで、この日は緑色の制服の陸軍の衛兵のようでした。


交代式の後は入口の大門を守るようですが、次の交代式までの1時間、マネキンに見える程、微動だにしないとはすごいですね。
<大門を守る衛兵>

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旅の思い出 ~ブダペストのアンドラーシ通り~

2015年04月27日 | 旅の思い出(ブログ開設以前の旅)

H.20年(2008年)の秋に中欧を旅しましたが、ハンガリーの首都ブダペストについては、以前共産圏だったこともあり、自分の中でイメージがわかず、余り期待していませんでした。 

ところが、行ってみて初めて、あまりに重厚な堂々とした歴史ある大都会であることに驚き、「ドナウの真珠」「ドナウの薔薇」とも称されていると知りました。

ブダペストは街の中央をドナウ川が南北に流れています。ドナウ川の西側には王宮のあるブダ地区が、東側には現在の中心部のペスト地区が広がっています。この二つの地区を結ぶ橋の一つがよく知られた「くさり橋」です。
<くさり橋>

「くさり橋」を渡りペスト地区に入ると、「エルジェーベト広場」があり、この辺りから「英雄広場」までの2kmちょっとの道が「アンドラーシ通り」です。片側3車線の立派な通りで、おそらくこの通りがブダペストのメイン通りだと思いますが、地下には18世紀末からの地下鉄が通ってるそうです。
<アンドラーシ通り>

宿泊したホテルがこの通りに面していたので、この辺りを散策しましたが、イシュトヴァーン大聖堂、国立オペラ劇場など歴史ある壮麗な建物が建っていて、見ごたえのある落ち着いた通りでした。
<オペラ劇場>

アンドラーシ通りの端にある「エリジェーベト広場」の一角には皇妃エリザベートや作曲家リストもよく訪れたと言われている〝カ
フェ、ジェルボ″があります。散策の途中に入ってみましたが、店内はロココ様式というか、豪華なシャンデリアなど日本では考えられないカフェの内装で驚きました。コーヒーやケーキは日本とよく似た様なお味でしたが...。
<〝カフェ、ジェルボ″>

又、この通りにはハンガリーの陶器メーカー「ヘレンド」の直営店があります。「インドの華」シリーズのコーヒーカップ6客は既にあるので、ここでは同じシリーズのケーキ皿6客を買うと決めていました。

が、このショップでの値段は何故か日本のデパートなどで買うのとほとんど変わらず、ガッカリでしたが、清水の舞台から飛び降りる気持ちで買い、大切に日本に持ち帰りました。
<ヘレンドのケーキ皿>

観光中に、たまたま以前秘密警察があった古い建物にカメラを向けていたら、現地の日本人ガイドさんが、共産主義時代は怖くてそんなこと出来なかったと言っておられたのが印象的でした。様々な国に支配されてきたこの国の歴史を感じましたね~。

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ホークス、サヨナラ押し出しで勝利!

2015年04月22日 | お出かけ

ヤフオクドームでプロ野球ソフトバンクvs楽天戦を観戦しました。


ソフトバンクは、ノーアウトで出たランナーをバントで送らず、打たせダブルプレー、その後でヒットが出るというまずい攻めを6回裏までに2回した後、7回表に好投の武田投手が2塁打を2本打たれ1点を先取されてしまいました。

嫌な雰囲気になりかけた7回裏、イ・デホの中段に入る特大アーチで、たちまち同点に追いつき、押せ押せムードになりました。

9回裏、2アウトから今日先発出場の高田がライトフェンス直撃の2塁打を放ち、次の代打吉村は敬遠、その次の代打明石はファーボールを選び満塁、4番目のバッター中村に対して、楽天の福山投手はドーム内の大歓声に押されストライクが入らず、サヨナラ押し出しでゲームセット!

プロ野球のサヨナラ押し出しは珍しいんじゃないでしょうか? これでホークスは3連勝、勢いが出て来た様に感じます。嬉しいですね(^-^)

ノーアウト1塁でバントせず打たせ、2度ともダブルプレーというマズイ攻めは如何なものでしょうかね~。


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旅の思い出 ~プラハの天文時計~

2015年04月19日 | 旅の思い出(ブログ開設以前の旅)

H.20年(2008年)9月に、オーストリア、チェコ、ハンガリーを旅しました。長い歴史と文化を感じさせる街並や豊かな自然が残る景観は、それぞれが魅力にあふれ、今でも深く印象に残っています。

特にプラハの天文時計は、そこでの滞在時間が比較的長かったこともあり、思い出深いものです。



上の写真では分かりにくいですが、この時計は旧市庁舎の壁に取り付けられていて、15世紀の初めに作られたのだそうです。からくり時計で、毎正時には時計の上の窓からキリスト12使徒の人形が動くのが見え、また時計横の人形も上下に動いて見ていてとても楽しいものです。


ヨーロッパの大きな都市には、からくり時計がよく設置されていますが、このプラハの天文時計の見物人の数は桁違いでした。毎正時近くなるとどこからこんなに人が集まったのだろうと思う程の人波で、みんな時計を見上げ始めます。からくり人形が動く時間はホントに短いのですけどね~(笑)。

この天文時計が設置されている旧市庁舎の塔はエレベーターで登れるようになっています。そこからはヤン・スフ像を中心にティーン教会などの
歴史ある建物に囲まれた旧市街広場が見渡せて素晴しい景観でした。

塔から下りた後、旧市街広場まで行きベンチに腰かけて、様々な国からの観光客や周りの歴史的な建物を見ながら過ごした時間は、何故か今も忘れられない時間として心に残っています。

旧市庁舎前にはショップがいっぱいあり、その中のボヘミヤングラスのお店で、こんなお皿を買い求めました。手荷物として持ち帰りましたが、ボヘミヤングラスって重いんですね~。持ち運びが大変でした(^-^) このお皿を使う度に、旧市庁舎前の雰囲気や天文時計の事を懐かしく思い出します。



(上2枚の写真はネットよりお借りしました)
 

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トルーマン・カポーティ 著 『ミリアム』

2015年04月16日 | 読書

先日、久しぶりに友人達と会ってお喋りをしていたら、トルーマン・カポーティの『ミリアム』という短編小説の話がチラッと出てきました。

なぜかその本が気になり、後日、図書館で借りて読んでみました。T・カポーティの短編集、『夜の樹』の中の1編として『ミリアム』が入っています。


『ミリアム』はこの本の最初に出て来る短編で非常に短く、2、30分で読んでしまいました。しかし短編であるにもかかわらず、その読後感は重苦しく疲れさえ感じるものでした。

解説によると、この小説はO・ヘンリー賞を受賞し、T・カポーティの小説の中では、もっとも親しまれている作品なのだそうです。

                      

“彼女の生活はつましい。友達というような人はいないし、角の食料品店より先に行くこともめったにない”と描写されるミラー夫人はニューヨークのマンションに住む61才の老女(?)。

ある雪が降る夜、夫人は思いついて映画を見に行き、そこでミリアムという不思議な美少女と出会う。この出会いの場面から既に、何となく腑に落ちない感じがただよう。そして数日後の雪が降り続く夜遅く、そのミリアムがミラー夫人のマンションに現れる。

押し入るようにミリアムがミラー夫人の部屋に入った後、当惑している夫人にミリアムはサンドイッチを作ってくれだの、夫人が大切にしているブローチを欲しいだの言いだし、二人の会話から少女の不気味さや恐怖めいたものが伝わってきて何だかホラー小説の様な趣も。

ミリアムが出て行った次の日一日、夫人はベットで不安な気持ちのまま過ごし、これまでの静かな生活が少しづつ乱され始める。

その数日後ミリアムは大きな荷物を持ってやって来て、ミラー夫人の部屋に入り込む。夫人はこらえきれなくなりマンションの下の階の住人に助けを求めた時、誰にも少女の姿は見えなかった...。すべてミラー夫人の幻想だった。

                                                                         

だいたいこの様な内容なのですが、都会に住む一人の老女の孤独な境遇が描かれ小説全体が寂しさに満ちていて、又ゾクッと来るような怖さも感じます。幻想が老女の生活を壊してゆき、孤独が作り出す狂気の様なものが読者に伝わって来ます。作中降り続く雪は孤独な老女の心の象徴の様にも。

小説の最後は、“自分を取り戻したミラー夫人は、又もの憂げにこちらを見つめている女の子を見た。「ハロー」とミリアムがいった。”で終わるのですよ。あと味が悪い小説ですね~。

この作品はT・カポーティ21歳の時の作だそうで、その若さでこんな人物像をよく描き出せたな~と、驚きました。

『ミリアム』は、物語の筋で読ませるのではなく、人の心の動きを描いている小説です。ミラー夫人は、これから本当の老いに向かう私と同じ世代の60代、この様なところが重苦しい疲れを感じる読後感につながったのかもしれません。


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