日々の暮らしに輝きを!

since 2011
俳人杉田久女(考)、旅行記&つれづれ記、お出かけ記など。

「殿様と私」

2011年10月20日 | お出かけ

福岡市民劇場の10月例会で文学座の「殿様と私」を観ました。

Tonosamachirashi <ポスター>

この芝居は明治時代、鹿鳴館華やかなりし頃の話です。

明治維新という大きな時代の変わり目を生きている白河義晃子爵は、急速に西洋化する社会になじめない日々を送っていました。そんなある日、白川家の家令(元家老)源右衛門が白河子爵は因循姑息で華族の資格無しと罵倒され、これを聞いた義晃は時代遅れの討ち入りを決意します。

しかし「そんな事をするのではなく、鹿鳴館で西洋のダンスを見事に披露して、和魂洋才の手本を皆に示した方がいい」という息子の考えを受け入れ、義晃はダンスを習う事になります。そのダンス教師として招かれたのが、アメリカ人のアンナ・カートライト夫人です。

洋風の風俗を内心軽蔑している義晃と源右衛門は、アンナをなかなか受け入れられず、一方、アンナの方も、形式的な義晃と源右衛門の態度に辟易します。この3人を中心に、義晃の息子、娘、源右衛門の妻、アンナのお抱え車夫(通訳も務める)も交えて、異なる文化に接した人の戸惑いが、笑いを交えながら、舞台で演じられていました。

そんな中、アンナは文化的な背景を異にする、これらの日本人の態度に困惑し、又軽蔑しながらも、次第に理解するようになり、親愛の情を抱くようになります。殿様も、それまでかたくなに拒んできた、時代の変化を受け入れようという気持ちに、次第になっていきます。そして息子のドイツ留学を許し、娘のアメリカ行きを許すまでになったのです。

義晃が鹿鳴館でダンスを披露する場面が無いのが少し残念でしたが、多くの日本人が犠牲になった英国船の沈没事故や、鹿鳴館にあこがれる殿様の娘の恋愛事件を絡ませながら、全体が暖かみのある舞台に仕上がっていました。

一つの杯を交わしながら日本酒を互いに飲み干し、言葉は通じなくても温かい目線を交し合う殿様とアンナ先生。そして二人でのダンス。終幕近くのこの場面は、互いをある程度理解しあえた、又受け入れる事が出来た事を象徴する場面で、素敵なシーンでした。

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「小さな村の物語・イタリア」

2011年10月15日 | つれづれ

私が好きなテレビ番組の一つに、毎週土曜日夜9時からBS日テレで放送されている、「小さな村の物語・イタリア」があります。以前は違う曜日に放送されていましたが、いつの頃からか今の様になりました。

Photo_2 <番組タイトル>

ずっと前から見ているので、時々、以前見たものが放送される事もありますが、好きな番組なので飽きずに見ています。イタリアの普通の小さな漁村や山村、時には島に生きる、2~3人の人々にスポットを当て、その家族の歴史や暮らしぶり、生き方を、そこの自然を交えながら、丁寧に紹介しています。

何故だかはわかりませんが、この番組を見ると、毎回心安らぐ思いがし、ここに登場する人々を通して、色んな事が心に沁むような気がします。

今日放送されたのは、サルデーニャ州、ジャーヴェに住む48歳の羊飼いの男性と、もう一人は62歳の女性の日常で、それぞれの今までの生き方や現在の暮らしぶりに焦点があたっていました。特別なドラマがあるわけではなく、淡々とした日常が描かれていましたが、古い町並みや美しいイタリアの自然には心癒される思いがしました。

Photo_3

Photo_4 <セバスティアーノ・ピザヌさんと息子>

Photo_5

番組の始めと終わりに流れるテーマ音楽が、素朴な村のたたずまいを一層印象深いものにしている気がしますが、これを聞くのも楽しみの一つです。三上博史さんの控えめなナレーションもいいですね~。

(上の4枚の写真はテレビ画面を写したので、ぼやけていますがお許し下さい)

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勝鷹水神

2011年10月10日 | お出かけ

昨日(9日)の朝9時過ぎに西新商店街を通りかかった時、商店街の中にある“勝鷹水神”前に並べられた椅子に来賓の方々が座り、周りを人々が囲み、神主さんが来られて、何か神事がおこなわれている様でした。たまたまカメラを持っていたので写しました。

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P1010278

まわりに集まっておられる方にお尋ねしたところ、この神事は西新、中西、高取の3商店街が共同で開いている「西新勝鷹(かつたか)ゆめまつり」が、この日に最終日を迎えるので、しめの行事のプロ野球・福岡ソフトバンクホークスのパ・リーグ優勝を祝い、日本一を祈る式典をしているのだと教えてくれました。ホークスファンの私も早速皆と一緒に日本一を祈願し、手を合わせました。

6 <勝鷹水神がある西新勝鷹水神通り商店街入り口>

勝鷹水神とはネット上に出ている説明によると【昔からこの商店街にあった水神様と「鷹(ホークス)が勝つ」という地元の方々との厚い思いが一緒になって“勝鷹水神”が生まれました。商店街の中の小さなスペースに水神様を奉るため、ミニチュアの神社のような小屋を作り、その本堂には胸にホークスのボールを抱えている鷹の観音様を木彫りで作り、鳥居には地元の神主様に書いて頂いた書文字を額装して飾りました。まさしく皆さんの思いが形になった水神様が出来上がりました。】とのことです。

7_2 <神事の終了>

私は先を急いでいたので、その場を離れましたが、この神事の後、くす玉が割られ、「白星」の願いを込めて白あんのおまんじゅうが配られたそうです。

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「箱崎の歴史、九州大学キャンパス、箱崎宮を訪ねて」

2011年10月09日 | お出かけ

カラッと晴れた気持ちのよいお天気がここ何日か続いていますが、今日はJRウォーキング「箱崎の歴史、九州大学キャンパス、箱崎宮を訪ねて」に参加して箱崎方面を歩きました。

スタート駅のJR箱崎駅を出てすぐ高速道路の下をしばらく歩くと、「米一丸地蔵尊」に出ました。

【賢明の若武者米一丸は主であった京の一条殿から、博多に入質している太刀を取り戻して来るように命じられます。しかしこれは、米一丸の美しい妻を奪う為に一条殿が仕掛けた罠で、博多を訪れた米一丸は野討ちにあい、この地に逃れながらも力尽きて自害しました】(説明書より)

Photo <米一丸地蔵尊>

この地蔵尊は上記の説明書にある様に、恨みをのんで亡くなった米一丸を供養する為に、建立されたと伝えられているのだそうです。800年以上前の話だそうですが、博多の伝説の中では、一番の悲劇といわれ、今でも地蔵尊の祠の中はきれいに保たれ、供養の香煙が絶えない様でした。

Photo_2 <祠の中>

しばらく歩くと多々良川沿いの遊歩道に出ました。ここからの景観は、多々良川と遠くの香椎浜のビル群が調和し、空には着陸態勢に入った飛行機が次々に飛来する開放的で素晴らしい、気持ちのよいものでした。

Photo_3 <多々良川遊歩道>

遊歩道から名島橋を渡り貝塚公園で一休み。

Photo_5 <貝塚公園>

地下鉄貝塚駅前を経て、九州大学キャンパスの中をウォーキング。九大キャンパスは日曜日なので学生の姿はまばらで、工学部が伊都キャンパスに移転完了したこともあり、使われていない校舎も幾つかあるようでした。キャンパス内は、歴史ある建物が点在し、道幅も広く緑に溢れていました。

Photo_6 <九大キャンパス>

テレビに九州大学の事が出る時は、よく映る旧工学部本館は重厚感のある立派な建物で、この日も中国語学会が催されている様でした。

Photo_7 <旧工学部本館>

箱崎宮参道途中の花庭園を経て、箱崎宮にお参り。

Photo_8 <箱崎宮>

箱崎商店街の中の銘菓堂でお菓子を買い、ゴールのJR箱崎駅へ。スタンプカードに印を押してもらい、今日のウォーキング終了です。箱崎駅は以前は小さな古い駅でしたが、広くオシャレな駅に替わっていて、駅前も再開発されたのか、広々と開放的になっていたのにはビックリしました。

Photo_9 <JR箱崎駅>

今回のウォーキングは、街中ウォーキングと多々良川沿いの自然一杯ウォーキングが共に楽しめ、楽しい一日が過ごせました。万歩計は約20000歩を示していました。

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宇実八幡宮

2011年10月05日 | お出かけ

一昨日、昨日と秋らしい爽やかなお天気が続いていましたが、昨日は粕屋郡宇美町にある宇美八幡宮に行って来ました。

宇美八幡宮は宇美町の県道68号線沿いにあり、神功皇后が三韓征伐からの帰途に応神天皇を産んだという言い伝えのある場所で、「宇美」の地名も「産み」に由来するのだそうです。

Photo_8 <宇美八幡宮>

2_2 <社務所>

境内には樹齢2000年とも推定される沢山の老楠木が生い茂り、「衣掛の森」「湯蓋の森」などと命名されています。この2本の老楠木は応神天皇降誕にまつわる御神木になっています。樹齢が樹齢なので、天を覆うような迫力があり、一本の木でも森と表現されているようです。両木とも国指定天然記念物となっています。

Photo_6 <衣掛けの森>

Photo_7 <湯蓋の森>

安産に御利益があるという子安の石

Photo_9 <子安の石>

老楠木の生い茂る境内は神々しく、清々しい雰囲気で、今風に言うと歴史あるパワースポットです。そして楠木の緑と柵の鮮やかな朱赤が調和した美しいたたずまいでした。

「子安の石」の写真はネットよりお借りしました。

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