日々の暮らしに輝きを!

since 2011
俳人杉田久女(考)、旅行記&つれづれ記、お出かけ記など。

中尊寺

2023年02月20日 |    蔵王の樹氷(2023)

3日目は平泉の中尊寺に行きました。
中尊寺の金色堂は
ずっと以前から行ってみたい場所でしたが、
その機会がなく、
2018年秋に夫と東北を旅した時に初めて訪れました。
それ以来、今回で3回目です。
九州から遥か遠く離れた岩手県の中尊寺。
5年間で3回とは、急にご縁が出来た様で嬉しいです。

今回のツアーでは、ここ中尊寺は自由観光でしたので
本堂にお参りした後は
3人でゆっくり見たい所だけを拝観し、
お土産売り場を冷やかしながら、楽しく廻りました。

金色堂の細密な螺鈿細工、蒔絵の美しさやその造形には
何度見ても目を奪われますね。
金色堂のチケットで宝物殿も拝観出来るというのを
今回初めて知り、こちらも見学しました。
前回2回は宝物殿が公開されているのさえ知りませんでした。

中尊寺の宝物殿は「讃衡蔵」と呼ばれ、
奥州藤原三代(清衡、基衡、秀衡)の偉業を讃えるという意味で、
こう名付けられているのだそうです。
様々な中尊寺の国宝、重要文化財が収蔵され
その一部が展示室で公開されています。
展示品の中にはハッと身が引きしまる様な品もありました。
今回はこの「讃衡蔵」が滞在時間が一番長かったですね。

この後、室町時代中期の建物と伝えられ、
約500年もの間、金色堂を風雨から守って来た
金色堂旧覆い堂などを見学して中尊寺を後にしました。

そして、この日の夕方に福岡に帰って参りました。



「五月雨の降り残してや光堂」     松尾芭蕉






最上川舟下り

2023年02月15日 |    蔵王の樹氷(2023)

二日目は最上川の舟下りを体験しました。
旅行出発前に友達と
真冬の急流の川下りなんて「寒いんじゃない!?」「危ないんじゃない!?」
「もし転覆したら一発でアウトよ」なんて
お互いに心配し合っていましたが、
そんなことはなく快適で楽しい川下りでした。

最上川沿いの古口港で乗船し草薙港まで約1時間の船旅でしたが、
靴のまま入れる炬燵舟で寒さはまったく感じなかったですね。
船頭さんの他にガイドさんも乗り込まれ、
このガイドさんが民謡や楽しいトークで場を盛り上げてくれました。

最上川のゆったりした流れに身をまかせ、
周りの雄大な雪景色を見ながら、またガイドさんの歌やお話を
聞きながらの時間はとても楽しい時間でした。
出発前の心配はどこへやら、
終わってみれば「冬の最上川下りっていいね~」となりました(^-^)





ホテルから川下りの船が出る古口港までは
バスで1時間位でしたが、
車窓に広がる美しい雪景色は素晴しいものでした。


ここに限らず旅行中ずっと車窓から、九州では見られない
雪国ならではの美しい冬景色を堪能させて頂きましたが、
ここで生活していくのは大変だろうな~とも感じられ、
雪国の方々のご苦労が偲ばれる景観でもありました。



五月雨をあつめてはやし最上川     松尾芭蕉






蔵王の樹氷

2023年02月13日 |    蔵王の樹氷(2023)

某旅行社の2泊3日のツアーに参加して
友達3人で山形県の蔵王に行ってまいりました。

今回の旅行はお天気などが非常に気に掛かり
行く前から何だかストレスを感じる旅行でしたが、
帰ってみればやはり「行ってよかったなぁ~」と
思える旅になりました。

1日目のメインは蔵王の樹氷見学、
2日目は最上川下りと銀山温泉街散策
3日目は中尊寺見学でした。

バスは町中の平坦地から段々蔵王山へ登って行き
途中からロープウェイに乗り換えます。
町中には美しい雪景色が広がっているのに
ロープウェイで登って行くにつれてお天気も荒れ模様になり、
周りの木々には重たい雪が降りつもり
少しづつ樹氷と呼ばれる感じに近づいていくんですね。



山頂駅に着くと、そこは吹雪いていて樹氷も沢山出来ていましたが、
寒さの為に写真を撮る余裕もなく引き返してしまいました。
この山頂で-10度という気温を初めて体験しました。
厚手の手袋をしているのに指先がジンジンし、
今までに感じたことのない指先の感覚で、
ちょっと恐怖を感じましたね。
ロープウェイで降りるに従って普通の感じになりましたが。

暗くなってから雪降る中、雪上車に乗って
ライトアップされた樹氷見学に行きました。



夜見る樹氷は存在感が増すというか
明るい頃とはまた違った感じに見えますね。

ところで、樹氷は雪深い所で見られるのであれば
北海道などでも沢山見れるはずですが、
「青森トドマツ」という木しか樹氷と呼ばれる状態にならないらしく
「青森トドマツ」は青森が北限なんだそうですよ。
なので蔵王山周辺には、この木が沢山あるということでしょうね。



しき鳴くは樹氷の山に何の鳥     三好達治