日々の暮らしに輝きを!

since 2011
俳人杉田久女(考)、旅行記&つれづれ記、お出かけ記など。

棟方志功のカレンダー

2014年12月27日 | つれづれ

今年も夫の友人から、棟方志功の板画(棟方志功の版画は板画と言うらしいですね)を和紙に刷ったものが貼られている、某社のカレンダーを頂きました。彼は永年この会社に勤務され退職された方で、私どもは毎年このカレンダーを頂くのを楽しみにしています。

この会社のカレンダーは、毎年棟方志功の板画が使われていて、手に入れるのが難しいと言われている程、人気のあるカレンダーです。



今年頂いたカレンダーは、いつもの年のものに較べて一サイズ大きく、一段と素晴しいです。というのは、1970年に作られ人気の高かった「大乗」を復刻したものだからです。

この「大乗」は棟方志功の代表作で、ベニス・ビエンナーレにて世界最高優秀賞を受賞した「釈迦十大弟子」の板画に、文殊・普賢の両菩薩を加え12の板画で構成されています。

カレンダーのこれらの12の板画は、棟方志功の業績の一つを表したものとしてよく知られているので、皆様どこかで目にされた方が多いのではと思います。棟方志功の作品には女神崇拝があると言われているそうですが、12枚の板画はどれも圧倒的に力強く、作者の情念を熱っぽく表現しているように思います。

このカレンダーは造りが立派なので、お座敷に掛けるのが一番ぴったりくるような気がします。
毎年これを頂く頃になると一年の経つのの速さに驚くとともに、今、掛けているカレンダーの下に新しい来年のカレンダーを掛け、これから来る年へ思いをはせる、そんな時期に今年もなったんだな~という思いが致します。



         「初暦 めくれば月日 流れそむ」
                           
                                                                           
五十嵐 播水

 


今年も残り少なくなりました。一年間拙いブログにお立ち寄り下さいましてありがとうございました。今年は9月半ばに自分の不注意から、思わぬ入院となってしまいましたが、3か月半たった今、ほぼ自由に動けるようになり、気分的にだいぶ楽になって参りました。何事もない毎日がいかに大切かが身に沁みた年でもありました。

お寒い日が続いていますが、どうぞ体調にお気を付けて年末年始をお過ごし下さいませ。
新しい年に又お会い致しましょう。それまでごきげんよう       

にほんブログ村 シニア日記ブログ 60歳代へ←クリックよろしく~(^-^)

 


 


大学構内のクリスマスイルミ

2014年12月23日 | つれづれ

家の近くのキリスト教系の大学
この大学構内のクリスマスイルミは街中のイルミと一味違う雰囲気

高い落葉樹に点滅しているのは白一色のイルミ
カラーイルミを見慣れた目には、こんなシンプルでピュアーなイルミもなかなかいい
周りに商業施設がないので、そこだけを照らすイルミ


白一色のイルミの下部にはキリスト降誕の場、厩が再現されている
飼い葉おけに寝かせられているイエス、周りにいるヤギやヒツジなどの家畜
これらが粘土で作られ彩色されている
作ったのは、この大学の付属小学校の児童たち
<厩>


粘土で作られたイエスや家畜達は素朴な雰囲気
キリスト降誕の場をいきいきと再現
この大学の学生達ばかりではなく、近くの人や子供達も見にきている

街中のきらびやかなイルミも気持ちがウキウキして素敵だけれど
この様な本来の意味を再現した素朴なイルミもなかなかいいものですね~

 

にほんブログ村 シニア日記ブログ 60歳代へ←クリックよろしく~(^-^)

 

 

 

 

 


低投票率 ~マスコミにも責任の一端?~

2014年12月19日 | つれづれ

衆議院選挙が終わり議席が確定
事前の予想通り与党の圧勝

期間中、あまり出歩かなかったからか
今回の選挙、何だか静かな選挙だったような気がする
盛り上がり感が今一つだったような

確定投票率は小選挙区52.66%、比例代表52,65%だったそう
これは戦後最低の投票率だそう

マスコミは「投票には必ず行きましょう」
「投票率が上がらなければ、民主主義はだめになる」
との主張の一方で、無理して投票に行かなくてもと思える
無益な情報も大量に流している

公示されたばかりだというのに
「自民300議席をうかがう」「維新半減も」
こんな見出しが新聞に躍る

こんな報道にどんな公益性があるのかな?
「そんなに差がついているのなら、自分が投票に行かなくても大丈夫」 
「既にそんなに負けているなら、自分が投票しても何も変わらない」
と、投票に行かない人が増えるのでは


又、こんな報道は自分の持つ一票に無力感を感じている多くの人々
それでも使命感を持ち、気ぜわしい師走に
投票に行こうと考えている人々の
その気持ちを削ぐことになるのでは

又、自分の一票を死に票にしたくないとの思いから
勝ちそうな候補者に投票する傾向すら助長してしまう可能性も

マスコミ側は報道の自由と言いたいかもしれない
多くの有権者が知りたい情報であると言いたいかもしれない
又、みんな報じるのでよその社に後れを取りたくない
との思いがあるかもしれない

が、「投票には必ず行きましょう」
「投票率が上がらなければ、民主主義はだめになる」
と言いながら、すぐその後で、
投票に行く気持ちを削ぐ様な情勢分析をするなんて、釈然としない
誰にするかは投票箱に一票投じるまでわからないのに

選挙の低投票率にはマスコミにもその責任の一端があるのでは?


にほんブログ村 シニア日記ブログ 60歳代へ←クリックよろしく~(^-^)

 

 

 


くるみ割り人形

2014年12月15日 | つれづれ

「くるみ割り人形」という言葉を聞かれたことはあると思いますが、それを実際に見たことはおありですか?わたしはその言葉を聞くことはありましたが、人形を見たことはありませんでした。

それまで、「くるみ割り人形」というとチャイコフスキーのバレエ音楽と、そのバレエ作品位しか思い浮かばなかったですね~。

平成22年の秋に夫とドイツを旅した時に、ローテンブルグのクリスマスグッズ専門店「ケーテ・ウォルファルト」(このお店のことは昨年12月の記事にも載せています)で「くるみ割り人形」が数多く売られているのを見ました。これが「くるみ割り人形かぁ~」って感じでしたね(^-^)。それでその一つを買い求めました。
<くるみ割り人形>

説明書によると、「くるみ割り人形」は人形の形をした、くるみを割る道具とのことで、ドイツの代表的クリスマスの装飾品であり、伝統工芸品なのだそうです。

その形は上の写真の様に木製の直立した人形で、写真ではよくわかりませんが、口を開閉させてクルミをかませ、背中に付いているレバーを押し下げることでくるみを割る仕組みになっています(装飾品なので実際には固いクルミを割ることはできないようですが)。

写真の私が買い求めた人形のモデルは憲兵さんですが、そうした頭の上がらない相手に、固いクルミを口で割る苦役をやらせるという、庶民のうっぷん晴らしのような意図があって生まれた工芸品だと言われているのだとか。

そういえば、この憲兵さんの顔、クルミ割りの苦役をやらされて何とも言えない表情をしていますね~(^-^)

ドイツのクリスマスマーケットでは、高さ数メートルの巨大な「くるみ割り人形」が飾られることがよくあるそうで、このことからも、この人形は国民に親しまれ愛されているクリスマスの装飾品であることがよくわかりますね。

にほんブログ村 シニア日記ブログ 60歳代へよろしくです デコメ




リニア中央新幹線

2014年12月11日 | つれづれ

1970年に大阪万博が開かれた時、日本館でリニアモーターカーの模型が展示されているのを、初めて見ました。それは東京ー大阪を1時間で結ぶ「夢の超特急」と説明されていました。

レール上を走るのではなく、磁気の反発吸引力を利用して浮上走行する列車とのことで、よくわからないながら夢の様な話だなぁと思ったのを今でもよく憶えています。

あれから44年(何だか、きみまろ調になってきた!)、模型だったものが、東京ー名古屋を最高時速500㎞、40分で結ぶリニア中央新幹線として、先日
着工許可され、現実のものとなろうとしています。

大阪万博で初めて模型を見た時、数十年後の実用化なんて思い浮かびませんでした。長い距離をレールの上じゃなく浮いて走るって、そんなこと出来るのかなぁと思いました。山陽新幹線もまだ来てなかった頃ですからね~。

その後、宮崎や山梨で実用化実験が行われているとのニュースをTVでたまに見ることがありました
が、先日「山梨リニア実験線」で一般向けの体験乗車が行なわれ、時速500㎞のリニア新幹線の世界を体験中の映像をテレビで見ました。驚くとともに、いよいよだな~と感じました。

2005年に上海に行った時、空港から中心部までを7、8分で結ぶリニアモーターカー(ドイツの技術で建設)に乗ったことがあります。時速は400㎞を超えていたと思います。上海のリニアは短距離(60km)
ですが、日本は最終的に東京~大阪500kmを走らそうとの壮大な計画で、そのスケールにおいて、中国のリニアとは別のものと言っていいんじゃないでしょうか。

特に日本の場合、リニアの建設ルートの南アルプス地域は「糸魚川ー静岡構造線」が通っていて、技術的にさまざまな困難が指摘されているのだそうです。

又、「既存の新幹線でも時速400㎞は努力すれば出せる、大金をリニアにつぎ込むべきではない」や「強い磁気の人体への影響」、「今後人口減少が進み新幹線から利用客が流れる以上に、リニアにどれほどの需要が見込めるのか」など、様々な問題点も挙がっているようです。

リニア中央新幹線の工事は年明けにも本格的に始まる見通しだそうですが、新聞には「日本再生の切り札か、あるいは時代にそぐわない巨大プロジェクトか」などの文字が躍っています。

交通の歴史というのは、速度を上げる歴史でもあることを思うと、リニア中央新幹線は、様々な困難さや問題点があっても、それを最大限克服し、そして
挑戦する価値のある、夢のある事業のように私には思えるのです。

にほんブログ村 シニア日記ブログ 60歳代へ←クリックよろしく~(^-^)